埼玉県立 小児医療センター > 総合周産期母子医療センター・胎児診断外来
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掲載日:2025年8月7日
総合周産期母子医療センター長、新生児科科長・診療部長の清水正樹です。
卒後研修(今の初期研修)を終えて小児科に入局し、一般小児の研修後は新生児医療一筋です。新生児医療に携わるようになってから30年以上が経過しますが、そのほとんど全ての期間を当センターNICUで過ごしてきました。新生児医療は大きく変化していますが、若手ドクターたちから日々刺激をもらっています。
我々の施設は2016年末に埼玉県蓮田市から移転拡充し総ベッド数78床の「総合周産期母子医療センター」を開設しました。多くの国内小児専門病院が総合周産期母子医療センター化の際に産科施設のみを併設したのと異なり、全国初の試みとして「小児専門病院」と「産科施設を持つ総合病院」がお互いの機能を最大限に生かし、さいたま赤十字病院産婦人科との共同運用により「さいたま新都心」に埼玉県の周産期・新生児医療拠点を構築することができました。
当センター開設前は埼玉県母体・新生児搬送コーディネーターにより年間50~80件の他都県への母体搬送がありましたが、開設後は年間3~6例と激減しました。当センターの開設目的の一つである「東京都への母体・新生児搬送の減少」は確実に実行され、埼玉県民への安心安全な妊娠、出産、育児のサポートができていると自負しております。また、もう一つの目的である「新生児科医による胎児診断症例の出生前後管理・治療」も順調に稼働しており、胎児診断された先天性心疾患、先天性外科系疾患の入院患児数も、国内トップクラスとなり埼玉県内の胎児診断・管理・治療の中枢となりつつあります。
さらに、米国認定音楽療法士が国内NICUで初めて「NICUにおける音楽療法」の活動を行っています。現在新生児医療領域では「ハイリスク新生児の障害なき生存」から、「より豊かな成長発達」を促すために新生児集中治療に加えデベロップメンタルケアが普及しています。その一環として「音楽療法」を国内でいち早く導入でき、入院中のハイリスク新生児とご家族との絆の形成に尽力しています
新生児病棟は、総病床数78床(NICU30床+GCU48床)の国内最大規模の総合周産期母子医療センターです。
新生児科のページをご覧ください。
当センター胎児診断外来は、県内産科診療機関で胎児に先天的な疾患が見つかった(診断された)のちに、その疾患の診断、分娩方法、生後の治療などについて小児科医、新生児科医、外科医などが対応する専門外来です。
胎児診断外来のページをご覧ください。
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