埼玉県立がんセンター > 診察関連部門・診察科のご案内 > 診療関連部門のご案内 > がんゲノム医療センター > ご紹介いただく医療機関の方へ
ここから本文です。
掲載日:2024年3月12日
がん遺伝子パネル検査(NCCオンコパネル、FoundationOne、FoundationOneLiquid)を希望される患者様を当センターへご紹介される先生方へ(概要及び確認事項)
平素より埼玉県立がんセンターの診療にご協力いただき、ありがとうございます。
2019年6月より「がん遺伝子パネル検査(NCCオンコパネルと FoundationOne)が、2021年3月よりリキッドバイオプシー検査としてFoundationOneLiquidが保険承認となりました。この検査は、がん組織や血液を用いて、多くの遺伝子を一度に調べ、有効な治療法を探索する検査です。しかしながら、検査が実施できる施設は、がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療拠点病院・がんゲノム医療連携病院に限定されています。また、たいへん高額な検査(56,000点)なので、適応となる患者様を慎重に選ぶ必要があります。対象者は、原発不明がん、標準治療のない希少がん、標準治療が終了あるいは終了見込みの方になります。これまでのところ、検査結果より効果が期待できる治療に到達できたのは、検査をされた方の10%程度と報告されています。また、結果の報告には、検査提出から1~2か月かかります。治験等に参加いただく場合には、その時点で、ある程度良好な全身状態が保たれていること(治験参加に影響ありそうな基礎疾患・合併症などをお持ちでない方)が、条件となります。また、検査に適した検体が必要です。がんの組織検体がある場合には、NCCオンコパネル、またはFoundationOneが優先されます。がんの組織検体がない場合には、FoundationOneLiquidが検討されますが、腫瘍の状態によって解析が十分できない可能性もあります。これらの条件を患者様にもよく理解していただいた上で、がん遺伝子パネル検査を希望される場合は、貴院(連携室等)より当センター地域連携室へ電話にてご連絡をお願い致します。
①OncoGuideTMNCCオンコパネルシステム
②FoundationOneCDxがんゲノムプロファイル
③FoundationOneLiquidCDxがんゲノムプロファイル
検査にかかる費用:検査費用56,000点+診察料
①悪性固形腫瘍と診断されている
②治癒切除不能または再発の病変を有し以下のいずれかの条件に該当する
③検査のために提出できる腫瘍組織検体がある、もしくは再生検が可能である(ただしセルブロックは除く) 別添遺伝子検査用 薄切標本作製手順書(こちらよりダウンロードできます)(PDF:299KB)を参照ください。腫瘍組織検体の採取が難しい場合には、リキッドバイオプシーの適応となりますが、可能な限り腫瘍組織検体でのがん遺伝子パネル検査をお勧めします。
④PSが0または1
⑤当院初診の時点で、3ヵ月以上の期間、比較的良い全身状態が見込まれる
⑥初診および1~2ヶ月後の結果報告時に、患者自身が外来受診可能であることが見込まれる
⑦がんゲノム情報管理センター(C-CAT)への登録のため、以下の情報提供に協力していただける (化学療法のレジメン、期間、効果判定、有害事象、家族歴等に関する情報)
①がんゲノム医療外来は、検査のための外来であり、転院のための受診ではないこと
②治癒切除不能または再発の状態であり、現状では治癒が困難であること
③外来受診から結果開示までに1~2ヵ月かかること
④これまでのがん遺伝子パネル検査の実績では、検査結果に基づいた新たな治療(主に治験)を受けられたのは10%程度であること
⑤検査にかかる費用は56万円(自己負担割合に応じて負担)で、診察料が別途負担となること
⑥検査代には治療のための費用は含まれていないこと
⑦がん遺伝子パネル検査の費用は検査提出日と検査結果開示日の2回に分けて発生する。費用算定時点で、入院していないこと(貴院入院中 は、検査費用が施設負担になる可能性がある)
⑧検査結果により推奨される臨床試験あるいは薬剤の適応外使用については、埼玉県立がんセンターで実施していないことも多く、その場合は他の先端医療機関(国立がん研究センター等)への受診が必要となること
⑨検査結果により推奨される薬剤の臨床試験あるいは適応外使用目的で医療機関を受診する場合は、原則紹介元のご施設から行っていただくこと(検査結果の報告書は当センターで準備します)
⑩新たな治療につながらなかった場合は、その後の診療は紹介元の施設で行っていただくこと
□診療情報提供書
□病理診断報告書
*リキッドバイオプシー希望の場合は、直近の画像検査のレポート、腫瘍マーカー等の情報を加えていただけると適した時期の判断に役立 ちます。
□診療情報提供書
□資料(実施された画像検査CD-ROMや血液検査データなど)
□病理診断報告書(リキッドバイオプシーのご希望の際にも診断した報告書をご持参ください)
□C-CAT提供用_臨床情報
以下からダウンロードできます
PC入力用Excelファイルと手書き用PDFの2種類があります。どちらかを選択して使用してください。
【PC入力用Excelファイル】
【手書き用】がんの種類に応じてフォーマットを選択してください。
肝_PDF版(PDF:684KB) | |
胆道_PDF版(PDF:649KB) | |
前立腺_PDF版(PDF:675KB) | |
卵巣 卵管_PDF版(PDF:691KB) | |
皮膚_PDF版(PDF:683KB) | |
その他_PDF版(PDF:645KB) |
□薄切標本(手術または生検検体で作成、またはパラフィンブロック)
標本作成に関しましては、「遺伝子検査用薄切標本作成手順書」(PDF:299KB)を参考に作成してください。リキッドバイオプシーの場合には、持参は不要です。
【お問い合わせ先】
362-0806
埼玉県北足立郡伊奈町大字小室780番地
埼玉県立がんセンター
がんゲノム医療センター(内線5218)または、地域連携室
TEL:048-722-1111(代)
FAX:048-722-1129(代)
048-723-0851(地域連携室)
「がんゲノム医療についての相談です」とお伝えください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください