第43回埼玉県民のための「がんの集い」「希少がんサルコーマ(肉腫)の整形外科治療」 五木田医師講演
希少がん・サルコーマ ホットライン
「希少がん」・「サルコーマ(肉腫)」・「がん肉腫」と診断されお困りの患者様に電話・メール相談窓口を設置いたしましたのでご利用ください。医療者の方もご利用可能です。
ご相談の例)
・手足や背中、腹部などに“悪性かもしれない”と言われたしこりがある、、、
・都内で治療をしているが、同じ治療を当センターでできますか?
・「がん」か「肉腫」か、はっきりしない腫瘍と言われた、、、
・手術で取れない「サルコーマ(肉腫)」と言われたがどうか、、、
・遺伝子パネル検査について聞いてみたい、、、
<希少がん・サルコーマメール相談窓口>
g.sarcoma@saitama-pho.jp
*氏名、メールアドレス、電話番号、患者年齢、性別、現在の治療施設名、病名を必ずご記載ください。
(記載のないメールには回答をすることができません)
* 当センター受診に関するご相談をお受けしています。
* センター受診の場合には、診療情報提供書が必要です。
* メールの返信には数日~1週間程度いただくことがあります。
* 現在治療中の患者様の、身体症状についてのご相談はできません。
<希少がん・サルコーマ電話相談窓口>
地域連携・相談支援センター
048-722-1111(代表)
治療可能な腫瘍の一覧
骨軟部腫瘍は多数の組織型からなりますが、非常に稀な「希少腫瘍」を含めてほとんどすべての病名に対応可能です。以下、当科で治療可能な主な腫瘍名を記載します。
当院で治療可能な腫瘍の一覧(PDF:112KB)
臨床試験の取り組みについて
当科では、以下の多施設共同研究グループに参加し、癌に対する標準治療の確立、進歩のために研究協力を行っています。
骨軟部肉腫治療研究会(JMOG:Japanese Musculoskeletal Oncology Group)
日本小児がん研究グループ(JCCG : Japan Children’s Cancer Group)
これまでの共同研究実績へ(準備中)
診療実績・業績
診療実績
2020年・2021年診療数(PDF:154KB)
2018年度(PDF:198KB)
2019年度(PDF:226KB)
がん患者さんの骨や筋肉の状態が良くなれば、生活の質は改善し、がんと闘う力が向上します。当院では、がん患者さんの運動器を支えるための新たな取り組みを続けています。
・骨を強くする治療 ~がん骨粗鬆症外来~
・骨転移の相談 ~骨転移外来~
・入院患者さんの運動器障害を見逃さない ~がんロコモ回診~
がん骨粗鬆症とは?
がん患者さんはホルモン治療やステロイド、抗がん剤など治療薬の影響により骨粗鬆症になるリスクが高いと考えられております。骨粗鬆症になると大腿骨骨折や脊椎圧迫骨折をきたし、歩行ができなくなり、がん治療が制限され、がんの悪化につながります。したがって、がん患者さんにとって骨粗鬆症検査、治療は特に重要なのです。
骨転移でがんが見つかったら?
腰痛、手足のしびれで検査をしたら骨転移が見つかった。このようなケースでは、骨に転移したがんを早く調べて、治療を開始することが望ましいです。当院では内科など他科の先生方とも協力して速やかに原因となるがんを診断し、治療を開始します。
がんロコモとは?
がん患者さんが、運動器の障害により歩きづらくなる病態のことを「がんロコモ」といいます。ロコモとは運動器という意味で、運動器症候群(ロコモティブシンドローム)とも呼ばれています。当院では「がんロコモ回診」を通して、患者さんの歩行機能の回復を目指しています。
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外来のご案内
・当科では院内・外のがん骨転移患者さまを診療するための、骨転移関連診療を行っています。他施設において、すでにがんの治療を行っている場合の骨転移治療については、お引き受けが可能かどうか、当科にご相談ください。
・希少がんであるサルコーマ患者さまについては、サルコーマ初診外来を行っています。未治療の方はもちろん、他施設の切除後の方や抗がん剤治療後の方なども診療をお受けしています。詳しくは希少がん・サルコーマセンターをご覧ください。
・2023年4月より、済生会川口総合病院整形外科部長 沼野医師による脊椎腫瘍外来が始まりました。
・2023年5月より、東京医科歯科大学運動器外科学 古賀英之教授による膝関節外来が始まります。
・2023年6月より、北水会記念病院 平澤直之院長による股関節外来が始まります。
・2020年1月22日より、がん研有明病院元顧問、元整形外科部長、日本整形外科学会名誉会員の川口智義先生の初診外来を開設致しました。
・2021年1月1日より、「がん骨粗鬆症外来」を開設しました。ホルモン治療、ステロイド治療、長期入院による運動量低下を原因とする骨粗鬆症治療を行っています。
地域における当科の役割
骨軟部肉腫(サルコーマ)や骨転移診療を専門とする医師は全国でも限られ、
200人程度と非常に少ないのが現状です。埼玉がんセンター整形外科は、このような特殊な診療を行うスペシャリストであり、全県的に患者様の診療をお受けし、時には県外の患者様の治療もお引き受けして地域医療に貢献しています。また当院では、以下の医療機関と連携し、幅広い診療を提供しています。
〇がん研有明病院;患者様の希望に応じて、迅速な患者紹介を行う体制が整っています。
〇独協医大埼玉医療センター;五木田医師、小柳医師が、骨軟部腫瘍専門外来の診療支援を行っています。
〇東京医科歯科大学;高度な技術を要する運動器外科手術において、相互の技術支援を行っています。
〇栃木がんセンター;五木田医師が骨軟部腫瘍診療アドバイザーとして支援を行っています。
〇済生会川口総合病院;転移性脊椎腫瘍による重度の麻痺症状のある患者様で、緊急・準緊急の手術を要する方は、同院に転院の上で手術を受けていただいております。術後に再び当院に戻り、リハビリや放射線治療などのがんの治療を継続します。
外来担当表
※骨軟部腫瘍診療担当医:五木田茶舞、小柳広高、澤村千草、眞鍋淳(非常勤)、川口智義(非常勤)
診療科目 |
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
整形外科 |
五木田 茶舞 |
五木田 茶舞 初 |
澤村 千草 再 |
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川口 智義 初 |
|
澤村 千草 初 |
眞鍋 淳 |
新村 楓 再 |
澤村 千草 初 |
眞鍋 淳 |
がんエクササイズ外来
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新村 楓 再 |
がん骨粗鬆症外来 再 |
がん骨粗鬆症外来 |
新村 楓 再 |
|
辻野 昭平 再 |
骨転移 |
古賀④(奇数月) |
がん骨粗鬆症外来 |
|
がん骨粗鬆症外来 初 |
沼野②④ |
平澤⑤ |
リハビリ(毎日) |
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骨転移 |
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骨転移 |
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サルコーマ外来 |
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※医師名に「初」の記載があるものは「初診」のみ、「再」は「再診」のみ、記載がないものについては初・再診ともに行っています。
※数字の記載のある診療は、週によって担当医が異なります。(➀=第1週、➁=第2週、……)
スタッフ
五木田 茶舞 ゴキタ タブ
科長兼診療部長/平成11年 弘前大学卒
専門
|
骨軟部腫瘍
サルコーマ
がんの骨転移
がんロコモ(がんによる運動機能低下や骨粗鬆症など)
がん患者のエクササイズ
AYAがん患者支援
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資格
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日本整形外科学会専門医・指導医
日本整形外科学会 認定骨軟部腫瘍医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本サルコーマ治療研究学会 評議員
東京医科歯科大学医学部 臨床准教授
北関東骨軟部腫瘍ネットワーク研究会 共同代表
特定非営利活動法人 骨軟部肉腫治療研究会 幹事
関東骨軟部基礎を語る会 幹事
埼玉県央がんロコモネットワーク研究会 代表
埼玉整形外科研究会 常任理事
埼玉県整形外科勤務医部会 幹事
埼玉骨軟部腫瘍研究会 世話人
埼玉県小児固形腫瘍研究会 世話人
日本サルコーマ治療研究学会 広報・アドボカシー委員
埼玉県小児がん診療病院連携協議会 委員
AYAがんの医療と支援のあり方研究会 学術・プログラム委員
重粒子線治療・骨軟部腫瘍専門部会員
軟部腫瘍診療ガイドライン委員
デスモイド診療ガイドライン委員
がんロコモドクター
Teladoc社「The Best Doctors in Japan2022-2023」選出
|
澤村 千草 サワムラ チグサ
副部長/平成11年 東京医科歯科大学卒 東京医科歯科大学大学院卒 ハーバード大学公衆衛生大学院卒
専門 |
骨軟部腫瘍
転移性骨腫瘍
小児の骨軟部腫瘍
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資格 |
日本整形外科学会専門医
日本がん治療認定医機構認定医
医学博士
米国骨軟部腫瘍学会会員
|
新村 楓 シンムラ カエデ
医員
坂東 燎 バンドウ リョウ
医員
眞鍋 淳 マナベ ジユン
非常勤/昭和53年東京医科歯科大学卒/1984年~2010年 癌研究会附属病院整形外科勤務 2010年4月~2017年3月 埼玉県立がんセンター 整形外科科長兼部長 2017年4月~現職
専門
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骨軟部腫瘍の診断と治療 |
資格
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東京医科歯科大学整形外科 臨床教授
日本整形外科学会整形外科専門医・指導医
脊椎脊髄病医
日本がん治療認定医機構 暫定指導医・認定医
埼玉骨軟部腫瘍研究会代表世話人
関東骨転移研究会代表世話人
医学博士
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川口 智義 カワグチ ノリヨシ
非常勤/昭和42年 熊本大学医学部卒
専門
|
骨軟部腫瘍 |
資格
|
日本癌治療学会名誉会員(功労会員)
日本整形外科名誉会員
優秀専門臨床医
医学博士
日本整形外科学会 認定医
|
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なお、既にがんセンターを受診している方の場合は、診療科外来へお問い合わせください。
【患者サポートセンター連絡先】
電話番号:048-722-1111(代)※「患者サポートセンターに相談したい」とお伝えください。
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