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掲載日:2024年8月7日
消化器・肝臓科は、国内では数少ない小児の消化管・肝臓・胆道・膵臓疾患と様々な疾患に合併する栄養の問題を専門とする診療科です。主に下記の症状を有するお子様を対象としています。
診療にあたっては、院内の診療各科(小児外科、移植外科、集中治療科、麻酔科など)のみならず、院内附属の埼玉県立けやき特別支援学校やCLS(チャイルドライフスペシャリスト)と連携を取ることで、より高度かつ、お子さん・ご家族に寄り添ったベストな診療を提供できるよう心がけています。
加えて、常にグローバルスタンダードな視点を持つことを忘れず、小児消化器疾患領域における医療の発展に貢献すべく、国内外の施設と連携をとり難治疾患の研究や後進の教育も行っています。
当科では消化管内視鏡検査・肝生検を施行しています。検査による苦痛のため小児では消化管内視鏡検査は敬遠されがちですが、当センターでは小児専門の麻酔科医が最善の麻酔法で管理してくれるため、お子様は眠っている間に苦痛なく検査を受ける事が出来ます。
当センターは、
を備えており全消化管の検査が可能です。
これまでも、繰り返す腹痛・原因不明の血便症状に悩まれているお子さんの診断・治療に貢献してきました。
お子さんの消化器症状でお悩みの際は、どうぞご相談ください。
また、
など内視鏡治療も積極的に施行しています。
潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管ベーチェット病などの炎症性腸疾患(IBD)は、成人領域だけでなく小児領域でも患者様の数が急激に増加しています。当科では、県内随一の小児(乳児から高校生まで)のIBDの専門施設であり、国内外の専門施設と連携を取りながら、ベストな治療をお子様・ご家族に提供できるよう、日夜研鑽を積んでいます。
医学的な側面だけでなく、社会的・心理的なサポートにも力を入れています。入院が必要な場合には、病院内のけやき特別支援学校に通学することができ、地元校の欠席日数・学力の遅れなどに対する心配を軽減することが可能です。CCFJ(日本炎症性腸疾患協会)と連携を取っており、夏にはIBDの疾患を持つ子供達と一緒にキャンプも開催し、患児達の自立をサポートしています。
お子様が、IBDあるいはIBDが疑われる症状でお悩みの際は、どうぞご相談ください。
近年IBDの診療は進歩し、新たな診断法や治療法が続々と登場しています。より良いケアのためには医師・看護師のみでなく薬剤師・栄養士・ソーシャルワーカー・臨床心理士などがそれぞれの専門性を生かし、他職種で協力することが重要です。また患者様は中高生が多く、進学や就職や学校行事への参加など、学校の先生との連携も重要です。
消化器・肝臓科では院内の他職種の専門家が集まった小児IBDスペシャルチームを結成し、それぞれが最新の知見をもとに診療に当たっています。トータルコーディネートは主治医である医師が務めますが、患者様一人一人の病態だけでなく、社会背景や性格に合った診療を提供できるチーム医療を実践しています。
名前 |
岩間 達 |
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役職 |
科長兼副部長 |
資格 |
小児科専門医、消化器病専門医、小児栄養消化器肝臓認定医、 消化器内視鏡専門医 |
最終学歴(卒業年) |
佐賀医科大学(平成14年卒) |
名前 |
南部 隆亮 |
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役職 |
医長 |
資格 |
小児科専門医、小児栄養消化器肝臓学会認定医、PALSプロバイダー |
所属学会 |
小児栄養消化器肝臓学会、日本消化器内視鏡学会、 小児アレルギー学会、小児救急医学会、日本炎症性腸疾患学会 |
最終学歴(卒業年) |
山梨医科大学(平成20年卒) |
名前 |
原 朋子 |
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役職 |
医長 |
資格 |
小児科専門医、小児栄養消化器肝臓学会認定医 |
最終学歴(卒業年) |
北里大学(平成21年卒) |
名前 |
吉田 正司 |
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役職 |
医長 |
資格 | 小児科専門医、小児栄養消化器肝臓認定医 |
最終学歴(卒業年) |
山口大学(平成24年卒) |
名前 | 服部 透也 |
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役職 | 非常勤 |
資格 | 小児科専門医 |
最終学歴(卒業年) |
昭和大学(平成27年卒) |
小児消化器・肝臓分野は国内で人員が不足しており、学べる施設にも限りがあります。
その中で当科は後進の育成・教育にも力を入れており、随時クリニカルフェローを募集しています。
卒後6年目以上、3年間の後期研修(小児科専修)を修了している方が対象となります。採用人数は年度により若干の変更があります。
ご興味をお持ちの方は、下記にご相談下さい。
電子メール:iwama.itaru@saitama-pho.jp(アットマークを半角に直してご送信ください)
診療科長 岩間 達
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