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掲載日:2022年7月29日
炎症や感染症がある場合に増加します。発熱があるときには、増加することが多く、術後なども増加します。喫煙者、ステロイド使用などの場合にも高くなることがあります。
赤血球は、酸素を運びます。基準値未満だと貧血が疑われます。Hbで8g/dl以下の重症の貧血で、息切れや疲労感などが現れてきます。高齢者や腎不全の方は低めで、増血剤を投与することがあります。
血小板には、血液を凝固させて、出血を止める働きがあります。そのため、血小板の数が減ると、出血が止まりにくくなります。
AST、ALTとも肝臓の機能を表します。基準値を超す場合は肝臓病・肝障害が疑われます。ただしASTは、心臓の筋肉や骨格筋などにも多く含まれており、心筋梗塞などでも数値が高くなります。肥満、脂肪肝の方は、数値があがりますので、食生活改善と適度な運動が必要です。肥満、脂肪肝の方は、心・血管疾患の悪化リスクは高いです。
肝・胆道系の病気があると上がります。基準値を超える場合は、脂肪肝、アルコール性肝障害、肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆石、胆のう炎、膵臓がんなどが疑われます。異常値の方は、脂肪肝、アルコール性肝障害が多いため、食生活改善と適度な運動が必要と考えます。
肝臓、骨、腸、腎臓などさまざまな臓器に含まれている酵素です。こうした臓器に障害が発生すると、血液中に流れ出します。そのため、胆嚢炎、肝炎、骨の病気、腎疾患などで検査値が高くなりますが、他の検査結果と総合的に判断します。
ビリルビンは、黄疸をあらわす数値です。基準値より高い場合は、肝炎、肝硬変、胆石症、胆のう炎などを疑いますが、体質的に高い方もいます。
血清中のたんぱく質、アルブミンを表します。基準値より低い場合は、低栄養、肝臓障害や腎障害が考えられます。低下している場合は、むくみの原因となり、全身状態不良で低栄養のため、傷・病気も治りづらくなります。
アミラーゼは、膵液や唾液に含まれる消化酵素です。そのため膵炎や耳下腺炎の場合上昇します。
いわゆる悪玉コレステロールと言われるものです。高値の場合、動脈硬化を促進します。虚血性心疾患、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、動脈瘤などが起こりやすくなります。LDLが基準値を超える人は、食生活改善と適度な運動が重要です。
いわゆる善玉コレステロールと言われ、血液中の余分なコレステロールを回収して肝臓に運び戻します。基準値より低い場合は、動脈硬化が進行し高血圧、糖尿病、虚血性心疾患などが発生しやすくなります。喫煙や運動不足などで低くなることがあります。
血液中の中性脂肪値が基準値より高いと、動脈硬化が促進され、生活習慣病となります。中性脂肪は特に食事との関係が深く、食べ過ぎなどによるエネルギーのとり過ぎが、中性脂肪値を上げる最大の原因です。
HbA1cは、赤血球のヘモグロビンAと血液中のブドウ糖とが結合したもので「グリコヘモグロビン」といいます。HbA1cは、1~2か月間の血糖の状態を、推測することができます。HbA1cは、糖尿病の確定診断の指標や病気の経過を観察するのに役立ちます。糖尿病の方は、心・血管疾患を進行させ、手術時の合併症も高くなります。そのため、しっかりとした糖尿病治療が必要です。
尿酸は、プリン体が分解されてできる老廃物で、血液中の尿酸濃度が基準値より高いと高尿酸血症と診断され、痛風発作や腎臓病などを起こします。また、動脈硬化を進行させ、心・血管疾患を進行させます。高尿酸血症には、肥満や食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎなどが関係していますので、食生活改善と適度な運動が必要です。
クレアチニンは、腎機能を表します。最近では、年齢・性別なで補正した腎機能を表すGFRを指標とする場合が多いです。Creが基準値を上回る場合(GFRが低下している場合)は、腎機能障害や腎不全です。そのため、血圧管理、食事栄養管理などが大切です。腎機能が低下している場合には、造影剤を使用した検査、治療に注意が必要と言われております。また、腎機能低下患者さんは、一般的に手術リスクが高いため、十分注意が必要です。
炎症の指標です。発熱がある場合に上昇する事が多く、感染症や術後の場合に上昇します。また、膠原病、心筋梗塞などでも上昇します。
血液の凝固能を表します。ワーファリン、ヘパリンなどの抗凝固薬を使用している場合に、指標とします。
血液の凝固、血栓の指標です。血栓症の場合、上昇する場合があります。また、動脈瘤、動脈解離、術後も上昇します。
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