埼玉県立 小児医療センター > 各部門の紹介 > 中央診療部門 > 外傷診療科
ここから本文です。
掲載日:2022年5月17日
外傷診療科のご紹介
重症小児外傷診療の基本戦略は成人外傷への対応と同様である部分と、小児特有の解剖・生理学的変化に基づいた判断をすべき部分が混在します。さいたま赤十字病院との円滑な連携による病院前救護(ドクターカーシステム)及び搬送を経て、最重症の多発外傷例は協働による初期診療を行っています。
重症単独頭部外傷例や乳幼児など専門性の高い全身管理を要する小児外傷例は、当院ERへ収容、外傷初期診療、迅速かつHigh Qualityの画像診断、緊急治療介入、さらに潤沢なPICU設備を駆使した全身管理を行います。また各専門診療科における外因性救急疾患やマイナーインジャリーについて対応し、各科との協力による診療を達成しています。
成長や発達に影響する機能評価を早期かつ随時実施しながら、救命から救命後の良好な機能を治療ターゲットとした管理を行います。特に乳幼児期に発生頻度の高い頭部外傷に対しては、脳神経外科と協働して質の高い治療を目指します。
さいたま赤十字病院ワークステーションとの協働により、小児救急事例への病院全対応を行っています。3次救急選定を受けた小児外傷例は、まずさいたま赤十字病院Hybrid ERに収容され全身評価を受け、適宜IVR等の介入により呼吸循環安定化が図られます。外傷診療科は要請に基づき、小児特有の視点から初療への参加及び助言を行います。またSCMC収容の判断や実際の搬送を行います。
外科、整形外科、形成外科、皮膚科の指導助言を受けながら診療を進めています。また、耳鼻科、眼科など専門性の高い対応を要する外傷性疾患についても対応しています。いわゆる小児のマイナーインジャリーの応需可能な施設が稀少な中、専門診療科の潤沢なバックアップを基盤にして対応できることも小児救命救急センターの重要な役割です。
救急外来(ER)、小児集中治療室(PICU)にそれぞれ敷かれたホットライン回線により、24時間体制で外因性疾患の受け入れを行います。小児を専門に診る外傷診療科ですので、患者様本人や保護者の精神的・肉体的苦痛や不安をなるべき軽減できるように、チーム一丸となって努力して行きます。
荒木 尚
(略歴)
(専門)
(資格)
氏名 | 多田 昌弘 |
---|---|
役職 | 外傷診療科 医長 |
卒業年次 | 愛媛大学(2001年(H13年)卒) |
専門(得意分野) |
小児救命救急、病院前救急医療、航空医療、災害医療 |
資格 |
日本専門医機構小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本救急医学会救急科専門医・指導医、 航空医療学会認定指導者、日本DMAT隊員(統括DMAT資格)、インストラクター(PFCCS、PALS、J-MELS)、 |
氏名 | 宮本 大輔 |
---|---|
役職 | 外傷診療科 医長 |
卒業年次 | 大分大学(2006年(H18年)卒) |
専門(得意分野) | 救急・集中治療・外傷 |
資格 |
日本小児科学会小児科専門医・指導医、日本DMAT隊員、日本救急医学会救急科専門医、 JATECインストラクター、臨床研修指導医 |
氏名 | 荒川 貴弘 |
---|---|
役職 | 外傷診療科 医員 |
卒業年次 | 東北大学(2015年(H27年)卒) |
専門(得意分野) |
小児科一般 |
資格 | 日本小児科学会小児科専門医 |
氏名 | 松本 圭司 |
---|---|
役職 | 外傷診療科 医員 |
卒業年次 | 群馬大学(2016年(H28年)卒) |
専門(得意分野) |
小児科 |
資格 | 日本専門医機構小児科専門医 |
救急診療科、集中治療科、外傷診療科では、小児の救命救急・集中治療の研鑽を積みたい医師を募集しています。
随時、見学・相談が可能です。
興味のある方は、下記のEメールアドレスまでご連絡ください。
埼玉県立小児医療センター 小児救命救急センター センター長 植田育也
E-Mail:ueta.ikuya(at)saitama-pho.jp
※自動メール送信対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご送信ください。
@は半角文字を使用してください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください