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掲載日:2025年5月1日

リハビリテーション科

がんロコモ検診について 

1. がんロコモ検診とは?

1)検診の目的:がん治療を継続するために、骨・筋肉・歩行機能を評価し、転倒や骨折を予防すること

2)対象者:当院でがん治療中または経過観察中の患者さん

3)検診のポイント:

  •  早期発見・早期対策で転倒や骨折を予防
  • 「動ける体」を維持し、治療の継続をサポート
  •  日常生活動作や体力の改善につながる
2. 検診の内容(詳細な検査項目)

1)骨密度検査(DEXA法):骨粗鬆症のリスクを評価

2)体組成検査(筋肉量・脂肪量の測定):筋肉量や体脂肪率を測定し、運動機能の低下をチェック

3)歩行機能解析:歩き方やバランスを評価し、転倒リスクを分析

4)ロコモ度テスト:運動機能の簡易評価を実施

3. 検診の流れ

1) 受付・問診:日常生活や運動器についてのヒアリング

2) 各種検査:骨密度、筋肉量、歩行機能を測定

3) 結果の説明・アドバイス

  • 骨粗鬆症治療やリハビリの紹介
  • 自宅でできるエクササイズ指導
  • 生活習慣改善のアドバイス
4. 検診の実施日・予約方法
  • 実施日:毎月第1・第3金曜日の午後(※変更の可能性あり)
  • 定員:5名/日(完全予約制)
  • 費用:9,200円→初回限定割引:4,600円(50%OFF)
予約方法
  • 電話予約:予約専用電話 048-722-3333
  • 受付窓口:埼玉県立がんセンター予約係/リハビリテーション室


5. よくある質問(FAQ)

Q. どのくらいの時間がかかりますか? → 約1時間程度
Q. どんな服装で行けばいいですか? → 動きやすい服装でお越しください
Q. 結果はすぐに分かりますか? → 当日、医師やスタッフが分かりやすく説明します
Q. どのような人に特におすすめですか? → がん治療の影響による骨粗鬆症や運動機能の低下が心配な方

最新情報 

  • 2025年4月10-13日 World Congress on Osteoporosis, Osteoarthritis and Musculoskeletal Diseasesで小柳医師が「Assessment of a machine learning model for early fracture risk prediction in cancer patients receiving osteoporosis care」をポスター発表しました。

  • 2025年3月22-23日 第13回日本がんリハビリテーション研究会で小柳医師が「院内電子カルテメールシステムを活用したがん患者運動器疾患対応の実態とその有用性」を口演発表しました。

  • 2025年3月13日 北本市薬剤師会学術講演会で小柳医師が「薬剤師が知っておくべきがん治療中の骨粗鬆症対策の実際」を講演しました。

  • 2025年3月6-8日 第22回日本臨床腫瘍学会学術集会で小柳医師が「Challenges in Predicting Osteoporotic Fracture Risk in Cancer Patients: Insights from Machine Learning Model Analysis」を口演発表しました。

  • 2025年3月6日 埼玉県立がんセンター研究発表会で、泉水療法士が「開頭腫瘍摘出術を施行した脳腫瘍患者の術前後の脳機能と日常生活動作能力の変化」を口演発表しました。

  • 2025年3月3日 埼玉県立がんセンター研究発表会で小柳医師が「がん患者におけるFRAXスコアの骨折予測精度と機械学習解析による補助因子の評価」を口演発表しました。

  • 2025年3月1日 feets養成講座で小柳医師が「乳癌と骨の健康-骨粗鬆症やがんロコモの視点も-」の講義を行いました。

  • 2025/3月 埼玉県立がんセンター病院情報誌 Hearts Treeに、吉原療法士と池田療法士が「手術に備えた呼吸リハビリテーション」を寄稿しました。

  • 2025年2月28日 九州がんセンターがんロコモ研究会で小柳医師が「がん患者における骨粗鬆症治療の新展開-がんロコモ検診導入への取組み-」を講演しました。

  • 2025年2月22日 関東整形災害外科学会第716回月例会で小柳医師が「FRAX低値にもかかわらず多発椎体骨折を呈した肺癌患者の1例」を口演発表しました。

  • 2025年2月13日 上尾市医師会との連携を深める会にて、小柳医師が「埼玉県立がんセンターにおけるがん患者の骨粗鬆症対策」を講演しました。

  • 2025年1月24日付の、読売新聞朝刊「医療ルネサンス」に、埼玉県立がんセンターの「がん骨粗鬆症外来」と小柳医師の診療についての記事が掲載されました。

  • 2025年1月21日 リハビリテーション室に「難治性癌治療関連骨減少を有する乳がん患者におけるロモソズマブの骨密度改善効果と腫瘍学的安全性」の研究概要公開文書を掲示しました。

  • 2025年1月19日 第32回埼玉県理学療法学会にて、池田療法士が「胸部食道癌の術後呼吸器合併症とインセンティブスパイロメトリー量の関連性」を口演発表、吉原療法士が「口腔癌周術期リハビリテーションにおける二次性サルコペニアへの対応」をポスター発表しました。

  • 2025年1月15日 草加八潮講演会 骨粗鬆症治療Up to Dateにて小柳医師が「がんロコモ時代に求められる骨粗鬆症治療の現状と課題」を講演しました。

  • 2024年11月28日 第6回青梅骨粗鬆症ネットワーク勉強会にて小柳医師が「AIを活用したがん患者における骨粗鬆症性骨折リスク予測モデルの開発」を講演しました。

  • 2024年11月26日 2024年度上半期リハビリテーション総合実施計画書優秀作成医師として血液内科工藤昌尚先生、脳神経外科大関有希恵先生を表彰いたしました。

  • 2024年11月16日 第7回日本がん・リンパ浮腫理学療法学会学術大会に吉原療法士が参加、研修しました。

  • 2024年11月14日 2024年度(第12回)多地点合同メディカル・カンファレンスにて小柳医師が「骨を守れ!がん患者における骨粗鬆症治療の最前線」をWeb講演しました。

  • 2024年11月7-10日 ベトナムのカントーで開催されたThe 28th Meeting of The Spine Society of HCMCで小柳医師が招待講演者として登壇し「Osteoporosis Treatment for Preventing Cancer-Related Locomotive Syndrome」というテーマで講演を行いました。

  • 2024年11月2-3日 第11回日本サルコペニア・フレイル学会大会に池田療法士が参加、研修しました。

  • 2024年10月24-26日 第62回日本癌治療学会学術集会で小柳医師が「がんロコモ予防と対策におけるリハビリテーションの先駆的取り組み」をポスター発表しました。

  • 2024年10月15日 リハビリテーション室に「機械学習モデルによるがん骨粗鬆症外来受診患者の骨折リスク予測の精度検証」の研究概要公開文書を掲示しました。

  • 2024年10月11-13日 第26回日本骨粗鬆症学会で小柳医師が「がん患者に対する骨粗鬆症外来の実践と骨折予防効果」をポスター発表しました。

  • 2024年9月28日 小柳医師が「日本リハビリテーション医学会認定臨床医」を取得しました。

  • 2024年9月28日 リレー・フォー・ライフ・ジャパン2024さいたまで小柳医師が「がん患者のロコモティブシンドロームと見過ごされがちな骨粗鬆症対策」を講演しました。

  • 2024年9月27日 吉原療法士が、公益財団法人日本医療機能評価機構より「医療クオリティ マネジャー」に認定されました。

  • 2024年9月17-19日 World Cancer Congress 2024 で小柳医師が「Osteoporosis outpatient clinic for cancer patients in Saitama, Japan」をe-Poster発表しました。

  • 2024年8月4日 第111回東京医科歯科大学整形外科集談会で整形外科 斎藤郁斗医師(指導医 小柳広高)が「The benefits of interdisciplinary collaboration between medical and dental care in osteoporosis clinic for cancer patients」を口演し、優秀口演賞を受賞しました。

  • 2024年7月11日 小柳医師が第57回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会で「胸腰椎軟性装具処方例から考えるがんロコモと骨粗鬆症」を口演発表しました。

  • 2024年6月29-30日 吉原療法士、池田療法士、泉水療法士が第59回日本理学療法学術研修大会に参加・研修しました。

  • 2024年6月15日 小柳医師が第61回日本リハビリテーション医学会学術集会で「がん患者における胸腰椎軟性装具処方例から考える骨粗鬆症治療の重要性」を口演発表しました。

  • 2024年6月2日 遠山療法士と原療法士が「2024年度がんのリハビリテーション研修会」を修了しました。

  • 2024年6月 小柳医師が、整形・災害外科 2024年6月号 に「がん患者の運動器マネジメント - 整形外科医のためのがん骨粗鬆症診療 - 」を寄稿しました。

  • 2024年4月16日 小柳医師が第2回埼玉県央がんロコモネットワーク研究会で、「がん治療の副作用としての骨粗鬆症 -予防と治療のポイント-」を講演しました。

  • 2024年4月1日 池田療法士が日本サルコペニア・フレイル学会認定のサルコペニア・フレイル指導士を取得しました。

 

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がんのリハビリテーションとは 

 1981年以来、がんは日本人の死亡原因の第一位となっており、高齢化社会といわれる現在、患者数は年々増加傾向にあります。その一方、早期診断・早期治療などにより、がんの死亡率は減少傾向にあることも事実です。そのため、がんの直接的影響や手術・化学療法・放射線治療などにより、身体に障害が出現した場合に運動機能改善・日常生活動作の維持・拡大を目的としたリハビリテーションを行っています。

 がんのリハビリテーションは、大きく分けて、予防期・回復期・維持期・緩和期の4時期に分類されます。予防期は、がんの診断後早期から機能障害の予防を目的に行われます。回復期では、手術後の筋力低下や歩行能力障害のある患者さんに対し、最大限の機能回復を図る時期です。維持期は、がんが進行し患者さんの運動能力を維持するために、杖・車椅子など道具を使用して日常生活を円滑に行えるように練習をします。緩和期は、末期がんの患者さんに対して、その要望を尊重しながら、身体的・精神的・社会的に、より質の高い生活が送れるように援助します。
 リハビリテーション室では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による質の高いリハビリテーションを日々実践しています。

当院のリハビリテーション科の特徴 

●患者サポートセンターとの連携

 患者サポートセンターではリハビリの必要性を判断するためにスクリーニング実施しています。リハビリが必要だと判断された患者に対し体力測定やin-bodyを使用した体組成測定、自主トレーニングの指導を行い、入院や治療により体力が低下しないようにサポートしています。

●がんロコモ回診

 がん自体あるいはがんの治療によって、骨・関節・筋肉・神経などの運動器の障害が起きて移動機能が低下した状態のことをがんロコモといいます。

 当院では整形外科医・理学療法士・看護師からなる運動器ケアチームにて定例運動器ケアとして月2回のがんロコモ回診を行っています。骨転移に対する専門的介入の他、骨転移以外の四肢・関節の痛みも対象としています。また、治療に伴って生ずる体力・筋力や移動能力の低下が起きにくいように、多職種で協働し早期のがんロコモ発見と予防的なリハビリ介入を実施しています。

リハビリテーション施設基準 

リハビリテーション部門では以下の施設基準を取得しています。

①がん患者リハビリテーション

②運動器リハビリテーションⅠ

③脳血管リハビリテーションⅢ

④呼吸器リハビリテーションⅠ

⑤廃用症候群リハビリテーションⅢ

診療実績 

依頼診療科別

 

外来新患数

入院新患数

合計

診療科

2022年

2023年

2024年

2022年

2023年

2024年

2022年

2023年

2024年

血液内科

0

4

2

109

117

259

109

121

261

乳腺腫瘍内科

0

0

0

13

19

32

13

19

32

呼吸器内科

3

3

2

75

83

98

78

86

100

消化器内科

2

1

3

98

77

114

100

78

117

消化器外科

73

75

21

159

161

248

232

236

269

胸部外科

5

6

2

22

31

59

27

37

61

脳神経外科

6

3

3

121

160

226

127

163

229

婦人科

1

1

3

31

45

58

32

46

61

頭頸部外科

17

18

6

73

105

141

90

123

147

泌尿器科

9

11

4

65

58

69

74

69

73

整形外科

48

30

32

188

151

223

236

181

255

形成外科

0

0

0

2

0

2

2

0

2

皮膚科

0

3

1

2

1

6

2

4

7

口腔外科

30

42

8

58

64

93

88

106

101

乳腺外科

6

14

20

0

28

79

6

42

99

放射線科

1

0

0

0

0

0

1

0

0

緩和ケア科

1

1

2

66

78

58

67

79

60

循環器科

2

2

1

17

5

11

19

7

12

総合内科

0

0

0

7

2

1

7

2

1

合計

204

214

110

1106

1185

1777

1310

1399

1887

 

リハビリ新規依頼数
リハグラフ

 

外来担当表 

診療科目 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
リハビリテーション科 小柳 広高 リハビリ

リハビリ/

がん骨粗鬆症外来 初

小柳 広高 ①③がんロコモ検診
リハビリ/がん骨粗鬆症外来    

リハビリ/

がん骨粗鬆症外来 再

リハビリ/

がん骨粗鬆症外来

リハビリテーション科 スタッフ紹介 

小柳 広高 コヤナギ ヒロタカ

リハビリ科長兼診療部長、外来統括部長/平成12年信州大学卒 東京医科歯科大学大学院卒

専門

がんリハビリテーション
がん骨粗鬆症
骨・軟部腫瘍

資格等

医学博士(東京医科歯科大学)

2018-9年東京医科歯科大学(現 東京科学大学)整形外科教室会議長
日本整形外科学会 専門医・認定医
日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定 骨・軟部腫瘍医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

日本リハビリテーション医学会認定臨床医
がんリハビリテーション研修会修了
急性期病棟におけるリハビリテーション医師研修会修了
埼玉骨軟部腫瘍研究会 幹事
埼玉県央がんロコモネットワーク研究会 世話人
悪性骨腫瘍ガイドライン委員
臨床研修指導医

 

職種

人数

認定資格等

理学療法士

6名

登録理学療法士(3名)

がんのリハビリテーション研修修了者(7名)

緩和ケア研修会修了者(3名)

3学会合同呼吸療法認定士(2名)

リンパ浮腫セラピスト指定講習会修了者(1名)

医療クオリティ マネジャー(1名)

サルコペニア・フレイル指導士(1名)

作業療法士

1名

言語聴覚士

1名、非常勤職員1名

 

リハビリテーションスタッフ

リハビリテーションスタッフ

リハビリ室

リハビリ室

マシントレーニン器具

マシントレーニング器具

 

ADLシュミレーター

ADLシュミレーター

言語聴覚療法室と評価物品

言語聴覚療法室と評価物品

体組成測定器

体組成測定器

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お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立がんセンター  

郵便番号362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室780番地 埼玉県立がんセンター

ファックス:048-722-1129

※※お問い合わせフォームご活用時の注意点※※

上記フォームからの受診や治療等に関するお問い合わせについては、医療上の安全確保のため回答しておりません。
受診や治療等に関するご相談は、患者サポートセンターへ直接お電話でお問い合わせください。
担当の者が内容を伺い対応させていただきます。
なお、既にがんセンターを受診している方の場合は、診療科外来へお問い合わせください。

【患者サポートセンター連絡先】
電話番号:048-722-1111(代)※「患者サポートセンターに相談したい」とお伝えください。
受付時間:平日9時~12時、14時30分~15時30分

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