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掲載日:2025年4月1日

脳神経センター

  • 日本脳神経外科学会 専門研修プログラム 連携施設
  • 日本脳卒中学会認定研修教育施設
  • 日本脳卒中学会 一次脳卒中センター(PSC)コア施設
  • 埼玉ストロークネットワーク(SSN) 基幹施設

脳神経センターのホームページはこちらからご覧ください

脳神経センター特集

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外来診療スケジュール(新館棟1階)

 

月曜日(午前)

水曜日(午前)

金曜日(午前)

診察室(6)

吉川 雄一郎

(初診)

 

吉川 雄一郎

(初診)

診察室(7)

鈴木 隼

大塚 俊宏

佐藤 政哉

診察室(8)  

埼玉医大医師

埼玉医大医師

  • 当院は、紹介制・予約制の医療機関です。初診の方は、紹介状が必要です。かかりつけ医等にご相談いただき紹介状を入手してから、事前の予約(予約専用電話)をお願いいたします。
  • 初診の方は、上記スケジュールにかかわらず、原則として11時までに受付してください。

脳神経センターについて

脳卒中は発症からどれだけ急いで治療が開始できるかによって、その予後が大きく変わります。これまで、埼玉県北部地域(秩父を含む)には、24時間体制で高度な脳卒中緊急治療を行うことができる病院が少なく、離れた地域の大病院まで時間をかけて搬送される患者が少なくありませんでした。こうした北部地域における脳卒中医療の現状を改善するために、2019年4月「脳神経センター」が開設されました。現在当センターでは、24時間体制で、開頭手術やカテーテルによる急性期血行再建(血栓回収療法)を行っており、埼玉ストロークネットワーク(SSN)基幹施設、日本脳卒中学会一次脳卒中センターコア施設に認定されています。

脳神経センターでは熊谷、深谷、秩父、比企、本庄・児玉、行田、鴻巣、羽生など埼玉県北部全域の救急隊と緊密な連携をとり、脳卒中高度救急医療を24時間365日、万全の受入体制で提供しています。脳神経センター開設1年間で救急搬送・手術件数ともに飛躍的に増加し、県北地域最大規模の脳卒中センターに成長しました。特に脳動脈瘤や頸動脈狭窄症をはじめとした脳血管障害に対する手術治療数は県内有数で、ハイブリッド手術室や術中ナビゲーションシステムの導入により開頭手術とカテ―テル治療(脳血管内治療)を併用した高難度病変の治療も可能になりました。

我々の扱う疾患は、脳内出血、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳血管奇形、脳梗塞といった脳卒中、さらには脳腫瘍、頭部外傷、水頭症、顔面痙攣、三叉神経痛、てんかんまで多岐にわたります。3テスラMRIや128列マルチスライスCT装置、脳血管撮影装置、核医学検査装置など様々な最新の機器を用いた検査により治療方針を決定し最適な治療を提供しています。脳動脈瘤に対しては、開頭手術(クリッピング術)と血管内治療(コイル塞栓術)のいずれの治療が最適かを、また、頸動脈狭窄症に対しても、外科手術(CEA:内膜剥離術)、血管内治療(CAS:頸動脈ステント)のいずれの治療が最適かを、それぞれの症例ごとに十分に検討し、安全確実な治療方法を選択しています。脳血管奇形や高難度動脈瘤などの治療難度の高い疾患に対しては、開頭手術とカテーテル治療をひとつの手術室で同時に行う「ハイブリッド治療」という最新の技術を導入した治療を行うことも可能です。

脳神経センターでは、日本脳神経学会データベース事業(JND)、日本脳卒中学会主導のCOVID-19関連脳卒中に関する研究をはじめ、いくつかの観察研究(非侵襲・非介入研究)を行っています。詳細については当センターホームページ内のオプトアウトによる臨床研究をご覧ください。

対象疾患

脳動脈瘤

脳ドックや頭痛・めまいの精査で偶然見つかった未破裂脳動脈瘤から、くも膜下出血で搬送されて来る破裂動脈瘤まで、さまざまな動脈瘤の治療を行っています。治療方法はカテーテルを用いた血管内治療(コイル塞栓術、ステント併用治療、フローダイバーターなど)と開頭手術(クリッピング術、バイパス併用治療など)がありますが、どちらの治療がより安全で確実かを症例ごとに検討し治療方針を決めています。血管内治療と開頭手術を同時に行うことが可能なハイブリッド手術室を使用し、開頭手術と血管内治療それぞれの良いところを複合したハイブリッド治療にも力を入れています。

症例1―脳動脈瘤に対するコイル塞栓術

カテーテル(細い管)を用いて血管の内側から動脈瘤の内部にプラチナ製のコイルを詰め、動脈瘤の破裂を予防します。

治療前後の比較画像1

症例2―フローダイバーターステントによる脳動脈瘤治療

血管内カテーテルで、動脈瘤が発生している正常血管にフローダイバーター(網目の細かいステント)を留置することで、動脈瘤の中の血流が停滞し、時間をかけてゆっくり動脈瘤が血栓化していきます。低侵襲で再発も少ない画期的な治療です。

治療前後の比較画像2

症例3―脳動脈瘤に対する開頭クリッピング術

部位や大きさによっては血管内治療より開頭手術の方が適している動脈瘤もあります。開頭クリッピング術では、動脈瘤をチタン製のクリップで挟み動脈瘤内部への血液の流入を遮断し破裂を予防します。動脈瘤そのものから大事な血管が出ている場合や、動脈瘤が周囲の神経や脳を圧迫しているような場合も、開頭手術の方がより安全で再発リスクが低いと考えられます。

治療前後の比較画像3

頸動脈狭窄症

動脈硬化により脳へ血液を送る頸動脈が狭窄する病気です。狭窄が高度な場合は、将来的な脳梗塞の予防のために、カテーテル治療(頸動脈ステント留置術:CAS)や外科治療(頸動脈内膜剥離術:CEA)を行います。どちらの治療法を行うかに関しては、狭窄のタイプや全身状態を詳しく調べ、個々の患者さんに適切な方法を選ぶようにしています。

症例4―頸動脈ステント(CAS)による頸動脈狭窄症の治療

治療前後の比較画像4

症例5―頸動脈内膜剥離術(CEA)による頸動脈狭窄症の治療

治療前後の比較画像5

内頚動脈閉塞・頭蓋内動脈閉塞・もやもや病

内頚動脈閉塞や頭蓋内動脈閉塞による脳梗塞の発症、また、もやもや病による脳出血や脳梗塞の発症を予防するために、バイパス手術が行われます。一般的には、頭皮の栄養血管である浅側頭動脈を脳表の中大脳動脈へ吻合し、頭蓋外の血流を頭蓋内へと供給する新しいルートを作製します(STA-MCAバイパス術)。バイパスによって酸素供給の足りない脳の領域へ血流を補うことにより脳梗塞の予防効果あると考えられています。もやもや病におけるバイパス術は、脳深部で発達した脆くて弱いもやもや血管への血流負荷を減らすことにより脳出血を予防する効果があることも証明されています。

症例6―中大脳動脈狭窄症に対するSTA-MCAバイパス手術

治療前後の比較画像6

脳動静脈奇形

脳動静脈奇形とは、脳の動脈と静脈の間に異常血管網(ナイダス)ができ、脳の動脈の血液がこのナイダスを通って脳の静脈に直接流れ込む病気です。ナイダスの血管は壁が薄くて脆いため、破れると脳出血やくも膜下出血の原因になります。またけいれんや片頭痛で見つかることもあります。治療法は手術による摘出術、血管内治療、放射線治療がありますが、血管内治療単独での根治は難しいため、これらを組み合わせて行います。

症例7―脳動静脈奇形に対する摘出術

治療前後の比較画像7

硬膜動静脈瘻

脳の表面を覆っている硬膜の中で硬膜を栄養している動脈と本来はつながりのない静脈が直接つながってしまう病気です。硬膜を栄養する動脈と脳の灌流を担う静脈との間に連絡ができてしまうと、脳の静脈圧が上昇することで血流のうっ滞が起こり、脳出血やさまざまな脳機能障害(けいれん、麻痺、言語障害、視力障害、耳なりど)を起こすことがあります。

症例8―硬膜動静脈瘻に対する血管内治療(塞栓術)

治療前後の比較画像8

海綿状血管腫

脳のさまざまな部位に発生する異常血管の塊です。出血を繰り返して脳の圧迫や刺激による神経症状(てんかん、麻痺、構語障害、嚥下障害、頭痛、めまい、複視など)の悪化を来たすことがありあす。出血を繰り返し神経症状が悪化する場合やてんかんの原因になっている場合には摘出術を行います。

症例9―脳幹部の海綿状血管腫に対する摘出術

治療前後の比較画像9

髄膜腫

最も頻度が高い脳腫瘍で、脳を覆っている膜から発生します。多くは良性でゆっくり発育しますが、一部に成長が早い悪性のタイプが存在します。経過中に増大する場合や、圧迫による神経症状(てんかん、麻痺など)や脳浮腫が見られる場合は摘出手術を検討します。

症例10―髄膜腫に対する摘出術

治療前後の比較画像10

神経鞘腫

代表的な良性脳腫瘍のひとつです。脳神経を取り巻く膜から発生し比較的ゆっくりと成長しますが、大きくなると神経症状や脳の圧迫症状を起こします。最も頻度が多い神経鞘腫は前庭神経鞘腫(聴神経腫瘍)で、耳鳴りや難聴、めまいなどを発症します。三叉神経、顔面神経、下位脳神経などにもできることがあります。大きな腫瘍の場合には手術による摘出が治療法の第一選択となりますが、小型の場合には成長速度をみながら経過観察することも選択肢の一つとなります。聴神経腫瘍の手術では聴力温存や顔面神経温存のために、顔面神経刺激装置やABRといった術中神経モニタリングを活用します。

症例11―聴神経腫瘍に対する摘出術

治療前後の比較画像11

転移性脳腫瘍

肺がんや消化器がん、乳がんなどが脳に転移したものを転移性脳腫瘍といいます。転移性脳腫瘍に対する治療は、原発巣の状態や治療に対する反応性、他臓器への転移の有無などによっても変わってきます。また、転移性脳腫瘍のサイズや個数によっても治療方針が変わってきます。治療は摘出手術に加えて放射線治療(定位放射線治療や全脳照射)や原発巣に対する化学療法を組み合わせて行います。

症例12―転移性脳腫瘍(肺がん)に対する摘出術

治療前後の比較画像12

三叉神経痛や片側顔面けいれん

顔面痙攣と三叉神経痛は、いずれも命に関わる病気ではありませんが、耐え難い痙攣や激しい痛みによって仕事や生活に支障をきたすことも稀ではありません。どちらも動脈硬化などによって蛇行した脳の血管が神経を圧迫することが主な原因だと考えられています。血管の圧迫が画像検査で明らかになった場合、手術で神経と血管の接触を除いてやることが根本的な治療になります。手術は耳の後ろの切開と500円玉程度の小さな開頭で行い、症状の改善効果は80%~90%です。

手術実績

(件)

疾患 術式

'18
年度

'19
年度

'20
年度
'21
年度

'22
年度

'23
年度

'24
年度

脳動脈瘤 脳動脈瘤治療総数 6 57 66 70

66

60 65
開頭クリッピング術 6 33 36 47 40 38 47
 (破裂) 1 7 11 21 18 20 19
 (未破裂) 5 25 25 26 22 18 28
コイル塞栓術 0 24 30 23 26 22 18
 (破裂) 0 8 10 10 11 13 10
 (未破裂) 0 24 20 13 15 9 8
頚動脈狭窄症

内膜剥離術(CEA)

7 13 16 26 22 48 61

ステント留置術(CAS)

0 30 33 42 24 29 26
脳血管奇形 開頭術 0 3 2 3 1 3 3
塞栓術 0 3 3

2

4 9 1

頭蓋内血管閉塞

・狭窄

バイパス術 1 11 17 10 17 19 18
ハイフローバイパス
・深部吻合
0 3 2 2 4 3 2
経皮的血管形成術/
頭蓋内ステント留置術
0 3 1 0

2

2 1
急性期脳梗塞 急性期血行再建 0

42

80 53 58 71 74
脳内出血 開頭血腫除去術 3 16 26 26 21 24 34
神経内視鏡血腫除去術 0 7 6 7 1 0

0

脳腫瘍 開頭腫瘍摘出術 1 5 8 9 8 14 21
腫瘍塞栓術 0 2 4 3 3 2 4
水頭症 シャント手術 0 2 18 9 13 9 12
脳室ドレナージ術 0 3 8 8 7 6 10
頭部外傷 開頭血腫除去術 3 2 1 5 12 6 3
慢性硬膜下血腫 穿頭血腫洗浄術 13 26 20 15 24 29 30
機能的脳外科手術 神経血管減圧術 0 0 2 0 1 1 4
  その他 4 4 24 18 18 20 27
手術総数

36

229 335 306 302

352

394

手術件数推移

手術件数の推移2024

医師紹介

脳神経外科

吉川 雄一郎(きっかわ ゆういちろう)

吉川雄一郎

職名

脳神経センター長・脳神経外科科長 兼 診療部長

専門・研究領域 脳動脈瘤、脳血管奇形、虚血性脳疾患、頸動脈病変、もやもや病などに対する外科治療、脳腫瘍の外科治療、頭蓋底外科
資格等
  • 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医・指導医・代議員・関東支部理事
  • 日本脳卒中の外科学会技術指導医・代議員
  • 日本脳卒中学会専門医・指導医
  • 日本脳循環代謝学会代議員
  • スパズム・シンポジウム世話人
  • 医学博士
  • 臨床研修指導医
  • 脳血栓回収療法実施医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本脳神経外傷学会専門医
  • 脳卒中療養相談士
  • 医療安全管理者講習修了
  • 看護師特定行為研修指導者講習会終了

鈴木 隼(すずき しゅん)

鈴木隼先生顔写真

職名 脳神経外科医長
専門・研究領域

脳神経外科全般、脳血管障害の外科治療

資格等
  • 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
  • 日本脳卒中学会専門医
  • 脳血栓回収療法実施医

八巻 雄介(やまき ゆうすけ)

職名 脳神経外科医員
専門・研究領域  
資格等  

佐藤 政哉(さとう まさや)

職名 脳神経外科医員
専門・研究領域  
資格等  

畔上 空也(あぜがみ くうや)

職名 脳神経外科医員
専門・研究領域

 

資格等  

脳血管内治療科

大塚 俊宏(おおつか としひろ)

職名 脳血管内治療科科長 兼 診療部長
専門・研究領域

脳血管障害・脳腫瘍に対する脳血管内治療、脳血管障害の外科治療、脳神経外科全般

資格等
  • 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医・指導医
  • 日本脳血管内治療学会専門医・指導医
  • 日本脳卒中学会専門医・指導医

 脳神経内科

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立循環器・呼吸器病センター  

郵便番号360-0197 埼玉県熊谷市板井1696

ファックス:048-536-9920

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