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掲載日:2026年7月22日
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「泌尿器科」の紹介動画はこちら(YouTube動画が再生されます)

泌尿器科では上腹部から下腹部、外陰部に至る広い範囲の癌を治療しています(図1)。埼玉県立がんセンターではより負担が少なく、体の機能を損なうことの少ない治療を提供するように努力を続けています。特に力を入れている4つの癌について簡単にご紹介します。
1)前立腺がん
PSA検査の普及により根治できる段階で診断出来ることが多くなりました。埼玉県立がんセンターでは、MRI超音波フュージョン生検を導入し、精度の高い診断に努めています。
転移のない前立腺がんは手術ないし放射線治療により多くの場合根治が期待できます。当センターでは以前より、勃起機能や尿禁制の保持に力を入れた手術を行ってきましたが、2014年からはロボット支援手術を導入し、現在まで多くの患者さんに手術を行っています。放射線治療では、強度変調放射線治療(IMRT)を主体とし、小線源療法(マイクロカプセルを前立腺に埋め込む放射線治療)によるフォーカルセラピーでも実績をあげています。
中には初診時に既に転移してしまっている患者さんもおられますが、ホルモン治療薬や化学療法薬などにより、多くの場合で病状を改善させることが可能です。最近では、適応に条件がありますが、PSMA標的治療(PSMAリガンド療法)を開始し、なるべく長い期間安定した状況を保てるように努力しています。
2)膀胱がん
がんの根が浅い場合は経尿道的内視鏡手術で切除することができますが、再発が多いため繰り返し入院が必要となる場合が少なくありません。埼玉県立がんセンターでは再発を繰り返す患者さんに治療剤を膀胱内に注入する方法でなるべく再発しないように工夫を加えています。
膀胱の筋肉の深さまたは筋肉を超えて進展したがんは、膀胱を摘出する手術が標準となりますが、手術前後に薬物治療を行い、根治の可能性を高めるように努力しています。当センターでは以前より、負担の少ない手術を心がけてきましたが、2018年からはロボット支援手術を導入し、さらなる負担の軽減を実現しています。膀胱を摘出した後は、尿の出口をお腹に作る処置(回腸導管ないし尿管皮膚ろう)が必要となりますが、がんの条件によっては腸を使用して代用膀胱を作る手術(新膀胱)も可能です。膀胱を摘出することを望まない患者さんに対しては抗癌剤と放射線治療を同時に行う化学放射線治療も可能です。
3)腎臓がん
健康診断などでの画像検査の普及により小さな早期がんの段階で発見される方が増えています。大きさが4cm未満の場合は原則がんの部分だけを切除する腎部分切除術が行われます。大きながんの場合は腎臓全体を摘出する根治的腎摘除術が行われることが多くなります。埼玉県立がんセンターでは腹腔鏡下手術のほか、2018年からロボット支援手術を導入し、手術負担の軽減に努めています。転移がある腎臓がんは薬物療法が主体となります。分子標的治療薬や免疫治療薬によって長期の病状安定化が可能になってきています。
4)精巣がん
精巣のしこりとして気づくことが多いですが、痛みなどの症状がほとんどないため受診が遅れてしまい、診断時には転移を起こしてしまっている場合も少なくありません。精巣がんは転移がある場合も、化学療法を軸とした治療によって、多くの場合で根治を目指すことが可能です。埼玉県立がんセンターでは特に転移のある患者さんの治療に力を入れており、抗がん剤の効果をみながら、必要とあれば早めに治療法を変えていく方法で根治の可能性が高まるように努力しています。
・毎日新聞出版発刊 サンデー毎日(2024年10月8日発売)の特集記事、治療最前vol.82「最先端の泌尿器科治療」に、当センター泌尿器科の低侵襲治療が掲載されました。
・全国病院検索サイト「名医を探せ!」で当センター泌尿器科が紹介されました。
https://mdcse.jp/00_all_hp/11_saitama/saitama_kenritsu_gan_ctr/2024_09_hinyoki/(外部サイトにリンク)
・前立腺がんに対するPSMA-PET検査とPSMA標的治療(PSMAリガンド療法)を開始しました。検査や治療の適応は医師が総合的に判断します。本治療に対応した病棟が限られるため、治療開始までお待ちいただくことがあります。
1)低侵襲手術
ロボット支援手術や腹腔鏡下手術を中心に、負担の少ない低侵襲手術に取り組んでいます。ロボット支援手術ではダビンチサージカルシステムを使用し、より質の高い治療の提供を日々目指しています1-3。

2)MRI-超音波フュージョン前立腺生検
MRIとリアルタイム超音波画像を連結し、画像ナビゲーションガイドによる前立腺生検を行っています。画像データを活用する前立腺生検はより正確な前立腺がん診断と最適な治療選択につながり、近年その重要性が高まっています1, 2。当科では最新型のフュージョン生検システムであるUroNav ver.4.0を使用しています。

3)前立腺部分治療(フォーカルセラピー)
前立腺がんの質や広がりの状態によっては、前立腺全体ではなく病気のある部位を選んで治療を行い、がん治療と機能温存の両立を目指すことも可能になってきました1, 2。埼玉県立がんセンターでは県内で先駆けて小線源療法による前立腺部分治療(フォーカルセラピー)を開始しています。

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2021 |
2022 |
2023 |
2024 |
2025 |
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|
ロボット支援手術 |
ロボット支援前立腺全摘除術 |
95 |
84 |
85 |
101 |
101 |
|
ロボット支援膀胱全摘術 |
23 |
16 |
25 |
12 |
20 |
|
|
|
ロボット支援根治的腎摘術 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
|
|
ロボット支援腎尿管全摘術 |
0 |
0 |
0 |
0 |
7 |
|
ロボット支援腎部分切除術 |
24 |
26 |
29 |
28 |
35 |
|
|
腹腔鏡下手術 |
腹腔鏡下根治的腎摘術 |
6 |
11 |
10 |
6 |
3 |
|
腹腔鏡下腎尿管全摘術 |
21 |
11 |
21 |
23 |
9 |
|
|
|
腹腔鏡下腎部分切除術 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
|
腹腔鏡下副腎摘除 |
1 |
1 |
3 |
5 |
0 |
|
|
開腹手術または小切開手術 (ミニマム創手術を含む) |
前立腺全摘除術 |
0 |
9 |
0 |
0 |
0 |
|
膀胱全摘除術 |
9 |
14 |
1 |
2 |
1 |
|
|
根治的腎摘術 |
1 |
1 |
1 |
0 |
3 |
|
|
腎尿管全摘術 |
2 |
2 |
3 |
2 |
1 |
|
|
腎部分切除術 |
1 |
4 |
2 |
0 |
0 |
|
|
副腎摘除 |
3 |
0 |
0 |
0 |
1 |
|
|
その他の手術 |
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt) |
176 |
195 |
207 |
169 |
209 |
|
前立腺癌小線源療法 |
6 |
8 |
8 |
6 |
9 |
|
|
精巣癌後腹膜リンパ節郭清 |
2 |
2 |
0 |
0 |
3 |
|
|
高位精巣摘除術 |
4 |
4 |
7 |
6 |
5 |
|
|
陰茎全摘除術・陰茎部分切除術 |
1 |
0 |
3 |
0 |
1 |
一般社団法人 National Clinical Database (NCD) の手術・治療情報データベース事業への参加について(PDF:203KB)
| 診療科目 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 |
| 泌尿器科 | 松本 峻弥 再 | 中村 祐基 | 影山 幸雄 | 後藤 慶大 | 松岡 将太郎 | ②④松岡 陽 初 |
| 前澤 祐弥 再 | 松岡 陽 | 松岡 陽 | ④中村 祐基 初 | |||
※医師名に「初」の記載があるものは「初診」のみ、「再」は「再診」のみ、記載がないものについては初・再診ともに行っています。
科長兼診療部長/平成9年 東京医科歯科大学卒 東京医科歯科大学大学院修了
|
専門 |
泌尿器癌 |
|---|---|
|
資格 |
日本泌尿器科学会専門医、指導医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 厚生労働省 臨床研修指導医 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会認定 泌尿器ロボット支援手術プロクター 腹腔鏡下小切開手術 施設基準医、練達医 身体障害者福祉法指定医 難病指定医 共用試験医学系臨床実習前OSCE評価者 日本泌尿器科学会 学会賞 日本泌尿器科学会 総会賞 International Journal of Urology,Editorial Board Member International Journal of Urology,Reviewers of the Year 2013, 2024 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 フォーカルセラピー推進委員会 委員 東京科学大学医学部 臨床教授 |
医長/平成25年 東京医科歯科大学卒 令和7年 東京科学大学大学院修了
|
専門 |
泌尿器癌 |
|---|---|
|
資格 |
日本泌尿器科学会専門医、指導医 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器腹腔鏡技術認定 日本ミニマム創泌尿器内視鏡外科学会 腹腔鏡下小切開手術 施設基準医 厚生労働省 臨床研修指導医 緩和ケア 研修会修了 医学博士 |
医員/令和3年 獨協医科大学卒
医員/令和4年 東京医科歯科大学卒
|
専門 |
泌尿器 |
|---|
医員/平成29年 新潟大学卒
|
専門 |
泌尿器癌 |
|---|---|
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資格 |
日本泌尿器科学会専門医 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定 緩和ケア 研修会修了 |
医員/令和2年 東京医科歯科大学卒
|
専門 |
泌尿器 |
|---|
非常勤(令和4年4月~令和8年3月 病院長)/昭和60年 東京医科歯科大学卒
|
専門 |
泌尿器癌 |
|---|---|
|
資格 |
日本泌尿器科学会専門医、指導医 がん治療認定医 臨床研修指導医 日本泌尿器内視鏡学会認定泌尿器ロボット支援手術プロクター ベストドクターズ社による「The Best Doctors in Japan」選出 Doctors of Doctors Network 優秀専門臨床医 |
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