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掲載日:2024年12月9日
「治験」とは、国から新薬としての承認を得ることを目的とし、未承認薬・適応外薬を用いて行う臨床試験です。「治験」は、一般には製薬企業が医師に依頼して実施する臨床試験のことを指しますが、医師が自ら実施する治験を、特に「医師主導治験」と呼んでいます。
治験には開発に応じて段階があります。がんの場合とその他の病気の場合では、治験の進め方に若干異なる部分があります。ここでは、がんの場合について説明します。
治験を行う製薬会社、病院、医師は「医薬品医療機器等法(略称)」というくすり全般に関する法律とこれに基づいて国が定めた「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」(=GCP[GoodClinicalPracticeの略])という規則を守らなければなりません。この規則は欧米諸国をはじめ国際的に認められています。
医師は「くすりの候補」を使えば病気に効果があると期待される患者さんに、治験への参加をお尋ねします。患者さんの自由な意思にもとづく文書での同意があってからでないと治験は始められません。この「説明と同意」のことを「インフォームド・コンセント」といいます。
医師から、治験の目的、方法、治験に参加しない場合の治療法、「くすりの候補」の特徴(予測される効果と副作用)などが書かれた「説明文書」を手渡され、その内容がくわしく説明されます。患者さんは、わからないこと、確認したいことなど、納得するまでどんなことでも質問することができます。そして、治験に参加するかしないかは、誰からも強制されることなく、自分の意思で決めてください。参加することに同意いただきましたら、「同意文書」に患者さんと治験を担当する医師が自筆で署名します。
治験に参加するには、試験ごとに定められたさまざまな条件を満たす必要があります。そのためには当センターでの診察や検査が必要となります。治験への参加を希望される方は、まずはあなたの主治医にご相談ください。そして、紹介状をご用意の上で、初診予約をお取りいただき受診してください。
埼玉県立がんセンターで実施中の治験(PDF:5,566KB)
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