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掲載日:2025年7月1日

新生児科

新生児病棟は総病床数78床(NICU30床+GCU48床)の国内最大規模の総合周産期母子医療センターです。
小児専門病院と総合病院(さいたま赤十字病院)とのハイブリッド型総合周産期母子医療センターとして埼玉県内のあらゆるハイリスク母胎・ハイリスク新生児への対応が可能です。新生児科には新生児専門医が数多く勤務し、最先端・高度医療技術と各種医療設備を有した施設として、全国トップクラスの新生児医療を提供しています。

新生児科の様子

総合周産期母子医療センターとは?

総合周産期母子医療センター総合周産期母子医療センターは、母体と新生児の生命にかかわる緊急事態に対応するため、24時間体制で対応可能な母体・胎児集中治療管理室(MFICU)と新生児集中治療管理室(NICU)を備えた医療機関です。

当センターは小児専門病院である埼玉県立小児医療センター新生児科と県内有数の総合病院であるさいたま赤十字病院産婦人科・小児科との共同で運用されており、NICUへの年間総入院数は700症例を超え、あらゆるハイリスク新生児、ハイリスク母体・胎児に対応できる国内最大規模で高度な新生児医療提供を目的とする総合周産期母子医療センターです。
小児医療センターさいたま赤十字外観母体・胎児集中治療管理室(MFICU)や新生児集中治療管理室(NICU)を含む産科及び新生児の病棟などを備え、合併症、妊娠、重症妊娠中毒症等のリスクの高い妊娠に対する医療や高度な新生児医療を提供する周産期・新生児医療の中核施設で、地域の周産期医療機関との連携も行います。また、他の周産期医療施設の医療従事者に対する研修、相談なども行っています。

【総合周産期母子医療センター設備】
新生児特定集中治療室(NICU) 33床
新生児回復室(GCU) 54床

【埼玉県立小児医療センター設備】新生児科入院数:350症例/年

設備名称

埼玉県立小児医療センター 新生児科 病床数

新生児特定集中治療室(NICU)

30床

新生児回復室(GCU) 48床
【さいたま赤十字病院設備】産科:1200症例/年、新生児科:350症例/年
設備名称 さいたま赤十字病院 産科病棟 病床数
母体・胎児集中治療管理室(MFICU) 9床
新生児集中治療管理室(NICU) 3床
新生児回復室(GCU) 6床

新生児科の仕事は?

新生児科の処置の様子当科では主に「超早産児」「高度な医療を必要とするハイリスク新生児」「胎児診断された先天性疾患」を中心に診療をしています。

小児専門病院を基盤としているため新生児疾患のみならずあらゆる小児内科系疾患(循環器科、神経科、代謝内分泌科、腎臓科、血液腫瘍科、遺伝科などと連携)や小児外科系疾患(心臓血管外科、小児外科、脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、整形外科、形成外科、皮膚科などと連携)に対応可能な総合周産期母子医療センターとして機能しています。次のような症状の方を対象としています。

  • 主に出生体重1000g未満の超低出生体重を中心に出生体重2000g未満の低出生体重児
  • 急性の呼吸循環不全または慢性の呼吸循環不全の急性増悪、ECMO治療を要する重症児
  • 先天性疾患児(早産児の先天性心疾患児、先天性外科系疾患児、先天性代謝性疾患、先天性奇形症候群など)、胎児診断された先天性疾患児。
  • 代謝・内分泌異常児(交換輸血を必要とする高ビリルビン血症、重度電解質異常、肝腎不全、先天糖尿病など)、血液透析や血漿交換を要する重症児
  • 神経疾患(低酸素性虚血性脳症、先天性中枢神経疾患、意識障害・けいれんなど)
  • 血液疾患(早期貧血、先天白血病など)
  • 新生児期早期に外科的手術を要する早産児など
  • 上記以外の小児専門病院の機能を必要とするハイリスク新生児(生命危機や後障害の危険の高い児など)

新生児科の特色は?

当科は、埼玉県周産期医療ネットワークの基幹病院の一つであり、一年365日24時間体制で、高度新生児医療を行っています。

特に切迫早産に関してはさいたま赤十字病院産婦人科と共同で県内周産期新生児医療機関などでは対応できない在胎期間28週未満の超早産児や出生体重1500g未満の極低出生体重児の母体搬送を受入れ、分娩立会い後に新生児集中治療室(NICU)へ入院させています。出生後のハイリスク新生児に対して完全紹介型診療体制であり、周辺大学病院・市立病院・地域産科小児科から24時間体制で新生児入院依頼を受けています。

重症新生児仮死児、呼吸循環不全児、ショック状態のハイリスク新生児、母体搬送が不可能な超早産児などの高度新生児集中医療が必要な児は、当センター所有の新生児搬送車(新生児ドクターカー)により埼玉県内各地や近隣地域へお迎え搬送を行い、初期治療を行いながらNICUへ入院となります(年間100件)。新生児科の医師たち

さらに、小児専門病院としての特性を生かし、未熟児・新生児のあらゆる小児内科系疾患・小児外科系疾患に対し関連各科との連携のもとに診断、治療にあたっています。特殊治療としては、新生児低体温療法(年間20例前後)、NO呼吸療法(年間20前後)、CHDF、ECMOなどが24時間体制で実施可能です。

先天性心疾患や先天性外科系疾患に対する胎児診断も行っており、さいたま赤十字病院産科と協同で胎児期から出生、その後の新生児期治療までを継ぎ目のないシームレスな医療ができ、当センター内で安心安全な管理ができています。

以上の通り、当センター総合周産期母子医療センターは埼玉県の周産期・新生児医療の要となるべく設立されました。少子化が進む中、埼玉県における「安全安心な妊娠出産」「高度新生児医療」の提供を目指しています。

つくしんぼ外来

つくしんぼ外来当センターNICUを退院した極低出生体重児(出生体重1500g未満)で生まれたお子さまとそのご家族を対象とした専門外来(つくしんぼ外来)です。

極低出生体重児は就学期まで長期的に成長と発達を見守る必要があります。
新生児科医師、新生児病棟看護師、理学療法士、作業療法士、臨床心理士など多職種が連携し、発達支援およびご家族の育児支援を行います。

対象者には、入院中あるいは退院時に「つくしんぼ外来」についてスタッフからお声をかけさせていただきます。

 

 

科長・診療部長あいさつ

新生児科科長
総合周産期母子医療センター長、新生児科科長・診療部長の清水正樹です。(職歴・資格)
 

当総合周産期母子医療センターは「小児専門病院」と「産科施設を持つ総合病院」がお互いの機能を最大限に生かし、さいたま赤十字病院産婦人科との共同運用により「さいたま新都心」に埼玉県の周産期・新生児医療拠点を運営しております。

小児専門病院を基盤とした総合周産期母子医療センターのため、あらゆる分野の最重症ハイリスク新生児、先天性心疾患児、先天性外科系疾患児に対する人工呼吸管理、ECMO(体外式膜型人工肺)、血液透析、交換輸血、一酸化窒素吸入療法、低体温療法などさまざまな治療法が可能であり、埼玉県民への安心安全な妊娠、出産、育児のサポートができていると自負しております。

また、もう一つの目的である「新生児科医による胎児診断症例の出生前後管理・治療」も順調に稼働しており、胎児診断された先天性心疾患、先天性外科系疾患の入院患児数も、国内トップクラスとなりなりました。埼玉県内の胎児診断・管理・治療の中枢となり、もし胎児に先天性の疾患が見つかっても安心して妊娠、出産とその後の新生児治療につなげることが同じ総合周産期母子医療センター施設内でできるようになっています。

そして当NICUでは米国認定音楽療法士による「NICUにおける新生児音楽療法」の活動を行っています。現在新生児医療領域では「ハイリスク新生児の障害なき生存」から、「より豊かな成長発達」を促すために新生児集中治療に加えデベロップメンタルケアが普及しています。その一環として「新生児音楽療法」を国内でいち早く導入でき、入院中のハイリスク新生児とご家族との絆の形成に尽力しています。

新生児科のスタッフ紹介

新生児科スタッフ集合写真2025

総合周産期母子医療センターセンター長・新生児科 科長・診療部長

清水医師スクラブ清水正樹

医学博士
1989年 東京慈恵会医科大学卒業

【職歴】
東京慈恵会医科大学小児科、神奈川県立厚木病院小児科、埼玉県立小児医療センター神経科、
埼玉県立小児医療センター未熟児新生児科、東京都立母子保健院新生児科、
埼玉県立小児医療センター新生児科 部長兼科長
埼玉県立小児医療センター総合周産期母子医療センター センター長
東京慈恵会医科大学小児科講座 准教授

【資格】
日本小児科学会専門医・指導医、日本周産期・新生児学会新生児学専門医・指導医、日本脳低温療法・体温管理学会幹事、
日本新生児慢性肺疾患研究会幹事、埼玉県新生児医療懇話会代表幹事

【所属学会など】
日本小児科学会、日本周産期・新生児学会、日本新生児成育学会、日本脳低温療法・体温管理学会、日本脳循環代謝学会、日本再生医療学会、日本小児神経学会、日本小児救急医学会、日本遠隔医療学会、日本胎児心臓病学会、周産期循環管理研究会、臍帯血を用いた再生医療研究会、慢性肺疾患研究会、埼玉県新生児医療懇話会、国際音楽療法学会など

【趣味】
スキー、ゴルフ、写真撮影、熱帯魚飼育、ウクレレ演奏

【ひとこと】
卒後研修(今の初期研修)を終えて小児科に入局し、一般小児の研修後は新生児医療一筋です。新生児医療に携わるようになってから30年以上が経過しますが、そのほとんど全ての期間を当センターNICUで働かせていただいております。新生児医療は日進月歩で大きく発展していますが、若手新生児科医たちと日々刺激をもらいながら埼玉県内の妊婦さん、赤ちゃん、そしてご家族のために日々鍛錬を続けていきます。

スタッフ紹介

名前をクリックするとプロフィールがご覧になれます。

新生児科医師募集(新生児科常勤医)

新生児科若手医師

当センターで共に働く仲間を募集中です。

令和8年度(2026年度)新生児科常勤医師(スタッフ、フェロー)3名を募集しています。

埼玉県立小児医療センターの特徴

  • 幅広い疾患と症例数が経験可能
  • 2人体制の当直で相談しやすい環境
  • 埼玉県内のお迎え搬送も経験可能
  • 様々な手技や高度医療も経験可能(基本手技、気管支鏡、呼吸機能検査、透析、ECMO等)
  • 出身大学、入局有無もさまざまで溶け込みやすい環境
  • 小児領域の各専門医が揃っており、様々な分野の知識を得られる
  • 多職種とコミュニケーションが取りやすい環境(看護師、理学療法士、音楽療法士、保育士、CLS、心理士等)
  • 海外の医療支援(ベトナム)も経験可能
  • 学会発表、参加も盛ん(国内、国外問わず)
  • 働き方改革推進(平日休みあり、夏休み、リフレッシュ休暇など)
  • 女性スタッフも多く、現在時短勤務、育児休暇(1年間)中のスタッフもいます
新生児科1日のスケージュール
時間 内容
8時30分 朝カンファレンス(当直申し送り)
11時 チームカンファレンス

12時

放射線科カンファレンス
17時 夕カンファレンス(当直申し送り)
17時15分 退勤

新生児科フェローの声

  • 22週含めた超低出生体重児の管理はもちろん、新生児仮死、感染、外科、循環器疾患、希少疾患など幅広く学ぶことができます。ベトナムへの医療支援、国内・国際学会での発表なども経験することができ、とても良い刺激になります。(Dr.Mより)
  • 毎日チームでディスカッションを行うので1人で抱え込むことなく学ぶことができました。忙しいときもありますが、メリハリもちゃんとあります。症例数がとても多いので経験を積みたい方にはおすすめの環境です。(Dr.Nより)
  • 北海道から新生児研修のため来ました。圧倒するような症例数の多さで、短期間でもかなりの症例が効率よく学べる場だと思います。スタッフも多いため、賑やかな雰囲気も魅力的です。当直も2人体制で安心して学べます。まずはぜひ見学へお越しください。(Dr.Sより)
  • 沖縄で小児科専門医取得後、現在当院で勤務しながら新生児専門医研修を行なっています。当院の魅力は、なんといっても多彩な症例と症例数の多さです。もちろん忙しい日もありますが、経験豊富な新生児科医が揃っており、しっかりスキルアップできる環境が整っています。チームワークも良く、和気あいあいとした雰囲気の中で診療に取り組んでいます。新生児医療に興味のある方は、ぜひ一度見学にいらしてください!(Dr.Iより)

防災訓練

災害対策訓練

国際学会に出席
国際学会への参加

ベトナム中部での新生児医療支援活動

新生児医療支援活動(ベトナム中部)

埼玉県立小児医療センター新生児科ソーシャルメディア

アイコンをクリックすると各種ソーシャルメディアのページに遷移します。

新生児科インスタグラム

新生児科フェイスブック

 

 

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

検査や治療又は診療の内容に関する個別のご相談には応じかねます。
回答にお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

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