埼玉県立がんセンター > 新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ > 当院における感染症治療について
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掲載日:2023年9月8日
当院にがんの診断や治療を目的として入院・通院している患者様へ
感染症は、細菌やウイルスなどの病原体がヒトに感染し、生体反応としての炎症を起こし、発熱などの症状をもたらします。がん患者さんは、がんそのものによっても、がん治療によっても免疫力の低下をまねき、感染症を発症することがあります。感染症を発症すると、その症状に悩まされるだけでなく、がん治療を中断・延期しなくてはならなくなる場合もあります。一方で、がん治療中には感染症以外の原因で発熱などの症状をきたすこともあります。
感染症が判明した場合には、その原因となる病原体に対して抗菌薬などの適切な治療を選択します。昨今、抗菌薬の効かない薬剤耐性菌が世界的に問題となっています。薬剤耐性菌を増やさないためには、抗菌薬は必要なときに使用し不要な時には使用しないことが大切です。
当院では、感染症専門医を中心としたICT(院内感染対策チーム)およびAST(抗菌薬適正使用支援チーム)が当該診療科の主治医担当医と連携して感染症治療を行っています。発熱など感染症を疑う症状がみられ主治医から依頼があった場合や、検査で感染症が疑われる結果が判明したときなどに、その原因を分析し、適切な処置や抗菌薬の処方を行います。さらに治療経過にあわせて、必要に応じ治療内容を変更することもあります。そして症状が落ち着くまで担当医と一緒に診療を継続し、安全にできるだけ早くがん診療を行えるよう感染症治療にあたります。
埼玉県立がんセンター 感染管理室
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