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掲載日:2024年6月18日
ことばのおくれは、対応を急ぐ病気ではありません。
おくれているけれども、少しずつ発達している場合は、まず、お住まいの地域の保健センターにおける1歳6カ月健診や3歳時健診で相談してください。
健診において詳しい検査が必要と判断されれば医療機関に紹介していただくことになります。
ご心配が強い場合や、以前できていたことができなくなるなどの場合は、ご近所の小児科に相談して、必要があれば医療機関に紹介していただくことになります。
当センター受診を希望される方は保健発達部・発達外来宛に紹介状を書いてもらい電話(048-601-2165)で予約を取って受診してください。
病院で調べられることは、
です。
お子さんの様子を診察させていただいて、必要なら以下のような検査を行います。
検査の一部は一人1時間程度の時間を要し、一日に行える人数が限られているため予約してから行うため、来院された当日にはできません。
頭部MRIまたはCT→脳の形の異常がないか調べる検査です。
脳波→脳の働きの異常、とくに「けいれんのおこりやすさ」などを見る検査です。
耳鼻科受診・聴性脳幹反応(ABR)→耳の聞こえを調べる検査です。
血液検査・尿検査→一般的な健康状態のチェックです。
染色体検査→染色体という遺伝子の“入れ物”の異常をみる検査で、生まれつきのからだの異常などがある場合に行います。
(4)の耳の聞こえの異常では補聴器の使用、(5)の口蓋裂では形成外科における手術という治療法があります。
しかし(1)から(3)の表出性言語遅滞、知的障がい、自閉症では残念ながら現時点で効果が明らかな医学的治療法はありません。その子の持っている能力を最大限に引き出すという観点では、その子その子に応じた“教育”が重要と考えられます。この“教育”に当たるものを施設によっては訓練や療育として行っている医療機関があります。当センターではそれらを行うことはできませんが、お子さんにあった生活上の注意点をご相談させていただき、お住まいの地域で可能な施設があればご紹介いたしております。
まず、お住まいの地域の保健センターでご相談いただくことをおすすめします。
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