埼玉県立 小児医療センター > 総合周産期母子医療センター・胎児診断外来
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掲載日:2026年4月16日
総合周産期母子医療センター 新生児科科長の川畑建です。
私は2006年から埼玉県立小児医療センターの新生児科に勤務しており、早いもので20年が経過しました。移転前に蓮田市に所在していた当時は産科が併設されていなかったため、重症の赤ちゃんの多くを他院からの搬送で受け入れ、年間およそ500例の診療にあたっておりました。現在は、小児医療センターで約350例、さいたま赤十字病院小児科で約300例の新生児の入院を受け入れており、総合周産期母子医療センター全体としては、年間およそ650例の入院に対応しております。
小児医療センターは、2016年末に埼玉県蓮田市より移転・拡充し、総ベッド数78床を有する「総合周産期母子医療センター」として開設されました。多くの国内小児専門病院が総合周産期母子医療センター化の際に産科機能のみを併設しているのに対し、当センターでは全国初の試みとして、「小児専門病院」と「産科機能を有する総合病院」がそれぞれの強みを最大限に生かし、さいたま赤十字病院産婦人科との共同運用により、「さいたま新都心」に埼玉県の周産期・新生児医療の拠点を構築することができました。
開設以前は、埼玉県母体・新生児搬送コーディネーターにより、年間50~80件の他都県への母体搬送が行われていましたが、開設後は年間3~6例にまで大幅に減少しました。当センターの設立目的の一つである「東京都への母体・新生児搬送の減少」は着実に達成されており、埼玉県民の皆様に安心・安全な妊娠・出産・育児を提供できていると自負しております。
また、もう一つの目的である「新生児科医による胎児診断症例の出生前後管理および治療」も順調に稼働しており、胎児診断された先天性心疾患や外科的疾患を有する新生児の入院数は国内でもトップクラスとなっています。現在では、埼玉県における胎児診断・管理・治療の中核的役割を担いつつあります。
さらに、米国認定音楽療法士による「NICUにおける音楽療法」を国内で初めて導入しました。近年の新生児医療は、「ハイリスク新生児の障害なき生存」から、「より豊かな成長・発達」を支援する段階へと進んでおり、その中で新生児集中治療に加え、デベロップメンタルケアの重要性が高まっています。当センターではその一環として「音楽療法」をいち早く取り入れ、入院中のハイリスク新生児とご家族の絆の形成を支援しています。
この20年で新生児医療は大きく変化しましたが、日々、若手医師たちから多くの刺激を受けながら診療にあたっています。
新生児病棟は、総病床数78床(NICU30床+GCU48床)の国内最大規模の総合周産期母子医療センターです。
新生児科のページをご覧ください。

当センター胎児診断外来は、県内産科診療機関で胎児に先天的な疾患が見つかった(診断された)のちに、その疾患の診断、分娩方法、生後の治療などについて小児科医、新生児科医、外科医などが対応する専門外来です。
胎児診断外来のページをご覧ください。
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