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私が所属している第1病棟は、統合失調症や双極性障害などの精神疾患を持つ患者さんが入院しています。主な治療は、薬物療法や精神療法ですが、患者さんやご家族が疾患に対して正しく理解することが大切です。
しかし、患者さんの中には、自分の身体の異常を自覚できなかったり、病状を上手に伝えられなかったりします。そのため一人ひとりの状態をよく観察して、わずかな変化に気づくことは看護師の重要な役割だと感じています。
患者さんの思いをよく聴き、患者さんを中心とした多職種連携を行い、個々の状態に合わせたチーム医療が提供できるよう治療をすすめています。様々な背景を持つ患者さんと信頼関係を構築する難しさはありますが、対話を大事にして取り組んでいます。
また、退院前訪問を実施し患者さんの生活に寄り添う看護実践を心がけています。患者さんが退院やその後の生活に向けて頑張る姿が私の看護のやりがいです。
私は現在、精神科スーパー救急病棟で勤務しています。緊急の治療を要する患者さんを24時間受け入れながら、患者さんが早期に退院できるよう多職種と協働しています。また、認定看護師として、訪問看護ステーションなど地域へ出かけ、病院と地域の繋がりを強化するための継続した支援活動を行っています。
私が退院支援の認定看護師を目指したきっかけは、多くの患者さんと関わり、必要な社会資源は何か、退院後の生活支援とは何かを考え、看護を提供したいと思ったからです。認定看護師になってからは、入院中の患者さんや通院する患者さんと関わり、環境の調整や生活指導などを行っています。
私は、「患者さん自身の夢や希望を聞き、暮らしを一緒に考えていくことによって、患者さん自身が健康的な生活を目指してチャレンジすることができる」ことを学びました。この学びを退院支援の魅力としてスタッフに伝え、看護の質の向上に貢献したいと考えています。
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