埼玉県立 小児医療センター > 各部門の紹介 > 内科系診療部門 > 遺伝科 > FAQ(よくあるご質問) > 食事・栄養について
ここから本文です。
掲載日:2021年7月8日
こんな時が始めるサインです。
(1)ミルク(母乳)を飲む時間がほぼ決まり、生活リズムが整ってきた。
(2)よだれが多くなり、家族の食事を目で追ったり、口を開けたりしている。
(3)支えてあげれば首のすわりやおすわりの姿勢が安定している。
午前、午後にこだわらずお子さんの機嫌のいい時間にあげましょう。また、お母さんやお父さんが忙しい時間を避け、ゆっくり離乳食をあげられる時間がベストです。
初めのうちは食べる量も少ないので、大いに活用するといいですね。市販のベビーフードの食感はとてもなめらかで食べやすいものも多いので、その食感ばかりでなく、たまには手作りの離乳食も食べて色々な食べ物の食感と味を体験しましょう。
お子さんの消化吸収の機能はまだそれほど発達していないため、味付けは必要ありません。素材そのものの味を体験しましょう。
おなかがすいている時間にあげていますか?ミルク(母乳)の前にあげましょう。ミルク(母乳)以外の食べ物を生まれて初めて食べるので、スプーンや食べ物に慣れるまでには時間がかかります。焦らずにゆっくり進めましょう。食べない時は無理にあげず、次の日や少し日にちをあけてトライしましょう。食べないからといって怖い顔になっていませんか?お母さんとお父さんの優しい笑顔も大切です。
1日1回の離乳食が毎日同じ量、時間で食べられるようになってきたら2回にしてみましょう。まだまだこの時期はミルク(母乳)をしっかり飲んで栄養をとる必要があります。離乳食のあとのミルク(母乳)は欲しがるまであげましょう。
母子手帳に「成長曲線」が掲載されています。身長や体重をはかった時は成長曲線に点を記入してみましょう。平均でなくても成長曲線に沿って身長と体重が増えていれば足りている証拠です。
お風呂上がりなどに白湯や麦茶をすすめてみましょう。
食べ物の大きさや固さがお子さんには難しすぎるようです。大きくカットしすぎていませんか?指でつぶせるぐらいやわらかくしていますか?短冊切りのように少し薄めに切り、今よりもやわらかくしてみましょう。食形態を上げていくときは、1品だけ練習用に難しいものを取り入れてみましょう。
おかゆにおかずを混ぜて味をつけてみて、おかゆとおかずを交互にあげてみましょう。
しょうゆ、みそ、ケチャップ、マヨネーズなどでうすく味をつけていきましょう。素材以外の味を体験していきます。
お昼寝後やお風呂あがりの喉が渇いた時に白湯や麦茶をあげてみましょう。どうしても飲んでくれないときは水で徐々に薄めて味を薄めていくのもひとつの方法です。
市販のベビーフードは味付けがしっかりしているので、そればかりあげているとうす味の手作り離乳食を食べてくれなくなるお子さんもいます。離乳食が終わると家族と同じものを食べるようになります。家庭の味に慣れるためにも市販のベビーフードは時間がなく忙しい時、お出かけの時などに利用するといいですね。
離乳食は欲しがるだけあげましょう。その後にミルク(母乳)を飲みます。離乳食後のミルク(母乳)は他の時間に比べ量が減りますが、問題はありません。母子手帳に「成長曲線」が掲載されています。身長や体重をはかった時は成長曲線に点を記入してみましょう。平均でなくても成長曲線に沿って身長と体重が増えていればミルク(母乳)と離乳食は足りている証拠です。
ミルク(母乳)は十分飲めていますか?離乳食が進んでくると水分が足りなくなることがあります。白湯や麦茶などミルク(母乳)以外の水分もとるようにします。果物や野菜は水溶性の食物繊維が豊富です。離乳食に1品加えてみましょう。また、離乳食に油(サラダ油、バター、マヨネーズ)を使いましょう。
かまなくてもいい食べ物ばかり食べていませんか?少し大きめにカットした食べ物や手づかみで食べられるもの(バナナ、やわらかく煮た根菜類)をあげてみましょう。離乳食を早く進めていませんか?食べ物が大きすぎたり固すぎたりすると無理に飲み込んでしまうことがあります。やわらかく煮てから粗くつぶすようにしてゆっくり進めましょう。
離乳食の味が薄すぎませんか?徐々に家族と同じ味付けにしていきましょう。1歳を過ぎると味覚が発達し、味が薄すぎると食べてくれないこともあります。味付けだけでなく、素材や調理法によって食べにくいものがあります。例えば焼き魚、かたい肉(かたまりの肉やかたい肉団子)、肉そぼろ、生野菜などです。ひと工夫することで食べやすくなります。
母子手帳に「成長曲線」が掲載されています。身長や体重をはかった時は成長曲線に点を記入してみましょう。まずは成長曲線に沿って身長と体重が増えているか確認します。お子さんの動きは活発になってきましたか?動く量が増えると体重が増えにくくなることがあります。動く量に合わせて食事を増やしていきましょう。体調を崩していませんか?気になる症状がある時はかかりつけの医師に相談しましょう。
1日3回の離乳食が毎日同じ量、時間で食べられるようになってきたらフォローアップミルクにしてみましょう。フォローアップミルクは牛乳とほぼ同じ成分で、牛乳より鉄分を多く含みます。
水分は十分とれていますか?食事中もお茶や水を飲むようにします。色々なものが食べられるようになってきます。わかめやひじきなどの海草類、きのこや野菜類は食物繊維が豊富です。たくさん食べましょう。腸内細菌を整えるのにヨーグルトや乳酸菌飲料も効果的です。おやつに取り入れるといいですね。(おやつのあとは必ず歯磨きしましょう。)
試しにかみかみ期の食形態の食べ物を一口だけ食べさせてみて、左右非対称なお口の運動が見られるようなら1回の食事の中で少量、1品だけ用意してトレーニングを始めてみてもいいでしょう。ただし、そのような運動が見られないのであれば絶対に焦らないことが大切です。もぐもぐ期の食形態を長期間経験している方が丸のみを覚えないために役に立つことがあります。
まだ哺乳運動の名残りがあるようです。哺乳瓶の卒業はできていますか?スプーン飲みやコップ飲みの練習を始めて、哺乳瓶から卒業しましょう。また、離乳食をお口に運んだ時に、スプーンの背中でお子さんの舌を口腔内へしまい込むように介助し、少量ずつでいいので経験を積ませてあげましょう。
ストローは使えれば便利ですが、発達的に必須項目ではありません。練習としては、ベビー向けの小さ目のパック飲料(麦茶など)を使って、ストローをお子さんがくわえたら介助者がパックを押して口の中に少量の飲み物を送り込むようにして経験させる方法があります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください