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掲載日:2023年5月12日
児童・思春期外来に通院中の、入院治療が必要と判断された小、中学生のお子さんを対象に、入院治療を行っています。
対象となる主な疾患は、統合失調症、うつ病などの精神病、強迫性障害、身体表現性障害などのいわゆる神経症、発達障害の2次的反応などです。摂食障害に関しては、身体症状によっては当センターでの診療ができない場合もあります。その際は、小児科等の受診をお勧めする場合があります。
薬物療法を中心に、精神療法、集団精神療法、認知行動療法、作業療法などを、治療スタッフとの面接、病棟治療プログラムといった形でそれぞれのお子さんにあわせて提供していきます。
運動療法室
概ね100日以内の短期入院を目指しています。治療後は生活の中で医療や相談が継続できるよう、地域の機関に戻って頂くことを原則としています。
ホール
ナースステーション
規則正しい生活リズムができるよう、スケジュールに添った療養生活を送っていただきます。→病棟の1日のスケジュール
病室
彩りある療養生活が送れるよう、季節に応じた病棟行事を開催しています。
児童精神科医4名、看護師23名、臨床心理士3名、作業療法士1名、ケースワーカー1名が配属されています。
必要な子は入院中も学習が継続できるよう、けやき特別支援学校の分校(小・中学校)を設置しています。利用には、主治医の判断と学籍移動の手続きが必要です。
分校
幻覚(実際には存在しないものが見える、聞こえる)、妄想(「誰かに見られている」「悪口を言われている」)が主な症状ですが、児童・思春期では、はっきりしない事もあります。「何か変だ」と漠然とした緊迫感を訴え、引きこもることもあります。
「眠れない」「体がだるい」「食欲がない」などと訴えます。また様々な身体の不調を訴えることもあります。今まで好んでやっていた遊びに興味が持てなくなったり、気力がわかず、集中力が欠如して、不登校傾向となります。気分がふさぎ、絶望的になり、不安になります。イライラしてじっとしていられなくなります。自殺をほのめかすこともあります。
自分では無意味で不合理だと思っている考えや行動に支配されてしまう状態です。例えば、手を洗っても洗っても汚れが落ちない気がして、長時間洗い続けてやめられないようなことです。
自分では気づかない不安、ストレス、葛藤が体の症状となって現れます。身体的な検査を行っても異常はありません。また、「自分は重大な病気に侵されているのではないか」と過剰に心配する心気障害もあります。
ある時期の記憶が抜け落ちていたり、自分のしたことや当時の状況を覚えていなかったりします。他の人格と入れ替わる現象が起きる場合もあります。
発達障害とはその子が生まれ持ったハンディキャップです。具体的には、精神遅滞、広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)、注意欠陥多動性障害などがあげられます。発達障害を持つ子ども達は、日常生活でのストレスが多く、不適応を起こしやすく、成長過程で上記のような疾患の症状を呈してくることがあります。それを2次的反応と言います。
工作、運動、料理、遊びなどの様々な作業活動を利用して、お子さんの得意な事・苦手な事、家や学校で生活しやすい方法を一緒に考えていきます。個別にじっくりと時間をかけておつきあいし、上記のような評価だけではなく、お子さんの入院生活の気分転換も兼ねています。
日課表
7時 |
7時30分 |
9時20分 |
11時30分 |
13時 |
14時30分 |
---|---|---|---|---|---|
起床洗面 |
朝食登校準備 |
学校 |
昼食12時~ |
学校 |
病棟プログラム |
15時30分 |
18時 |
18時30分 |
20時 |
22時 |
---|---|---|---|---|
おやつ・自由時間 |
夕食 |
自由時間 |
ねる準備 |
消灯 |
月・火・木の午後(14時45分から15時30分まで)は、病棟でプログラムがあります。
七夕会、かき氷大会、スイカ割り大会、盆踊り大会、クリスマス会など
レクリエーション(生どら焼き作り)
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