埼玉県立 小児医療センター > 各部門の紹介 > 保健発達部門 > 言語聴覚療法(ST)
ここから本文です。
掲載日:2024年10月7日
言語聴覚療法のご紹介
当センターでは、ことば・きこえ・食べることに障害(心配)のあるお子さんに対して、言語聴覚士(ST)が評価・助言を行います。
→言語聴覚士とは?説明資料(1)(PDF:531KB)・説明資料(2)(PDF:117KB)
当センターでは、以下のような症状をもつお子さんを言語聴覚療法の対象としています。
【ことば】
【きこえ】
【食べる】
当センターでは、上記のような症状のあるお子さんに対する言語聴覚療法として、日時が定められている以下の専門外来を設けています。
口唇口蓋裂など口腔内疾患のあるお子さんを対象として、発音に関する定期的な評価と助言をしています。
補聴器の調整と装用指導、療育・教育についての情報提供をしています。
生後間もない時期に難聴の診断を受けたお子さんやそのご家族を対象とした、音楽療法や講義などによる早期療育プログラムです。
気管切開をしているお子さんを対象に、スピーチバルブの装用指導を通して発声を促したり、代替手段を検討することにより、コミュニケーション力を伸ばす関わり方を指導しています。
当センターは三次医療機関であるため、言語聴覚療法においても医療的ケアを必要とするお子さんを基本的な対象としています。ただし、お住まいの地域の医療・療育機関では対応が困難な場合に限り、上記の専門外来以外にも個別の評価・助言を行っています。ご希望の場合は、担当主治医にご相談ください。
(言語療法室のようす)
お子さんのことばの発達がゆっくりだと、つい一方的に「これはリンゴ」とことばを覚えさせたり、「これは何?」と物の名前を聞いてしまいがちです。そうではなく、お子さんの見ているものや遊んでいるもの、指をさしているものについて、お子さんが言いたいであろうことを代弁するようなイメージで簡単なことば掛けをしてあげましょう。また、お子さんが車を指さして「ぶーぶー」と伝えてくれたら、「ぶーぶー速いねぇ」というように、お子さんのことば“プラス1語”を返してあげましょう。
誤った発音や吃りながらのお話しであったとしても言い直しはさせないでください。発音の誤りや吃りのあるなしに関わらず、コミュニケーションそのものを楽しみましょう。最後までお話を聞き、その伝えたい内容に注意を向けてあげましょう。少し大きくなって、「くつ」を「くちゅ」というように赤ちゃん言葉が抜けない場合は、それを訂正するのではなく、「くつだね」とさりげなく正しい発音を聞かせてあげましょう。また、吃音は慌てているために生じるものではないので、「ゆっくり」や「落ち着いて」という声掛けも避けましょう。
赤ちゃんの欲求を満足させ、快い気持ちにさせましょう。赤ちゃんが泣いたら、「どうしたの?」「おなかがすいたの?」等と話しかけ、その時の欲求に応えながら「すっきりしたね」「もうおなかいっぱいになったかな」等、一人二役で話しましょう。同時に、抱っこしたり、ほおずりしたり等のスキンシップをたくさんして快い気持ちを体験させましょう。
赤ちゃんは、2ヶ月頃になるとになると、母親のいろいろな働きかけ(話しかけ・抱っこ・あやす・見る・ベビーサイン等々)に、じーっと見返したり、「アー」とか「クック」とか、まるでお話するように声を出したりします。そんな時、目と目を合わせて、赤ちゃん同じように声を出したりして、「分かったよ」ということを伝えてあげましょう。そして、お母さんがそんな赤ちゃんを見て感じた気持ち(かわいさ・喜び等)を自分らしい表現(例えば、キスをしたり、ほおずる等)をふんだんに使って、赤ちゃんに示しましょう。親子の心の安定がコミュニケーション発達の土台となります。
お子さんの症状に応じて、下記の外来への紹介状が必要です。紹介状は一般病院または保健センターの医師から出してもらうことが出来ます。
診察時に医師にご相談ください。
当センターにて口唇口蓋裂治療をされている患者さんとそのご家族を対象に、口唇口蓋裂に対する知識を深めるための情報提供と、患者さん同士の交流を目的としたプログラム「Kuchi-com(くちこみ)」を実施しています。
詳しい内容は、口唇口蓋裂患者様・ご家族向け集団外来「Kuchi-com(くちこみ)」のご案内のページをご覧ください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください