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掲載日:2022年7月29日
動脈硬化のある患者さんは、全身の血管に動脈硬化をおこします。最近、人間ドックでも検査することが多くなってきましたが、首の血管(頸動脈)にも動脈硬化をおこします。特に心臓の血管が狭い(心筋梗塞・狭心症)、動脈瘤。閉塞性動脈硬化症の患者さんは、頸動脈狭窄をみとめることが多いです。高度の頸動脈狭窄症の場合は、脳梗塞を起こす場合があるため、薬物療法(抗血小板剤や高脂血症治療薬)だけではなく積極的治療が必要な場合があります。治療方法は手術と血管内治療(ステント)がありますが、どちらの治療法も一長一短があります。当科では、患者の病状にあわせベストな方法を選択します。手術は、頸動脈内膜剥離術ですが、慈恵医大の大木隆生教授が考案された慈大式小切開内膜剥離術を採用しているため、3cm程度の小切開でおこいます。
ステント治療(血管内治療)は、心臓病や肺気腫などの病気があり全身麻酔がかけにくい場合、または、病変が高い位置にあるなどのケースにおこないます。ステント留置中にプラークや血栓が脳の血管に飛ぶことを防ぐフィルターを使用します。脳梗塞予防のために行いますが、治療の合併症として脳梗塞もあるため、患者さんの状態にあわせて治療法を選択します。一般的に、カテーテル治療の方が脳梗塞の合併症が多いため、動脈効果の性状などをエコー、MRIでイメージングしたのちに治療法を判断します。
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