精神医療センター > 診療のご案内 > アルコール依存症・薬物依存症・ギャンブル障害専門治療 > 外来治療
ここから本文です。
掲載日:2022年11月30日
外来治療では、1.断酒・断薬・ギャンブルに頼らない生活への動機づけ・教育、2.断酒・断薬継続・ギャンブルに頼らない生活へ向けてのサポート、がおもに行われています。
まず初診では、依存症病棟の担当医が診察し、ご本人やご家族からお話を伺います。
アルコール依存症や薬物依存症やギャンブル依存症と診断がつけば、病気や治療内容等について詳しく説明します。
依存症の場合、ご本人だけでなく周囲も巻き込まれ、その結果様々な問題が山積みになり、複雑に絡み合っていることが多いため、問題を整理し、断酒・断薬・ギャンブルに頼らないことの必要性へ焦点を向けていきます。
そして、実際に外来で断酒・断薬・ギャンブルに頼らない生活を試みていきます。
外来での断酒・断薬継続が困難な場合、ご本人に、断酒・断薬を継続し回復したい、という意欲があれば、依存症治療プログラムを含めた入院治療へ導入しています。
周囲が強引に入院させても、治療的には意味がありません。あくまでご本人の意志です。
入院に際しては、入院の意味や目的、期間、病棟での規則・制限等について担当医より説明をおこない、その上で入院するか否かを確認します。
初診時に入院治療を希望されていらした方の場合でも、上記同様の説明をおこなった上で改めて入院について検討して頂きます。
離脱症状が激しい、身体合併症が切迫している等の緊急性が無ければ、初診日に即入院、ということは原則的にありません。
外来で治療への意欲を高められるよう、お手伝いします。
入院治療終了後は、再び外来通院が始まります。
断酒・断薬の継続を目標としたサポートを行うとともに、自助グループへの参加を勧めています。
また、毎週火・木曜日の午前中には外来ミーティングが開かれています。
ご本人だけでなく、ご家族はじめ周囲のかたがたへのサポートとして、家族教室を開いています。
また、他の依存症専門クリニックや依存症リハビリ施設と連携をはかり、必要に応じ紹介しています。
依存症からの回復においては、仲間とつながること、自分自身の思考・行動パターンを振り返り、新しい思考・行動パターンを獲得していくこと、「酔い」が必要だった自身を振り返ることが大事と言われています。
当センターでは、回復のために、自助グループや回復施設の利用を勧めるとともに、院内でも、外来治療プログラムを用意しております。
外来治療プログラムは、主治医と参加を検討していただいた上での参加となります。
依存症のある患者さんが集まって、自分自身について話をする場です。
実施日時:毎週木曜日 10時00分~11時00分
薬物依存症の患者さんが集まり、テキストに基づいて薬物依存症について知り、再発予防を考えるとともに、仲間とともに、自分自身について話をする場です。
実施日時:毎週水曜日 13時30分~15時00分
ギャンブル障害の患者さんが集まり、テキストに基づいてギャンブル障害について学び、再発予防を考えるとともに、仲間とともに、自分自身について話をする場です。
実施日時:第2木曜日 14時00分~15時30分
依存症をもつ方のご家族にとっても、同じように仲間とつながること、自身について話すことは大事と考えられています。
当センターでは、ご本人が外来通院されている、アルコール依存症の家族、薬物依存症の家族向けに、埼玉県立精神保健福祉センターと共催で家族教室を実施しております。
プログラムに関するお問い合わせ
048-723-1111「依存症担当」まで
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください