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掲載日:2025年3月26日
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総合的品質管理と言われ、医療安全や感染症対策など病院活動における品質である「医療の質」全般に対し、多角的な視点から現状のモニタリング・評価・分析をし、病院全体で改善活動を継続的かつ組織横断的に実施するものです。
県立病院ではTQM活動を推進するため、医師、看護師、薬剤師、診療放射線技師などの多職種で構成するチームである「TQM推進室」を各病院に設置しました。
【医療の質と安全の向上への改善活動の実施】
循環器・呼吸器病センターでは、TQM推進室・TQM推進委員会が中心となり、医療の質改善活動を推進しています。各部門・各部署・各委員会等で、チームや他職種が協働して、QCサークル活動に取り組み、現状の課題について、継続的な改善活動を行っています。
令和6年度は43サークルが取り組みを行い、年度末の報告会で改善活動の成果を共有し、素晴らしい取り組みには表彰が行われました。
【医療の質向上に係る講演会の開催】
TQM推進のため、全職員対象に、医療の質と安全の向上のかかる講演会を開催しています。令和6年度は、医療安全管理室との合同開催として「急性期病院における医療の質改善活動の実際」というテーマで聖路加国際病院QIセンター 浅田美和先生に講演していただきました。質改善の具体的な活動について学び、今後の活動に対する示唆が得られました。
当日参加できなかった職員は、録画視聴で受講し多くの職員が参加しました。
「より良い医療を提供する」、「働きやすい環境を実現する」といった毎日の身近な改善の取組が「QC活動」であるとの信念に基づき、自薦と他薦でテーマを選び、活動成果の報告と取組の共有を図っています。医師の研究研修テーマも報告の対象としていること、報告会(その準備など)が新たな業務負担とならないよう電子カルテなどを用いた共有のネットワークを利用し、資料の閲覧期間を定め、ポスター発表としていることが特徴です。期間終了後には職員による電子投票を行い、優れた取組を表彰しています。
TQM推進室は他職種で構成され、職種を横断した取組に機動力を発揮しています。入職や異動、退職にともなう予期せぬエラーの防止と、病院運営に関する事項の共有を目的として、全職種向けの「入職者向け病院ガイドブック」を作成しました。
職員全体がそれぞれの部署で質改善活動を行っていくため、小児医療センターTQM推進室では「QC(Quality Control)活動」の手法を導入しています。
TQM推進室の企画、主導により、各診療科、各病棟、各コメディカル、事務部門において、年間を通して改善活動に取り組みました。TQMの七つ道具も使用しながら、要因分析やデータ分析を行い、改善活動につなげています。
優れた改善活動については成果報告会において各部署から発表を行い、院内での共有化を図っています。
QCサークル活動は令和4年度から継続して実施しており、令和6年度で3年目を迎えました。
今年度は、病棟・外来・コメディカル及び事務局などこれまでの過去最多となる計15部署からエントリーがあり、各部署が「医療の質の改善」に資するテーマを設定し活動に取り組みました。
10月の中間報告会、3月の最終報告会では代表部署が活動内容・結果を報告し、最も優れた取組を行った部署(5病棟)に対して病院長から最優秀賞が贈られました。
TQM推進だよりを年3回発行しています。
TQM推進室長からのメッセージや各部署の取組内容を掲載し、QCサークル活動への意識向上を図っています。
令和6年度QCサークル活動 各部署のテーマ(PDF:291KB)
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