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掲載日:2024年11月1日
生活アレルギー外来のご紹介
生活アレルギー外来では気管支喘息・アトピー性皮膚炎・じんましん・食物アレルギーの病気を診療しています。
アレルギーの病気は遺伝的な因子と環境的な因子によって起こります。単純に遺伝的な因子であれば、発症率は今も昔も変わりません。
しかし、近年でもアレルギー性疾患は増加しています。それは環境的な因子が大きく影響しているからです。
食物を含めた環境因子の改善を、目標の1つにしています。
生活アレルギー外来ではアレルギー性疾患の治療はもちろんのこと、食物を含めた環境因子の改善、誤った情報を正確に伝えることを重点に置いています。アトピービジネス(悪徳商法)に騙されない知識を提供しています。
治療では各関連学会の治療・管理ガイドラインに準じています。保護者が特に気にしているのはステロイドだと思います。アレルギー性疾患は慢性の炎症です。抗炎症剤として最も効果的なのはステロイドです。ステロイドの局所療法(吸入・軟膏)は、指示された通常の使用量であれば、全身の影響はなく、副反応の心配はありません。
アレルギーのために、地域で予防接種を受けられない方はご相談ください(「埼玉県予防接種センター」のページにリンク)。
食物アレルギーに対しては、一般的には症状が出る食物の完全、もしくは部分的な除去が行われます。年齢を経ると自然に治癒する傾向がありますが、一部の患者さんは食物アレルギー症状が持続し、食物除去を継続せざるを得ないのが実情です。
近年、そのような方でも、症状が出ない範囲の少量食物を継続して摂取することで、次第に食べられる量が増えていくことが明らかになってきました。そこで当センターでは、食物経口負荷試験で定めた「安全摂取可能量」を継続的に摂取してもらい、外来で安全を確認しながら徐々に増量していく経口免疫療法をおこなっています。
患者さんへの情報提供として、診療の流れや症状が出た時の対応などをまとめました。最終ページの食物日誌欄もどうぞご活用ください。
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