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掲載日:2021年9月27日
耳鼻咽喉科のご紹介
埼玉県立小児医療センター・耳鼻咽喉科では、診療に当たって、大きく下記の診療方針の基、日々の小児医療に携わっています。
小児耳鼻咽喉科は一般になじみが薄く中耳炎中心の診療と考えられがちですが、小児の成長、発達に極めて深く関与することが多く重要性が高いといえます。小児の場合、症例から関係各科との密接な連携と全身の総合的観察が重要ですので、早期に専門医に相談するなど、正しい診断と治療が望まれます。
小児難聴の診断は、他の産科医院、小児科医院、耳鼻咽喉科医院、保健所、及び当センターの新生児科などからの精密検査依頼を受け、生理検査室にて専任技師2名により聴性脳幹反応検査(ABR)を年間約800件行っています。
難聴治療は正しい診断の後、早期に開始しています。
中耳炎による症例は、マクロライド療法、鼓膜切開、チューブ留置、免疫療法などを行っています。
補聴器の装用については、補聴器外来に於いて医師、言語聴覚士などにより調整フィッティングを行っています。
早期発見されれば、1歳以前でも補聴器を装着して訓練を開始しています。
進行性難聴の症例については、入院治療としてステロイド、免疫療法などを行っています。
最近遺伝子と難聴との因果関係が解明されてきており、遺伝科との連携もしています。
寝る子は育つといわれますが、小児の成長・発達と睡眠は密接な関係があります。
夜尿、成長障害(低体重、低身長)、集中力低下、顔貌異常などについて、関係各科と連携してチームアプローチしています。
栄養指導による減量、耳鼻科での手術(口蓋扁桃摘出、アデノイド切除、レーザーによる鼻アレルギー手術)、歯科との連携では、舌根沈下を防ぐためスリープスプリントの作成などをしています。
これらの精査、手術適応性の確認のために検査入院(2泊3日)があります。
粗大運動発達の遅れ、転び易い、フラフラするなどと訴える場合、小児神経科、整形外科以外に、内耳奇形(三半規管)、起立性調整障害、心因性めまいなどが考えられます。
最近、これらの疾患は増加しており、正しい診断と治療が極めて重要です。
近年、遺伝学、周産期医療の進歩によって、新生児期の気管切開施行例が多く行われています。その結果、住宅でのケアー、幼稚園、学校での管理上の問題が起こっています。
当科では現在約20名について関係各科と連携して看護師による総合的ケアーをしています。
いじめや不登校児童の増加に伴い心因性難聴や心因性めまいを訴える児童が増加しています。また、いびき、睡眠時無呼吸による傾眠、元気がでない、集中力低下などで、いじめにあったり無気力になる小児が増加しています。当科では診断・治療を行い重症な症例は臨床心理士が相談を受けています。
名前 |
浅沼 聡 |
---|---|
役職 |
科長兼部長 |
専門(得意分野) |
小児耳鼻咽喉科学 |
資格 |
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医 |
最終学歴(卒業年) |
山形大学医学部卒 |
名前 |
安達 のどか |
---|---|
役職 |
医長 |
専門(得意分野) |
小児耳鼻咽喉科学 |
資格 |
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、耳鼻咽喉科専門研修指導医 |
最終学歴(卒業年) |
佐賀医科大学卒 |
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