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診療科目 |
精神科、児童・思春期精神科 |
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病床数 | 183床 |
所在地 |
〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室818-2 |
精神医療センターは、埼玉県唯一の県立精神科病院としての役割を果たすべく、精神科の24時間救急、依存症対策、児童思春期への対応及び医療観察法病棟の設置等により、民間では治療困難、処遇困難な精神疾患患者を多く受け入れています。そして、医師、看護師、精神保健福祉士、心理士及び作業療法士等で構成された、多職種チーム医療による「チーム精神医療センター」として、高度専門医療を提供し続けるために、職員全体が奮闘しています。
看護部では、約150名の看護師が、子どもから高齢の患者さん一人ひとりと出会う中で、常に自分自身と向き合い、チーム精神医療センターの一員としてのリーダーシップを発揮すべく、日々努力しています。
精神領域の看護実践の成果は、他領域と比べると見えにくく、やりがいを感じることが難しいことも多いですが、チーム医療の実践により、自分ひとりの力は微力ですが決して無力ではないことを実感することができます。そして、精神医療センターでは、精神医療の最前線で、自己変革のためのたゆまぬ研鑽を積みながら、看護師として、そして何より一人の人間としての成長を目指すことができます。
埼玉県立精神医療センターは、県立の精神科病院として24時間精神科の救急対応を行っています。また、児童思春期の精神疾患患者へは県内で唯一入院対応を行うとともに、医療観察法病棟を有し、民間では対応困難な精神疾患への対応を行っています。そのため、精神科看護においてもその専門性が高く求められ、看護部では精神科看護の質の向上に向けて習熟段階別に教育を行っています。
精神科看護では患者さんのこころと向き合うため、まずは患者さんと信頼関係を築くことが重要です。そのため、精神科看護の技術としてコミュニケーションスキルを磨き、患者さんとの信頼関係を築いて患者さんの社会復帰への支援を行います。しかし、急性期の状態にある患者さん等の対応では、時には患者さんの負の感情に対峙することがあり、自分自身の感情にも向きあわなければなりません。人の感情に向き合うやさしさと強さを身に着けることが大切です。
また、近年精神科医療においては、精神疾患患者さんへの虐待が問題となっています。埼玉県立精神医療センターでは職員一人ひとりが倫理観を醸成する取り組みを積極的に行い、精神疾患患者さんの人権を最大限に尊重する取り組みを行っています。
「チーム精神医療センター」をスローガンに、多職種で患者さんの人権を尊重した医療の提供に向け、専門性の高い看護が実践できる看護師の育成を支援しています。
副病院長兼看護部長 植木 恵子
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