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掲載日:2024年9月2日
アルコール依存症やアルコール以外の薬物(覚せい剤、有機溶剤、鎮咳剤、鎮痛剤、精神安定剤、睡眠剤など)の依存症の患者さんを対象とする病棟です。通院ではアルコールや薬物をやめようと思ってもやめられない方や、アルコールや薬物がもとでさまざまな精神症状をきたしている方の治療を行います。
依存症の治療は、アルコールや薬物を解毒したあと8週間を標準とする集団教育プログラムへの参加を基本とし、医師、看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士などの担当者と相談の上、退院後にアルコール、薬物をやめ続けるための土台づくりを行います。また、自助グループ(AA(*1),断酒会、NA(*2)など)、リハビリ施設(マック,ダルクなど)、依存症専門クリニック、デイケア、作業所などの病院外の社会資源との連携を大切にし、積極的に利用しています。
うつ状態や幻覚妄想状態などの精神症状が重い場合は、まずその治療に専念してもらい、その後、依存症の問題に取り組んでもらうことになります。
なお、家族の皆さんには、家族教室や家族ミーティングなどを通して、依存症という病気の理解や対応についての知識が身につくような働きかけを行っています。
(*1)AA:アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)の略。アルコール依存症を克服するための自助グループ。
(*2)NA:ナルコティクス・アノニマス(Narcotics Anonymous)の略。薬物依存症を克服するための自助グループ。
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