埼玉県立がんセンター > 診察関連部門・診察科のご案内 > 診療科のご案内 > 消化器外科 > 胆道がん・膵がん
ここから本文です。
掲載日:2024年4月4日
膵臓がん(膵管内乳頭粘液性腫瘍 内分泌腫瘍なども含む)
胆道がん(胆管がん 胆嚢がん 十二指腸乳頭がん)など
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
---|---|---|---|---|---|
紹介受付 | 高橋・小倉 | 高橋 | 小倉 | ||
再診 | 高橋 | 高橋 |
小倉 |
平成13年 筑波大学卒 筑波大学大学院卒/筑波大学消化器外科
専門 |
肝癌・胆道癌・膵癌の外科治療、腹腔鏡手術・ロボット手術 |
---|---|
資格 |
日本外科学会 専門医・指導医 |
医長/平成17年 東京医科歯科大学卒
専門 |
肝胆膵外科 |
---|---|
資格 |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医 日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医・評議員 日本内視鏡外科学会 技術認定医(腹腔鏡下肝切除術にて取得) 日本肝臓学会 専門医 日本消化器病学会 専門医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 医学博士 |
医長/平成26年 東京医科歯科大学卒
専門 |
外科・消化器外科 |
---|---|
資格 |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医・消化器がん外科治療認定医 日本肝臓学会 専門医 医学博士 |
レジデント/平成29年 和歌山県立医科大学卒
専門 |
肝胆膵外科 |
---|---|
資格 |
日本外科学会 専門医 |
レジデント/平成26年 防衛医科大学校卒
専門 |
肝胆膵外科 |
---|---|
資格 |
日本外科学会 専門医 日本消化器外科学会 専門医 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
|
胆膵がん(肝切除を伴う胆管がん手術は肝切除の項に記載)
膵切除 63例(うち腹腔鏡・ロボット手術 16例)
高難度肝胆膵手術 93例
肝細胞癌は日本を含む東アジアで多く認められ約80%は肝炎ウイルスが原因です。またアルコール性肝硬変や脂肪肝も原因のひとつになります。近年では非アルコール性肝炎(NASH)による肝細胞癌も増加しています。一方で西洋化した食事と高齢化で大腸癌が増加し、大腸癌肝転移も増加傾向にあります。肝炎や肝硬変がある場合は、肝臓の機能が低下しているため術後の合併症を来しやすいというリスクがあります。大腸癌肝転移の場合は、大腸と同時切除をおこなったり、肝転移に対して抗癌剤治療をおこなってから切除するなど様々な治療方法があります。また腫瘍の大きさや場所、肝機能に応じて治療戦略を組み立てる必要があり、設備や経験そして他科との連携が必要不可欠です。われわれ肝臓外科で提供している治療の特徴は以下のようになっており、治療方針は肝癌診療ガイドラインに沿って決定すると同時に患者様の病態に応じた治療を提供しています。
日本肝胆膵外科学会による高度技能専門医修練施設(A)に認定されています。これは高度技能肝胆膵外科手術を年間50例以上おこなっている施設の基準であり、埼玉県内では5施設のみ認定されています。
膵臓癌の手術として一番大きなものは膵頭十二指腸切除といわれる手術です。膵臓の頭側約1/3と十二指腸、胆管を切除します。さらに胆管と空腸、膵臓と空腸、胃と空腸の3カ所で消化管吻合をおこないます。体に対するダメージが大きく複雑な手術であり、消化管吻合の縫合不全は時に致命的な合併症を引き起こします。われわれ膵臓外科は膵管空腸粘膜吻合法や膵空腸吻合部ドレナージ法の工夫により、術後の膵液漏を減少させ安全に膵頭十二指腸切除術を行えるようになっています。
膵臓はインスリンという血糖を下げるホルモンの他に、膵液といわれる消化液も分泌しています。これらは人間が生きていく上で必要な細胞のエネルギー補給や消化吸収といった過程で大切な役割をしていますが、膵臓の手術ではある程度これらの機能を失ってしまいます。我々は非常に早期の十二指腸癌や、癌ではない膵臓の腫瘍に対して、膵臓の分節切除や膵腫瘍核出術、経十二指腸的乳頭切除など、可能な限り小さく癌を切除し、膵臓の機能を温存する手術をおこなっています。
嚢胞性膵腫瘍や内分泌腫瘍など、予後が比較的良好な膵腫瘍に対しては、腹腔鏡下膵切除を導入しています。
切除後の予後向上のために、術後の抗癌剤治療として6か月間のジェムザール(点滴)をおこなうことで、3年生存率は26%から47%まで改善しています。また抗癌剤をはじめとする補助療法に関してはキャンサーボードというカンファレンスに提示させていただき、消化器内科、放射線科、緩和ケア科をはじめとする他の科と協力して治療を組み立てていきます。
研究機関でもあるがんセンターの責務として、患者様の御理解と御協力を得たうえで、将来の治療開発にむけた大規模臨床試験に参加しています。大規模臨床試験とはJCOGやJASPAC、JASAPなど全国のがんセンターや大学病院などとの多施設共同研究のことをいいます。術後の抗癌剤治療により再発率を低下させる研究、手術前の抗癌剤治療や放射線療法によって膵臓癌の切除率や、5年生存率の向上を図る研究などをおこなっています。
以上が胆膵臓外科の治療内容です。膵臓癌や胆道癌と診断された場合は一度御相談ください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください