埼玉県立がんセンター > 当施設について > 病院指標 > 令和5年度 埼玉県立がんセンター病院指標 > 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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掲載日:2024年10月1日
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 93 | 2.31 | 9.56 | 1.08 | 68.60 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 | 63 | 2.29 | 8.51 | 0 | 70.98 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 | 61 | 2.26 | 7.56 | 0 | 66.62 | |
K488-4 | 胸腔鏡下試験切除術 | 12 | 2.83 | 7.83 | 0 | 71.42 | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術 部分切除 | - | - | - | - | - |
最も多かったのは胸鏡下肺悪性腫瘍手術で肺葉切除または1肺葉を超えるもので93例でした。1例のみ術後転院しましたが、それ以外は退院となっています。
術後平均在院日数は9.5日とクリニカルパスの8日から1.5日多くなっております。合併症や高齢者の手術による術後入院期間の延長と考えられます。
2番目に多かったのは胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の区域切除で63例となっており、増加傾向です。術後平均在院日数は8.5日で肺葉切除群よりも、1日程度短縮しています。本術式の低侵襲性を示した結果と考えます。
3番目は胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の肺部分切除で61例と例年と同様の結果でした。
4番目は胸腔鏡下試験切除で12例でした。胸膜や肺の組織を生検し、病理学的診断や遺伝子診断に提出するものであり、内科からの依頼が増加しています。
5番目は良性腫瘍や炎症性肺腫瘤に対する胸腔鏡下肺切除(部分切除)で9例でした。術前に病理学的診断がついておらず、悪性腫瘍との鑑別が必用であった症例群でした。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 168 | 1.81 | 6.39 | 0 | 58.96 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 147 | 1.90 | 3.10 | 0 | 57.48 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの | 66 | 2.03 | 7.21 | 0 | 55.92 | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) | 25 | 2.04 | 6.52 | 0 | 61.16 | |
K4741 | 乳腺腫瘍摘出術 長径5cm未満 | 14 | 1.14 | 2.07 | 0 | 47.21 |
今年度も当科の主要手術別患者数のほとんどは乳腺悪性腫瘍手術であり、必要な手術が行われ、適応外患者を対象としていない結果と考えられた。最多であったのは、乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)であった。乳房の術式では乳房切除術の割合が相対的に増加しており、これは遺伝子検査が適応となったり乳房再建が普及しつつある現状において医療者の意図や患者の考え方の一部の変遷を示す結果であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 | 42 | 1.00 | 2.10 | 0 | 50.45 | |
K0311 | 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 | 28 | 1.25 | 14.57 | 3.57 | 65.14 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 24 | 0.46 | 10.00 | 0 | 49.92 | |
K0302 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 手、足 | 21 | 1.00 | 1.67 | 0 | 49.57 | |
K0523 | 骨腫瘍切除術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足)その他 | 12 | 1.00 | 1.58 | 0 | 35.58 |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0171 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) 乳房再建術の場合 | 20 | 1.00 | 10.85 | 0 | 50.35 | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | 18 | 1.22 | 3.78 | 0 | 52.44 | |
K476-2 | 陥没乳頭形成術、再建乳房乳頭形成術 | - | - | - | - | - | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | - | - | - | - | - | |
K476-32 | 動脈(皮)弁及び筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後) 二次的に行うもの | - | - | - | - | - |
一般形成外科では皮膚軟部腫瘍や外傷などが主要となるが、がんセンターでは大きく異なる。がんセンターでは悪性腫瘍切除後の再建手術がほとんどを占める。令和5年度は、乳房再建の内訳は自家組織によるものが23件、組織拡張器によるものが23件、ゲル充填人工乳房によるものが20件、乳頭乳輪再建が6件であった。乳房再建以外の形成手術として、瘢痕、瘢痕拘縮手術が4件、リンパ管吻合術が3件であった。その他、頭頸部再建が119件、整形外科再建が36件、消化器外科再建が16件であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 35 | 3.34 | 19.89 | 5.71 | 64.51 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | - | - | - | - | - | |
K154-3 | 定位脳腫瘍生検術 | - | - | - | - | - | |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | - | - | - | - | - |
2012年から2023年までの年間手術件数は平均57.2例で、最も多いものは、頭蓋内腫瘍摘出術で平均40例(そのうち転移性脳腫瘍が平均26.2例(66.5%))です。原発性脳腫瘍では、悪性神経膠腫が最も多く、次いで髄膜腫、下垂体腺腫となります。転移性脳腫瘍の原発巣は、肺癌、乳癌、消化器がんの頻度順です。私たちは、手術後の神経機能の温存と腫瘍摘出度の最大化の両立を目指し、手術顕微鏡、手術ナビゲーションシステム、電気生理学的モニタリング、術中蛍光診断、超音波診断法などを駆使して、安全な手術を行っています。その他の手術は、慢性硬膜下血腫や水頭症に対する手術などがあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの) | 30 | 1.00 | 4.93 | 0 | 54.33 | |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | 29 | 0.52 | 2.93 | 0 | 63.24 | |
K0172 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) その他の場合 | 27 | 7.67 | 34.78 | 0 | 65.96 | |
K020 | 自家遊離複合組織移植術(顕微鏡下血管柄付きのもの) | 26 | 13.42 | 28.88 | 0 | 69.12 | |
K374-2 | 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。) | 24 | 1.13 | 8.33 | 0 | 70.21 |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | 14 | 0.93 | 3.14 | 0 | 68.50 | |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | - | - | - | - | - | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K6262 | リンパ節摘出術 長径3cm以上 | - | - | - | - | - | |
K6276 | リンパ節群郭清術 鼠径部及び股部 | - | - | - | - | - |
多くの皮膚がんでは手術が第一選択となります。疾患別に切除範囲を設定し皮膚悪性腫瘍切除術を行います。切除部の再建には全層及び分層植皮術を行ったり、局所皮弁による再建を行ったりします。また、リンパ節転移の有無を調べるセンチネルリンパ節生検や転移を起こした場合のリンパ節郭清術、他科から依頼されるリンパ節摘出術などを行っています。適切な抗がん剤治療遂行のため、CVポート留置も行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 152 | 1.61 | 4.10 | 0 | 74.80 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 85 | 2.21 | 8.21 | 0 | 68.36 | |
K773-51 | 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 原発病巣が7センチメートル以下のもの | 27 | 2.59 | 6.30 | 0 | 67.44 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 22 | 2.82 | 9.09 | 0 | 70.68 | |
K803-22 | 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術 全摘(回腸又は結腸導管を利用して尿路変更を行うもの) | 14 | 2.43 | 22.79 | 0 | 72.86 |
取り扱う症例数が多い表在性の膀胱癌に対する手術が最も多くなっています。経尿道的切除が主体となり、2023年は152件、平均在院日数は6日前後となっています。限局性前立腺癌の手術は現在ほとんどがロボット支援手術となっています。2023年は85件行っています。術後の回復は良好で約11日の在院日数となっています。腎悪性腫瘍手術、腎盂・尿管悪性腫瘍手術では腹腔鏡下手術をはじめとした低侵襲手術が増加しています。また、腎悪性腫瘍手術における腎臓部分切除、膀胱悪性腫瘍手術における膀胱全摘手術の大半をロボット支援手術で行っており、術後の合併症が少なく、回復も良好です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 108 | 2.47 | 10.52 | 0.93 | 57.45 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 96 | 1.02 | 1.03 | 0 | 39.80 | |
K889 | 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) | 53 | 2.62 | 9.47 | 0 | 61.47 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 52 | 2.06 | 4.44 | 0 | 52.92 | |
K877 | 子宮全摘術 | 21 | 2.81 | 8.24 | 0 | 59.52 |
婦人科主要手術別患者数で最多であったのは、子宮頚癌および子宮体がんに対する開腹手術である。難易度および専門性の高い子宮頚癌に対する広汎子宮全摘術を含め、疾患および病期に応じてリンパ節切除を含むの適切な術式が施行されている。第2位は子宮頚部上皮内病変~初期浸潤病変に対する診断および治療を目的とした子宮頚部円錐切除術、第3位は卵巣卵管等子宮付属器原発の悪性手術に対する手術であり、病態に応じて抗がん剤治療後に行われる場合や、進行した病状に対して泌尿器科/消化器外科との集学的/高難易度手術が行われている場合がある。第4位はその他非悪性腫瘍に対する腹腔鏡下子宮摘出術群、第5位はその他の腫瘍性疾患に対する開腹子宮摘出術で、悪性腫瘍が疑われた子宮腫瘍(子宮肉腫が疑われたが病理診断で子宮筋腫であった腫瘍など)が該当する。他科診療時に認められて手術適応となった症例も含まれている。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 10 | 0.30 | 4.20 | 0 | 67.90 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術 肩甲骨、上腕、大腿 | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 26 | 0.35 | 2.50 | 0 | 56.81 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術 肩甲骨、上腕、大腿 | - | - | - | - | - | |
K0821 | 人工関節置換術 肩、股、膝 | - | - | - | - | - | |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | - | - | - | - | - |
コード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 67 | 8.79 | 11.51 | 0 | 71.91 | |
K9212ロ | 造血幹細胞採取(一連につき) 末梢血幹細胞採取 自家移植の場合 | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K6262 | リンパ節摘出術 長径3cm以上 | - | - | - | - | - | |
K745 | 肛門周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - |
血液内科で行う手術で最も多いのは造血幹細胞移植とそのための骨髄採取術です。化学療法を行う際に血管確保が困難な患者さんには、安全のため放射線科に依頼して中心静脈埋め込み型カテーテルを挿入していただいて行っています。また、確定診断のためのリンパ節生検や皮膚生検を施行しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 169 | 2.47 | 10.24 | 0 | 66.10 | |
K526-22 | 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 | 119 | 1.02 | 4.48 | 0 | 71.92 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 118 | 1.03 | 4.60 | 0 | 74.17 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 80 | 3.94 | 7.83 | 0 | 68.38 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 80 | 1.01 | 3.19 | 0 | 72.18 |
消化器内科では、食道・胃・大腸・肝胆膵の悪性腫瘍の治療を行います。各検査後、切除不能と診断された場合は化学療法等を行います。
抗癌剤の局所持続注入又は疼痛の制御を目的とした、抗悪性腫瘍剤の動脈、静脈または腹腔内持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)が169症例と最も多くなっています。
内視鏡的に切除可能と判断した症例に対しては、内視鏡治療を行います。食道の内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術)は119症例、胃・十二指腸ポリープの内視鏡的粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術)は118症例ありました。膵臓、脾臓の内視鏡的胆道ステント留置術は80症例、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術は80症例でした。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 105 | 5.22 | 10.14 | 0.95 | 70.45 | |
K740-22 | 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術 | 59 | 4.07 | 12.66 | 0 | 66.41 | |
K529-21 | 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 頸部、胸部、腹部の操作によるもの | 42 | 4.26 | 28.64 | 0 | 71.71 | |
K7322ロ | 人工肛門閉鎖術 腸管切除を伴うもの その他のもの | 38 | 3.42 | 9.24 | 0 | 64.66 | |
K655-22 | 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 | 29 | 3.45 | 9.86 | 0 | 67.59 |
当院における手術別患者数では、上位5位はすべて鏡視下手術となっている。結腸・直腸・食道・胃が含まれています。人工肛門閉鎖術が上位に入っているのは、難易度の高い直腸手術を多く施行していることを意味しています。5位に入っている術式および症例数は標記の通りですが、ここにはロボット手術等が含まれていません。実際には、大腸外科領域で悪性腫瘍切除術は244例(腹腔鏡手術155、ロボット支援手術81)、食道外科領域では54例(胸腔鏡手術40、ロボット支援下手術11)、胃外科領域では91例(腹腔鏡手術38、ロボット支援下手術48)、さらに肝胆膵領域でも肝切除術90例(腹腔鏡手術47、ロボット支援下手術5)、膵切除術59例(腹腔鏡手術8、ロボット支援下手術7)の悪性腫瘍切除術が行われています。このように管腔臓器の多くは体腔鏡手術(大腸97%、食道94%、胃95%)で、実質臓器である肝で58%、膵でも25%が適用しています。また全臓器でロボット手術が適用されています。これは、国内でも有数の低侵襲手術割合となっています。