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掲載日:2024年12月1日

婦人科

特色・専門分野 

当科では、最先端の医療技術と経験豊富な専門医によるチームで、婦人科癌において総合的な治療を提供しています。患者様中心のアプローチで安心して治療を受けられる環境を提供し、患者様とその家族のニーズに応えるよう努めております。

①集学的な治療体制:当科では婦人科がん治療の3本柱である「手術」、「放射線」、「薬物療法」のすべてに対応することができ、また症状がある方には治療早期から「緩和治療」を組み合わせています。消化器外科・泌尿器科・緩和ケア科などの関連他科及び他職種との連携が必要となる場合も多いので、カンファレンスや各種キャンサーボードを定期的に開催して診療方針につき討論を行っています。また外来・入院を問わず主治医を含む婦人科医師、看護師、必要に応じてソーシャルワーカーなどによる介入のもと、医療チームで診療しています。さらに病棟では医師・看護師のカンファレンスを定期的に行って診療の方向性を探り、全ての方に出来るだけ満足頂けるよう医療の提供をおこなっています。また、糖尿病や循環器疾患などの合併症をお持ちの患者様は、総合内科医師と連携しながらがんの治療を進めています。重篤な症状の場合は、より適した施設へ紹介させていただくこともあります。

②国内有数の症例数:当院には埼玉県各地から患者様が集まり、新規患者数が年間400例を超え、国内有数の症例経験を積んだ医師が診療にあたっています。各疾患の詳細データは別記の通りです。

③低侵襲手術に対応:早期子宮体癌に対しての腹腔鏡下悪性腫瘍手術をおこなっています。腹腔鏡手術は通常の開腹手術より創が小さく、痛みも少ないため体への負担が少なく、入院期間が短く回復が早い場合がほとんどです。当科では現在までに低侵襲手術は500件以上おこなっています。またロボット支援腹腔鏡手術も2019年より積極的に取り組んでおり、2020年からはより高度な機能を持つ最新型手術支援ロボットも導入しました。

④各種薬物療法に対応:いわゆる化学療法と言われる細胞障害性抗がん薬、内分泌療法(ホルモン治療薬)、分子標的薬などを使用し治療を行なっております。近年では、免疫チェックポイント阻害薬と言われる、免疫療法にも対応しております。免疫チェックポイント阻害薬は、免疫細胞であるT細胞やがん細胞のアンテナに作用して免疫にブレーキがかかるのを防ぐ作用があるもので、当科では主に子宮体癌や子宮頸癌に対して使用しています。

⑤遺伝性腫瘍への取り組み:近年、遺伝子異常が癌の原因になる遺伝性腫瘍が注目されてきています。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の患者様に対しては腫瘍診断・予防科と婦人科、乳腺外科、乳腺腫瘍内科が共同で診療体制を構築しています。当科では2019年より遺伝性乳がん卵巣がん症候群に対する予防的卵巣・卵管切除(腹腔鏡下)を開始し、現在は保険収載でおこなっています。また遺伝性子宮体癌であるリンチ症候群についても腫瘍診断・予防科と協力して診断および治療にあたっています。

⑥がんゲノム医療中核拠点病院としての機能:当センターはがんゲノム医療中核拠点病院であり、がんゲノム医療を推進しております。標準的な治療が終了した方を対象として保険収載による遺伝子パネル検査をうけていただくことも可能です。それによって遺伝子検査データをもとに、それぞれの患者様に適した治療法を検討していきます。

⑦新しい治療法の開発に参加:国立がんセンターが中心となる多施設共同の研究組織JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)や、その他の臨床試験グループなどが行う臨床研究に積極的に参加しています。また近年注目されている分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の治験、新しい手術・放射線治療などの臨床試験にも取り組んでいます。

⑧的確な治療を提供:当科では外来主治医が検査をすすめ、治療開始前に婦人科および診療に関連する各科/部署共にカンファレンスをおこない、的確な診断と治療方針の決定に努めています。そのうえで治療に臨まれる方に可能な限り適切な情報の提供をおこなっています。納得がいく治療のために、ご希望がある方にはセカンドオピニオンを他院でお聞きになることも提示、提案することも致します。また当院でのセカンドオピニオンの受け入れも行っております。ただし再発などで他院治療中にセカンドオピニオンで受診された場合、当院での治療を希望される方は個々にご相談いたしますが、原則として治療中の施設にお戻りいただきますのであらかじめご了承ください。

外来担当表 

診療科目 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
婦人科 堀江 弘二 再 三浦 紫保 堀江 弘二 植竹 七海 再 水野 祥
小池 亮   鈴木 由梨奈 合田 真優子 三角 史
婦人科 初 婦人科 二次検診外来 婦人科 二次検診外来 婦人科 化学療法外来 婦人科 二次検診外来
婦人科 化学療法外来        
婦人科 二次検診外来        

※医師名に「初」の記載があるものは「初診」のみ、「再」は「再診」のみ、記載がないものについては初・再診ともに行っています。

スタッフ 

堀江 弘二 ホリエ コウジ

写真:堀江 弘二

科長兼診療部長/平成8年 東京大学卒  平成15年 東京大学大学院卒

専門

婦人科悪性腫瘍の臨床、分子標的治療

資格

日本産科婦人科学会産婦人科 専門医 指導医

日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医 指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

Intuitive社によるロボット手術のcertification取得者

リンパ浮腫研修修了

医学博士

三浦 紫保 ミウラ シホ

婦人科三浦Dr医長/平成14年 浜松医科大学卒 平成23年 東京大学大学院卒

専門

婦人科腫瘍

資格

日本産科婦人科学会産婦人科 専門医・指導医

日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍 専門医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

Intuitive社によるロボット手術のcertification取得者

日本臨床細胞学会 細胞診 専門医

リンパ浮腫研修修了

医学博士

鈴木 由梨奈 スズキ ユリナ

鈴木ゆりな医長/平成21年 金沢大学卒

専門

婦人科一般

資格

日本産科婦人科学会産婦人科 専門医・指導医

日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医

日本内視鏡外科学会 技術認定医(産科婦人科)

Intuitive社によるロボット手術のcertification取得者

遺伝性腫瘍専門医

水野 祥 ミズノ ショウ

婦人科水野Dr医長/平成24年 千葉大学卒 令和4年 東京大学大学院卒

専門

婦人科腫瘍

資格

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医・指導医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

医学博士

 

三角 史 ミスミ フミ

医長/令和4年 東京大学大学院卒

専門

産婦人科

資格

日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

医学博士

小池 亮 コイケ リョウ

婦人科小池Dr医長/平成26年 昭和大学卒

専門

婦人科腫瘍

資格

日本産科婦人科学会産婦人科 専門医

日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医

日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医

日本内視鏡外科学会 技術認定医(産科婦人科)

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

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合田 真優子 ゴウダ マユコ

医員/平成29年 佐賀大学医学部医学科卒

資格

日本産科婦人科学会産婦人科 専門医

日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

リンパ浮腫研修修了

植竹 七海 ウエタケ ナナミ

医員/平成31年 福島県立医科大学卒

専門

産婦人科

 

堀 祥子 ホリ ショウコ

医員/平成30年 昭和大学卒

専門

産婦人科

資格

日本産科婦人科学会産婦人科 専門医

新規治療患者数(2023年) 

  • 子宮頚癌 87例
  • 子宮体癌 125例
  • 卵巣癌・卵管癌・腹膜癌 79例
  • CIN 133例

術式の内容(2023年) 

子宮頚癌に対する手術 49例
  • 円錐切除術 10例
  • 単純子宮全摘術 7例
  • 準広汎子宮全摘 3例
  • 広汎子宮全摘 29例
子宮体癌に対する手術 139例
  • 開腹手術 110例
  • 低侵襲手術(腹腔鏡下、ロボット支援下)29例
卵巣癌・卵管癌・腹膜癌 78例
  • 根治手術 67例
  • その他(審査腹腔鏡他) 11例
CIN 141例
  • 円錐切除 94例
  • 腹腔鏡下子宮全摘術 47例
その他 17例

合計 424例

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お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立がんセンター  

郵便番号362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室780番地 埼玉県立がんセンター

ファックス:048-722-1129

※※お問い合わせフォームご活用時の注意点※※

上記フォームからの受診や治療等に関するお問い合わせについては、医療上の安全確保のため回答しておりません。
受診や治療等に関するご相談は、患者サポートセンターへ直接お電話でお問い合わせください。
担当の者が内容を伺い対応させていただきます。
なお、既にがんセンターを受診している方の場合は、診療科外来へお問い合わせください。

【患者サポートセンター連絡先】
電話番号:048-722-1111(代)※「患者サポートセンターに相談したい」とお伝えください。
受付時間:平日9時~12時、14時30分~15時30分

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