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掲載日:2024年10月23日
採血した血液や尿などのさまざまな成分を分析し、体の異常を調べます。
実施している検査
十分量の血液が取れない患者さんのために、できるだけ少ない血液の量で、早く正確な検査を行うよう工夫しています。検査に使う機械や器具も、少量の検体に対応できるものを使用しています。
また、追加で採血をすることが難しい時のため、検査で残った検体を一定期間保存して追加検査にも備えています。
左が通常の採血管、右が小容量の採血管です。
測定や保存用の容器も小容量のものを用いています。
採血された血液を遠心分離して、赤血球などの固まった部分と血清と呼ばれる血液の上澄みを分けます。
その上澄みの中に含まれる、蛋白や酵素、電解質などを分析し、体の状態を調べます。
検査の目的と、おもな測定検査項目は表のとおりです。
検査の目的 | 検査項目(生化学検査) |
---|---|
栄養状態の把握 | 総蛋白・アルブミン |
肝臓 | ビリルビン・AST・ALT・ALP・LD・胆汁酸・Ch-E |
腎臓 | UN・CRE・UA・シスタチン・NGAL |
膵臓 | AMY |
心臓・筋肉 | CK・CK-MB |
骨 | ALP・LD・IP・Ca |
炎症の強さ | CRP・SAA |
糖の代謝 | GLU・HbA1C |
脂質の代謝 | TG・TC・HDL-C・LDL-C |
貧血 | 鉄・亜鉛・フェリチン |
水分のバランス | Na・k・Cl・Ca・浸透圧 |
呼吸の状態 | 血液ガス |
これらの検査は、おもに下の写真にある機器(自動分析装置、血液ガス分析装置、自動浸透圧測定装置)を使用して測定されています。
自動分析装置
血液ガス分析装置
自動浸透圧測定装置
採血された血液を遠心分離して、赤血球などの固まった部分と血清と呼ばれる血液の上澄みを分けます。
その上澄みの中に含まれる、腫瘍マーカーや感染症、ホルモン、薬物濃度などを免疫反応を利用して検査します。
検査の目的と、おもな測定検査項目は表のとおりです。
検査の目的 | 検査項目(免疫検査) |
---|---|
感染症 | HB-Ag・HB-Ab・HCV-Ab・TP-Ab・RPR・ASO |
免疫能 | 免疫グロブリン・補体 |
リウマチの検査 | RF |
ホルモン | 甲状腺・副腎皮質・成長ホルモン |
心機能 | BNP |
腫瘍マーカー | AFP |
血中薬物 | シクロスポリン・タクロリムス・メソトレキサート・ バンコマイシン・抗けいれん剤・ジゴキシン |
細菌性敗血症 | プロカルシトニン |
これらの検査は、おもに下の写真にある機器(自動免疫測定装置、全自動化学発光免疫測定装置)を使用して測定されています。
自動免疫測定装置
全自動化学発光免疫測定装置
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