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循環器・呼吸器病センター > センターのご紹介 > 病院情報の公表 > 令和6年度 埼玉県立循環器・呼吸器病センター病院指標

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掲載日:2025年10月7日

令和6年度 埼玉県立循環器・呼吸器病センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 年齢階層別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症及び手術・術後の合併症の発生率)
  8. 医療の質指標
  9. 血液培養2セット実施率
  10. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  11. 転倒・転落発生率
  12. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  13. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  14. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  15. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  16. 身体的拘束の実施率

 1)年齢階層別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0

25

29 62 182 529 1,054 2,124 1,560 229

当センターは、主に循環器・呼吸器・脳疾患の専門病院として、循環器は心臓疾患(心筋梗塞、狭心症、不整脈、弁膜症等)、呼吸器は肺がんを始めとする呼吸器系の難治性疾患や結核などの呼吸器系感染症、その他、脳血管疾患(脳梗塞)、大血管疾患(大動脈瘤等)等に貢献する地域に密着した医療機関です。

退院患者数は前年度と比べると、266名(4.4%)の減少が見られました。なお、退院患者のうち、60歳以上は全体の85.7%を占めており、前年の86.1%とほぼ同水準でした。

今後も医療の質を高め、より高度で安全な医療を提供できる体制を維持することを目標とし、充実した医療環境の整備に努めて参ります。

 2)診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし

244

5.11

4.47

0.00 66.71
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 235 4.53

4.18

0.00 70.51
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査 161 3.40 3.07 0.62 70.02
050210xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)経皮的冠動脈ステント留置術等 144 11.80 9.59 0.69 78.62
050130xx9900x0 心不全 手術・処置等なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 129 13.39

17.33

13.95 81.49

循環器内科では、不整脈の治療、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)の経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)、心不全の治療が上位となっております。

心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患、不整脈(徐脈性・頻脈性)、拡張型心筋症や肥大型心筋症などの心筋疾患、さらに種々な心疾患に由来する心不全を対象に診断と治療にあたっています。

また、弁膜症などの心臓構造疾患、肥大型心筋症、肺血管、下肢血管に対するカテーテル治療も取り組んでおり、従来の外科手術に比べて低侵襲で回復が早く、合併症のリスクが低いため、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術・処置等あり(経気管肺生検等あり) 197 2.41 3.03 1.02 72.66
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 化学療法あり 161 8.53 8.16 0.62 72.04
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等なし 111 17.47 18.68 12.61 76.57
040110xxxx10xx 間質性肺炎 手術・処置等あり(気管支ファイバースコピー等あり) 68 11.94 10.66 1.47 66.54
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍手術・処置等なし 66 16.38 13.41 16.67 74.77

呼吸器内科では、気管支鏡による生検、肺がんの化学療法、間質性肺炎の検査・治療が上位となっております。

肺がんや縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患、肺炎や肺化膿症などの肺感染症、気胸や膿胸などの胸腔疾患、特発性間質性肺炎、膠原病関連肺疾患、肺動静脈瘻などの治療を行っています。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等(リハビリテーション)あり 定義副傷病なし 103 14.59 16.94 43.69 77.48
010040x099000x 脳内出血(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術・処置等なし 定義副傷病なし 67 18.91 18.68 83.58 68.18
010070xx01x0xx 脳血管障害(頸動脈狭窄症等) 脳血管内手術等 手術・処置等なし 58 11.93 13.07 0.00 75.88
010060xx02x2x3 脳梗塞 経皮的脳血管形成術等 手術・処置等(リハビリテーション)あり
脳卒中発症3日目以内
48 21.52 27.47 70.83 81.56
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等(エダラボン)あり 定義副傷病なし 44 13.70 16.89 40.91 72.45

脳神経外科では、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血、脳動脈瘤、さらには脳腫瘍、頭部外傷、水頭症、てんかん等、多岐にわたり治療を行っています。

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等は、発症から治療が開始までの時間により予後が大きく変わります。当院は、埼玉県北部地域における高度な脳卒中治療を可能にするために、日本脳卒中学会より一次脳卒中センター(PSC)コア施設、埼玉ストロークネットワーク(SSN)の基幹施設の認定も受けており、rt-PA療法に加えて血管内再開通療法を行うことが出来る施設となっております。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等 128 10.97 9.82

0.00

72.31
040200xx99x00x 気胸 手術なし 58 9.83 9.28 6.90 55.09
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術・処置等あり(経気管肺生検等あり) 35 2.03 3.03 0.00

73.63

040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 23 14.83 9.59 0.00 52.35
040150xx97x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成(膿胸)経皮的膿胸ドレナージ術等 21 19.57 28.41 4.76 70.43

呼吸器外科では、昨年度に引き続き、肺がん、気胸の治療が上位となっております。

肺がん、縦隔腫瘍、気胸、膿胸などの疾患に対して、呼吸器内科・放射線科・病理診断科・リハビリテーション科・麻酔科と連携をとりながら治療を行っております。

肺がんに対する手術、気胸、縦隔腫瘍、膿胸などの良性腫瘍に対する手術は、主に胸腔鏡手術で行っております。進行肺がん症例に対しましては、術前に抗がん剤の治療を行った後での手術も行っております。

2025年4月に「肺がん診療センター」を開設しました。患者さん一人ひとりの病状に応じた治療プランを作成し、肺がんの診断から治療、さらにはリハビリテーションや緩和ケアに至るまで、専門スタッフがワンチームで専門治療を提供します。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

血管外科

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050163xx03x1xx 腹部大動脈瘤、 ステントグラフト内挿術あり、中心静脈等あり 61 14.56 14.96 9.84 79.10
050180xx02xxxx 下肢静脈瘤手術等あり 40 3.00 2.66 0.00 65.30
050200xxxxxxxx 動脈の狭窄(大腿動脈狭窄症、腸骨動脈狭窄症など) 29 4.79 7.71 0.00 76.10
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 あり 27 5.74 5.15 0.00 78.70
110280xx02x00x 慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 あり 定義副傷病なし 21 3.81 7.38 0.00 75.95

血管外科では、下肢静脈瘤、腹部大動脈瘤、動脈狭窄症の治療が上位となっております。

心臓外科と協力し、胸部大動脈瘤、大動脈解離、胸腹部大動脈瘤腹部大動脈瘤、頸動脈狭窄症、下肢閉塞性動脈硬化症、重症下肢虚血、内シャント造設、シャント不全、内臓動脈瘤、腎動脈狭窄症、静脈疾患等、あらゆる血管疾患に対して診療・治療を行っております。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。臓外科

心臓外科

 

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
050080xx0101xx 弁膜症 弁置換術等あり 中心静脈等あり 38 18.50 20.84 2.63 68.68
050163xx01x1xx 胸部大動脈瘤 大動脈瘤切除術 大動脈弁置換術又は形成術等 中心静脈等あり 26 21.88 27.01 7.69 73.15
050161xx01x1xx 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 中心静脈等あり 15 24.53 29.35 20.00 69.47
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 冠動脈形成術等 人工腎臓(その他の場合)等あり 14 19.64 21.11 0.00 67.57
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 弁置換術等 心臓カテーテル検査あり、中心静脈等あり 10 39.60 31.90 0.00 71.20

心臓外科では、昨年度に引き続き、弁膜症の治療が上位となっております。

狭心症・心筋梗塞などの冠動脈疾患に対するバイパス術、弁膜症に対する人工弁置換術や弁形成術、大動脈瘤に対するステントグラフト術、人工血管置換術及びハイブリット手術、傷の小さい低侵襲心臓手術(MICS手術)を行っています。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数

平均
在院日数
(
自院)

平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 大腸(小腸)ポリープ 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 11 3.18 2.57 0.00 70.82
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 化学療法(サイラムザ)あり 10 3.10 4.42 0.00 71.70
060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 化学療法(アバスチン)あり 4.30
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 4.54
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術・処置等なし 7.91

消化器外科では、胃がん、大腸がん、食道がん等の治療だけでなく、逆流性食道炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍等の上部消化管疾患、便秘症、大腸憩室炎、腸閉塞、虫垂炎等の下部消化管疾患、胆石症、胆のう炎、肝機能障害、膵炎等の肝胆疾患等の治療を行っています。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

※「10症例未満の数値」は、「ー(ハイフン)」を記入しています。

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 3)初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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5大癌 Stage1 Stage2

Stage3

Stage4 不明 再発※ 病期分類基準 版数

胃癌

0 1 0 0 0 7 1 7

大腸癌

0 2 1 0 1 30 1 7

乳癌

0 0 0 0 0 0 1  

肺癌

84 49 108 130 68 377 1 7

肝癌

0 0 0 0 0 0 1  

※UICC TNM分類、癌の取扱規約

5大癌とよばれている胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの治療で入院した患者さんを、「初発」のステージ別と「再発」に分け集計しており、当センターでは、肺がん、胃がん、大腸がんが対象となっております。ステージ分類はステージ0→I→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ期とあり、ステージⅣ期が最も進行している状態となります。

なお、「再発」の症例数が多い理由は、同じ患者さんに数クール(回)の治療を繰り返したケースが含まれるためです。

また、「不明」は退院時に病理診断等の検査結果が出ていなく、分類できないものです。

※「初発」は、がん診断及び初回治療入院がすべて含まれます。「再発」は、初回治療終了後及び再発・転移(遠隔)等が含まれます。

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 4)成人市中肺炎の重症度別患者数等

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重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 24 9.63 56.38
中等症 73 13.64 70.37
重症 21 17.00 78.62
超重症 0 0.00 0.00
不明 0 0.00 0.00

市中肺炎とは、自宅(病院や診療所以外)等での日常生活中に感染し、発症した肺炎のことです。(成人の定義は20歳以上)

入院中に発症した肺炎(院内肺炎)や食べ物の誤えんによる肺炎(誤えん性肺炎)は対象外となっております。

当院では、中等症の患者さんが最も多く全体の6割を占めております。

 5)脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 272 17.93 76.64 54.62
その他 5 10.20 75.80 0.36

埼玉県北部地域における高度な脳卒中治療を可能にする「脳神経センター」として、埼玉ストロークネットワーク(SSN)の基幹施設、日本脳卒中学会より一次脳卒中センター(PSC)の認定も受けており、近隣医療機関だけでなく、北部全域の救急本部・分署とも緊密な連携をとり、24時間365日、脳疾患に関する高度な救急医療を提供できるよう「万全の受入れ体制」を整いております。

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 6)診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 207 2.49 3.24 1.45 70.85
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 203 1.77 2.67 0.00 67.25
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 97 0.01 13.88 8.25 69.28
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 86 0.07 8.27 4.65 70.02
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 77 3.69 8.90 1.30 76.74

循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)の経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)が最も多い術式となり、次に不整脈のカテーテル治療(アブレーション)やペースメーカー移植術が上位となっております。循環器内科では年々増加している心不全へのカテーテル治療(TAVIMitraClip)、肥大型心筋症カテーテルへの治療、肺血管へのカテーテル治療(BPA)、不整脈のカテーテル治療(心筋焼灼術)などを積極的に行っています。なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 64 2.72 11.19 7.81 79.03
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 62 5.11 7.40 3.23 77.05
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 39 0.95 1.05 0.00 65.56
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 22 2.82 13.73 9.09 74.82
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術 単純なもの) 19 0.79 1.79 0.00 75.63

血管外科では、閉塞性動脈硬化症に対する手術、腹部・胸部大動脈瘤に対するステントグラフト術が上位となっております。

大動脈瘤にはステントグラフト術、人工血管置換術、ハイブリッド手術、バイパス手術、閉塞性動脈硬化症にはカテーテル治療、バイパス術、ハイブリット手術、下肢静脈瘤にはカテーテル焼灼術、内視鏡的手術(SEPS)等の治療を行っています。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術前日数
転院率 平均年齢
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) 65 3.11 10.25 4.62 78.12
K178-4 経皮的脳血栓回収術 61 0.02 19.43 72.13 79.98
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 47 0.70 20.96 23.40 65.45
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 21 0.10 33.14 76.19 67.43
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 19 2.68 16.89 15.79 60.42

脳神経外科では、内頚動脈の動脈硬化による狭窄を治療する手術(動脈血栓内膜提出術)、脳血管を閉塞した血栓(脳血栓)を脳血栓回収機器を用いて行う経皮的脳血栓回収術が、今回の上位となっております。また、脳動脈瘤には開頭術(クリッピング手術)や血管内治療(コイル塞栓術)、頸動脈狭窄症には外科的手術(内膜剝離術)、血管内治療(頸動脈ステント)等、症例ごとに安全で確実な治療方法を検討しております。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術前日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 76 2.25 8.17 0.00 70.32
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 30 2.10 6.40 0.00 75.20
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 21 10.43 4.05 0.00 50.57
K496-5 経皮的膿胸ドレナージ術 16 0.06 17.19 6.25 70.81
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 16 2.44 8.19 0.00 76.31

呼吸器外科では、肺がんの手術だけでなく、気胸、縦隔腫瘍、膿胸などの良性腫瘍に対する手術にも、主に胸腔鏡を用いた治療を行っております。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

心臓外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術前日数
転院率 平均年齢
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 27 5.67 27.81 14.81 70.26
K5551 弁置換術(1弁) 22 5.68 16.36 16.36 70.95
K5552 弁置換術(2弁) 17 9.94 23.59 23.59 74.12
K560-22ニ 弁置換術(2弁) 13 2.15 19.46 29.46 73.08
K554-21 胸腔鏡下弁形成術(1弁の-

心臓外科では、弁膜症に対する人工弁置換術、弁形成術、狭心症・心筋梗塞などの冠動脈疾患に対してはバイパス術が上位となっております。

大動脈瘤に対するステントグラフト治療(TEAVR、EVAR)、弁膜症などの心臓構造疾患に対するカテーテル治療(TAVI、MitraClip)、小さな傷で患者さんに優しい低侵襲心臓手術(MICS手術)を積極的に行っております。

なお、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、診療実績とは異なります。詳細は診療科紹介もご参照ください。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 17 0.24 1.65 0.00 71.06
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術
K635-4 腹腔鏡下連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術

K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施)
K636-3 腹腔鏡下試験開腹術

腎臓内科では、血栓による閉塞で使用不可となったシャントに対して行う、経皮的シャント拡張術・血栓除去術が上位となっております。

腎臓の機能が低下して、透析を行うために必要な内シャント設置術や、腹膜透析を行う慢性腎不全の患者さんに対して行う血液浄化法も行っております。

※「10症例未満の数値」は、「ー(ハイフン)」を記入しています。

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 7)その他(DIC、敗血症、その他の真菌症及び手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 5 0.09
180010 敗血症 同一 9 0.16
異なる 30 0.52
180035 その他の真菌感染症 同一 3 0.05
異なる 1 0.02
180040 手術・処置等の合併症 同一 44 0.76
異なる 7 0.12

臨床上ゼロにはなりえなく、少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症、手術・処置の合併症について発症率を集計しています。

「入院契機と同一」とは、入院時に各傷病名欄の疾患と診断されている患者さんであり、「入院契機と異なる」とは、入院時に別疾患で入院したが、その後に各傷病名欄の状態となり、入院時の疾患よりも、より多くの医療資源が必要となった場合を意味しています。

手術・処置等の合併症の主な内容は、心臓ペースメーカー電池消耗、想定外の術後創部感染、カテーテル感染、透析を行うたのシャントが血栓などで閉塞し使用できなくなったための治療(経皮的シャント拡張術・血栓除去術)等です。

 8)医療の質指標

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リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

292

291 99.7%

算出方式

(分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数/肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数)× 100
一般病棟に1回以上入院した患者を集計対象。入院後24時間以内に死亡した患者、生後1週間以内に死亡した新生児、臓器移植は集計対象外

解説

肺⾎栓塞栓症/深部静脈⾎栓症(静脈⾎栓塞栓症)は突然死を引き起こす可能性のある極めて重篤な疾患で、しばしば⼤きな⼿術後や⻑期臥床の際に起こります。

この予防⽅法には弾性ストッキングの着⽤や間歇的空気圧迫装置の使⽤、薬物療法などがあります。特にリスクレベルが「中」以上と評価された場合、適切な要望対策が非常に重要です。なお、予防策の実施率が高いと肺血栓塞栓症の発生リスクが低くなり、患者さんの安全が確保されます。

また、厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、臨床指標(クリニカルインディケータ)とは異なります。

 9)血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率

781

280

35.9%

算出方式

(血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数/血液培養オーダー日数)×100

解説

死亡率が特に高い菌血症という重篤な感染症を診断する上で、血液培養は不可欠な検査であり、2セット以上の実施により病原微生物の検出感度や検査精度の向上が期待でき、感染症による死亡率の低下に繋がるとされています。

厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、臨床指標(クリニカルインディケータ)とは異なります。また、当該項目は、医療機関の性質に左右されるため、他院との比較は困難です。

なお、院内調査では、97.1%でした。

 10)広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

664

459

69.1%

算出方式

(分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数/広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数)×100

一般病棟に1回以上入院した患者を集計対象。入院後24時間以内に死亡した患者、生後1週間以内に死亡した新生児、臓器移植は集計対象外。

解説

広域スペクトル抗菌薬とは、複数の細菌に対して効果がある抗菌薬です。特に重篤な感染症や複雑な感染症の治療に使用されます。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は、感染症の正確な診断と適切な抗菌薬の選定に重要な役割を果たします。

厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいて算出しています。

 11)転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数*(分母)
退院患者に発生した転棟・転落件数(分子) 転倒・転落発生率

74,318

179

2.4

算出方式

(転棟・転落の発生件数/入院患者延べ数)×1000

解説

入院患者さんが、ベットから落ちたり、歩行中に転んだりする「転倒・転落」事象がどの程度発生しているかを示す指標です。

*当センターでは、様式3(施設情報)・補助票のデータを使用して算出しています。

厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、臨床指標(クリニカルインディケータ)とは異なります。

 12)転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転棟・転落の発生件数(分子) 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

算出方式

(インシデント影響度分類レベル3b以上の転棟・転落の発生件数/入院患者延べ数)×1000

解説

分子が、10件未満の為に「ー(ハイフン)」としており、良好な結果です。

厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、臨床指標(クリニカルインディケータ)とは異なります。

*当センターでは、様式3(施設情報)・補助票のデータを使用して算出しています。

 13)手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術数(分子) 手術開始1時間以内の予防的抗菌薬投与率

855

841

98.4%

算出方式

(分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数/全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数)×100

解説

手術部位感染(SSI:Surgical Site Infection)の予防を目的として、手術開始前1時間以内に抗菌薬を投与できた割合を示す指標です。

感染予防のために、抗菌薬を「早すぎず、遅すぎず」適切なタイミングで投与することが重要で、特に執刀時に血中・組織中の薬剤濃度を十分に確保することが求められます。

 14)d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の緩和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数*(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

81,506

104

0.13

算出方式

(除外条件に該当する患者を除いた褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の新規発生患者数/除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数)×100

除外条件

  1. 同一の日に入院及び退院した患者
  2. 入院時刻から24時間以内に発生した褥瘡(d1、d2、D3、D4、D5、DTI、U)を持つ患者
  3. 入院時既に褥瘡(d1、d2、D3、D4、D5、DTI、U)のいずれかの褥瘡保有が記録されていた患者
  4. 調査対象期間より前に褥瘡(d1、d2、D3、D4、D5、DTI、U)の院内発生が確認され、継続して入院している患者

解説

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率とは、皮膚が真皮層まで損傷した段階以上の褥瘡が新たに発生した割合を示す指標です。医療の質やケア体制を評価する重要な項目であり、発生率が低いほど予防的ケアが適切に行われていることを示します。当該項目は医療機関の性質によって異なるため、他の医療機関の値と単純に比較することは困難です。

*当センターでは、様式3(施設情報)・補助票のデータを使用して算出しています。

厚生労働省の定めた分類・集計定義に基づいているため、臨床指標(クリニカルインディケータ)とは異なります。

 15)65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント
実施割合

4,807

4,737

98.8%

算出方式

(分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数/65歳以上の退院患者数)×100

解説

高齢患者が入院した際に、一定期間内(通常は入院後48時間以内など)に栄養状態を評価した割合を示す指標です。高齢者は低栄養やサルコペニアのリスクが高いため、早期に栄養状態を把握し、適切な介入につなげることが予後改善や合併症予防に重要とされています。

 16)身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和(分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子) 身体的拘束の実施率

74,318

7,706

10.4%

算出方式

(分母のうち、身体的拘束日数の総和/退院患者の在院日数の総和)×100

解説

身体的拘束は、転倒、転落、点滴抜去等のリスク回避のために実施されます。

医療安全とのバランスが課題であり、実務的にゼロは困難なため「できるだけ低い率」 を維持し、削減の取り組みを継続することが求められます。

更新履歴

  • 令和7年10月7日更新

過年度の病院情報の公表

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