埼玉県立がんセンター > 当施設について > 病院指標 > 令和6年度 埼玉県立がんセンター病院指標 > 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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掲載日:2025年9月30日
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 | 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの | 99 | 2.72 | 8.48 | 0 | 71.11 |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 | 区域切除 | 64 | 2.48 | 10.06 | 0 | 73.09 |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 | 部分切除 | 53 | 2.49 | 8.11 | 1.89 | 68.89 |
K488-4 | 胸腔鏡下試験切除術 | 11 | 2.18 | 8.09 | 0 | 68.91 | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術 | 部分切除 | - | - | - | - | - |
最も多かったのは胸鏡下肺悪性腫瘍手術で肺葉切除または1肺葉を超えるもので99例でした。術後平均在院日数は8.48日で、クリニカルパスでは術後8日目に退院となりますので、ほとんどの患者さんが予定通り退院しています。
2番目に多かったのは胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の区域切除で64例で増加傾向です。早期癌に対しては低侵襲な区域切除を積極的に導入しています。術後平均在院日数は10.06日で肺葉切除群よりも1.5日程度長くなっています。これは術後肺瘻等の影響と考えられます。
3番目は胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の肺部分切除で53例です。大腸癌等の他臓器癌からの肺転移も積極的に手術しています。
4番目は胸腔鏡下試験切除で11例でした。胸膜や肺の組織を生検し、病理学的診断や遺伝子診断に提出するものであり、内科からの依頼が増加しています。
5番目は良性腫瘍や炎症性肺腫瘤に対する胸腔鏡下肺切除(部分切除)で9例でした。これは肺癌を疑い診断及び治療目的に手術を行い、非結核性抗酸菌症等の感染症であった症例が大部分を占めています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 169 | 2.04 | 3.24 | 0 | 61.47 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 157 | 1.82 | 5.80 | 0 | 60.98 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの | 65 | 1.58 | 7.31 | 0 | 58.31 | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) | 65 | 1.58 | 7.31 | 0 | 58.31 | |
K6274 | リンパ節群郭清術 腋窩 | 26 | 1.69 | 6.65 | 0 | 54.62 |
今年度も当科の主要手術別患者数のほとんどは乳腺悪性腫瘍手術であり、必要な手術が行われ、適応外患者を対象としていない結果と考えられた。早期発見、画像診断の貢献などにより郭清を伴わないものの割合が相対的に多かった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 | 72 | 1.06 | 3.42 | 0 | 54.78 | |
K0523 | 骨腫瘍切除術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足)その他 | 24 | 1.13 | 2.38 | 0 | 34.75 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 21 | 3.05 | 9.29 | 0 | 52.67 | |
K0311 | 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹 | 20 | 1.00 | 10.95 | 0 | 64.75 | |
K0302 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 手、足 | 14 | 1.00 | 2.14 | 0 | 47.50 |
当科で行う骨軟部腫瘍の手術のうち、およそ3分の2は良性骨軟部腫瘍である。このため、第1,2,5位に四肢体幹の骨・軟部腫瘍摘出術がランクインしている。第3,4位には専門性の高い悪性腫瘍のがん薬物療法と手術が含まれる。薬物治療数や手術数自体は希少がんであるがゆえに少ないが、当院は全国で有数の骨軟部悪性腫瘍手術数を誇っている。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 13 | 1.08 | 10.08 | 0 | 54.23 | |
K476-2 | 陥没乳頭形成術、再建乳房乳頭形成術 | 12 | 1.50 | 1.50 | 0 | 53.75 | |
K0171 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) 乳房再建術の場合 | 11 | 1.00 | 10.64 | 0 | 47.27 | |
K0102 | 瘢痕拘縮形成手術 その他 | - | - | - | - | - | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - |
一般形成外科では皮膚軟部腫瘍や外傷などが主要となるが、がんセンターでは大きく異なる。がんセンターでは悪性腫瘍切除後の再建手術がほとんどを占める。令和6年度は、乳房再建の内訳は自家組織によるものが14件、組織拡張器によるものが20件、ゲル充填人工乳房によるものが7件、乳頭乳輪再建が12件であった。乳房再建以外の形成手術として、瘢痕、瘢痕拘縮手術が9件、リンパ管吻合術が2件であった。その他、頭頸部再建が109件、整形外科再建が34件、消化器外科再建が12件であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | 34 | 3.38 | 21.32 | 5.88 | 64.06 | |
K154-3 | 定位脳腫瘍生検術 | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | - | - | - | - | - | |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - |
当科で行っている主な手術の上位5つは以下の通りです。
1. 頭蓋内腫瘍摘出術
2. 定位脳腫瘍生検術
3. 水頭症手術(シャント手術)
4. 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
5. 中心静脈注射用植込型カテーテル設置術(頭頸部)
2015年から2024年までの年間手術件数は平均59例で、そのうち最も多いのは「頭蓋内腫瘍摘出術」で平均41例でした。この手術のうち、およそ3分の2は転移性脳腫瘍で、原発巣としては肺がん、乳がん、消化器がんの順に多くみられます。原発性脳腫瘍では、悪性神経膠腫が大部分を占め、その他に髄膜腫や下垂体腺腫があります。
私たちは、手術において「神経機能を守ること」と「腫瘍を可能な限り取り除くこと」の両立を大切にしています。そのために、手術顕微鏡、手術ナビゲーションシステム、電気生理学的モニタリング、術中蛍光診断、超音波診断などの最新技術を駆使し、安全で精度の高い手術を行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの) | 32 | 1.00 | 6.22 | 0 | 54.75 | |
K0172 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付きのもの) その他の場合 | 23 | 5.26 | 31.35 | 0 | 68.74 | |
K4151 | 舌悪性腫瘍手術 切除 | 21 | 1.24 | 9.00 | 0 | 64.24 | |
K4691 | 頸部郭清術 片側 | 21 | 1.81 | 7.33 | 0 | 62.52 | |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | 20 | 0.50 | 2.30 | 0 | 66.90 |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | 13 | 0.92 | 3.77 | 0 | 75.69 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K6262 | リンパ節摘出術 長径3cm以上 | - | - | - | - | - | |
K0152 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術 25c㎡以上100c㎡未満 | - | - | - | - | - | |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | - | - | - | - | - |
多くの皮膚がんでは手術が第一選択となります。疾患別に切除範囲を設定し皮膚悪性腫瘍切除術を行います。切除部の再建には全層及び分層植皮術を行ったり、局所皮弁による再建を行ったりします。また、リンパ節転移の有無を調べるセンチネルリンパ節生検や転移を起こした場合のリンパ節郭清術、他科から依頼されるリンパ節摘出術などを行っています。適切な抗がん剤治療遂行のため、CVポート留置も行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの | 132 | 1.30 | 3.67 | 0.76 | 74.58 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 98 | 2.20 | 8.39 | 0 | 70.64 | |
K773-51 | 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 原発病巣が7センチメートル以下のもの | 28 | 2.46 | 5.64 | 0 | 68.61 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 23 | 2.35 | 8.30 | 0 | 76.00 | |
K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | 12 | 2.83 | 10.25 | 8.33 | 71.67 |
取り扱う症例数が多い表在性の膀胱癌に対する手術が最も多くなっています。経尿道的切除が主体となり、2024年は132件、平均在院日数は6日前後となっています。限局性前立腺癌の手術は現在ほとんどがロボット支援手術となっています。2024年は98件行っています。術後の回復は良好で約11日の在院日数となっています。腎悪性腫瘍手術、腎盂・尿管悪性腫瘍手術では腹腔鏡下手術をはじめとした低侵襲手術が増加しています。また、腎悪性腫瘍手術における腎臓部分切除、膀胱悪性腫瘍手術における膀胱全摘手術の大半をロボット支援手術で行っており、術後の合併症が少なく、回復も良好です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 95 | 2.42 | 10.65 | 0 | 62.53 | |
K889 | 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) | 64 | 2.38 | 9.78 | 0 | 56.63 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 60 | 1.00 | 1.02 | 0 | 41.80 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 50 | 2.04 | 4.26 | 0 | 50.78 | |
K879-2 | 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 | 41 | 2.29 | 4.46 | 0 | 60.44 |
婦人科腫瘍手術別患者数で最多であったのは子宮頚癌および子宮体がん、及び子宮付属器の悪性腫瘍に対する開腹手術を施行された患者である。疾患および病期に応じてリンパ節切除を含む広汎子宮全摘および準広汎子宮全摘、単純子宮全摘などの適切な術式が施行されている。第2位は卵巣卵管等子宮付属器原発の悪性手術に対する手術であり、病態に応じて抗がん剤治療後に行われる場合や、進行した病状に対して泌尿器科/消化器外科との集学的/高難易度手術が行われている場合がある。第3位は子宮頚部上皮内病変~初期浸潤病変に対する診断および治療を目的とした子宮頚部円錐切除術、第4位はその他非悪性腫瘍に対する腹腔鏡下腟式子宮摘出術であり、第5位は主に子宮体部悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術であった。当院では子宮腫瘍に対する多数例の治療経験を元に適応を吟味して鏡視下低侵襲手術を施行しており、腹腔鏡下手術例数が増加している。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 14 | 2.86 | 10.14 | 0 | 67.79 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K007-2 | 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 49 | 3.47 | 2.33 | 0 | 61.63 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | - | - | - | - | - | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術 シャント手術 | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 69 | 14.81 | 13.75 | 0 | 67.90 | |
K9212ロ | 造血幹細胞採取(一連につき) 末梢血幹細胞採取 自家移植の場合 | 11 | 5.45 | 1.18 | 0 | 61.73 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | - | - | - | - | - | |
K6261 | リンパ節摘出術 長径3cm未満 | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 248 | 2.19 | 9.18 | 0.81 | 66.82 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 | 114 | 1.00 | 4.96 | 0 | 75.88 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 87 | 1.01 | 3.24 | 0 | 67.90 | |
K526-22 | 内視鏡的食道粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 | 86 | 1.01 | 4.78 | 0 | 71.73 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 70 | 2.41 | 9.23 | 0 | 69.81 |
消化器内科では、食道・胃・大腸・肝胆膵の悪性腫瘍の治療を行います。各検査後、切除不能と診断された場合は化学療法等を行います。
抗癌剤の局所持続注入又は疼痛の制御を目的とした、抗悪性腫瘍剤の動脈、静脈または腹腔内持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)が248症例と最も多くなっています。
内視鏡的に切除可能と判断した症例に対しては、内視鏡治療を行います。胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術)は114症例、早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術は87症例、食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術)は86症例、膵臓・脾臓の内視鏡的胆道ステント留置術は70症例でした。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 151 | 4.08 | 10.19 | 0.66 | 68.04 | |
K529-21 | 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 頸部、胸部、腹部の操作によるもの | 50 | 5.52 | 35.60 | 0 | 70.84 | |
K7322ロ | 人工肛門閉鎖術 腸管切除を伴うもの その他のもの | 49 | 2.04 | 9.57 | 0 | 64.43 | |
K655-23 | 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 41 | 5.15 | 14.22 | 2.44 | 68.61 | |
K740-21 | 腹腔鏡下直腸切除・切断術 切除術 | 34 | 4.59 | 10.38 | 0 | 68.56 |
当院における手術別患者数では、上位5位はすべて鏡視下手術となっている。結腸・直腸・食道・胃が含まれています。人工肛門閉鎖術が上位に入っているのは、難易度の高い直腸手術を多く施行していることを意味しています。5位に入っている術式および症例数は標記の通りですが、ここにはロボット手術等が含まれていません。実際には、大腸外科領域で悪性腫瘍切除術は265例(腹腔鏡手術150、ロボット支援手術109)、食道外科領域では54例(胸腔鏡手術41、ロボット支援下手術11)、胃外科領域では96例(腹腔鏡手術33、ロボット支援下手術57)、さらに肝胆膵領域でも肝切除術102例(腹腔鏡手術59、ロボット支援下手術16)、膵切除術52例(腹腔鏡手術2、ロボット支援下手術10)の悪性腫瘍切除術が行われています。このように管腔臓器の多くは体腔鏡手術(大腸98%、食道96%、胃94%)で、実質臓器である肝で74%、膵でも23%が適用しています。また全臓器でロボット手術が適用されています。これは、国内でも有数の低侵襲手術割合となっています。