埼玉県立がんセンター > 当施設について > 病院指標 > 令和2年度 埼玉県立がんセンター病院指標 > 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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掲載日:2023年9月8日
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | 102 | 2.72 | 9.73 | 0 | 67.98 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 65 | 2.63 | 8.14 | 0 | 69.08 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) | 30 | 2.60 | 8.27 | 0 | 67.40 | |
K488-4 | 胸腔鏡下試験切除術 | 19 | 3.79 | 7.68 | 0 | 68.32 | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術(その他) | 11 | 2.36 | 7.73 | 0 |
64.00 |
肺癌に対する胸腔鏡下肺葉切除(1肺葉を超えるを含む)が最も多く、102例、次いで、転移性肺腫瘍や肺癌に対する縮小手術として部分切除術が65例、そして3番目には区域切除が30例に施行されていました。4番目には診断の目的による試験切除や術前予測ができなかった胸膜播種などによる根治手術不能例であり、試験切除で終了した症例群であり、19 例でした。5番目に多かったのは、術前に肺癌や転移性肺腫瘍と鑑別ができなかった良性肺結節や感染症に対する胸腔鏡下肺切除(その他)が11例に行われました。肺葉切除または1肺葉を超える胸腔鏡下肺葉切除の手術後平均日数は約10日間で、クリニカルパスの予定を2日超過する結果でしたが、他の手術ではクリニカルパスどおりの術後8日目の退院となっていました。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 151 | 1.64 | 3.05 | 0 | 56.97 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 149 | 1.88 | 5.81 | 0 | 60.77 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | 54 | 2.00 | 6.98 | 0 | 55.94 | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) | 19 | 1.84 | 6.74 | 0 | 56.53 | |
K4742 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) | 15 | 0.47 | 1.73 | 0 | 56.00 |
今年度も当科の主要手術別患者数のほとんどは乳腺悪性腫瘍手術であり、必要な手術が行われ、適応外患者を対象としていない結果と考えられた。最多であったのは、乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術 腋窩部郭清を伴わない群であった。乳房切除術の割合が相対的に増加しており、これは遺伝子検査が適応となった乳癌診療の現状を考慮し適正と思われる結果であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) | 44 | 1.00 | 2.95 | 0 | 51.98 | |
K0311 | 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) | 21 | 1.05 | 10.90 | 0 | 64.57 | |
K0172 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(その他) | 18 | 1.06 | 22.67 | 0 | 57.78 | |
K0521 | 骨腫瘍切除術(肩甲骨,上腕,大腿) | 17 | 1.00 | 4.06 | 0 | 22.41 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 16 | 1.50 | 7.00 | 0 | 37.94 |
当科で行う骨軟部腫瘍の手術のうち、およそ3分の2は良性骨軟部腫瘍である。このため、第1位、4位に四肢軟部腫瘍摘出術と骨腫瘍切除術がランクインしている。悪性腫瘍手術では、軟部悪性腫瘍手術が2位となっている。手術数は希少がんであるがゆえに少ないが、当院は全国で有数の軟部悪性腫瘍手術数を誇っている。本年度は、軟部肉腫切除後の皮膚欠損に対する遊離皮弁術が多く行われた結果、第3位となっており、希少がんサルコーマの高難易度手術の集約の結果が表れている。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0171 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) | 24 | 1.08 | 12.63 | 0 | 46.54 | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | - | - | - | - | - | |
K628 | リンパ管吻合術 | - | - | - | - | - | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | - | - | - | - | - | |
K0221 | 組織拡張器による再建手術(乳房(再建手術)) | - | - | - | - | - |
一般形成外科では皮膚軟部腫瘍や外傷などが主要となるが、がんセンターでは大きく異なる。がんセンターでは悪性腫瘍切除後の再建手術がほとんどを占める。令和2年度は、乳房再建の内訳は自家組織によるものが26件、組織拡張器によるものが16件、ゲル充填人工乳房によるものが9件、乳頭乳輪再建が2件であった。乳房再建以外の形成手術として、瘢痕、瘢痕拘縮手術が8件、リンパ管吻合術が8件であった。その他、頭頸部再建が79件、整形外科再建が44件、消化器外科再建が14件であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 33 | 4.48 | 19.64 | 0 | 67.36 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | - | - | - | - | - | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | - | - | - | - | - |
2000年から2021年までの年間手術件数は平均57.4例で、最も多いものは、頭蓋内腫瘍摘出術39.7例(そのうち転移性脳腫瘍が25.4例(63.9%))です。原発性脳腫瘍では、悪性神経膠腫が最も多く、次いで髄膜腫となります。転移性脳腫瘍の原発巣は、肺癌、乳癌、消化器がんの頻度順です。私たちは、手術後の神経機能の温存を最優先に考えて、手術顕微鏡、手術ナビゲーションシステム、電気生理学的モニタリング、術中蛍光診断、超音波診断法などを駆使して、神経機能温存を優先させる安全な手術を行っています。
その他の手術は、慢性硬膜下血腫や水頭症に対する手術などがあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | 55 | 0.29 | 2.18 | 0 | 65.91 | |
K4691 | 頸部郭清術(片) | 32 | 1.59 | 10.72 | 0 | 65.56 | |
K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) | 26 | 1.31 | 5.81 | 0 | 57.58 | |
K374 | 咽頭悪性腫瘍手術 | 24 | 2.25 | 11.00 | 0 | 66.46 | |
K020 | 自家遊離複合組織移植術(顕微鏡下血管柄付き) | 22 | 5.09 | 45.50 | 0 | 71.64 |
令和2年度、当科の主要手術別患者数で最多であったのは、頸部腫瘤や悪性リンパ腫に対して確定診断目的で、あるいは頭頸部以外の悪性腫瘍の頸部転移が疑われる際に、以後の治療投与薬物を決定するための遺伝子検査を提出する必要性から頸部リンパ節の生検を行った術式であった。第2位は頭頸部がん患者に対する頸部郭清術、第3位は甲状腺癌に対する切除術であった。第4位の患者群は口腔、咽頭癌をはじめとする患者に行った術式で、経口的切除や内視鏡補助下に切除を施行した術式である。第5位は頭頸部癌拡大切除後の欠損部に対して遊離組織などを移植する手術を行った患者群であった。全体としてコロナ禍の影響を受けて例年に比してかなり少ない結果であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 19 | 1.11 | 3.68 | 0 | 68.68 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | - | - | - | - | - | |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | - | - | - | - | - | |
K013-22 | 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K0153 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(100cm2以上) | - | - | - | - | - |
皮膚科の入院症例で最も多いのは悪性黒色腫です。手術の他に抗がん剤導入は入院で行い、以後外来にて治療を行っております。次に多いのは有棘細胞癌です。基底細胞癌やボーエン病は有棘細胞癌より患者数は多いものの、外来で治療される方が多い疾患です。続いて多いのが乳房外パジェット病です。高齢化が進んでおり当科での患者さんの平均年齢は高い傾向を示しています。短期入院にてADLの低下を防ぐ対応をとっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 132 | 1.39 | 3.74 | 0.76 | 73.19 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) | 79 | 2.20 | 8.48 | 0 | 69.16 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 25 | 2.92 | 7.60 | 0 | 71.76 | |
K773-5 | 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) | 19 | 2.00 | 6.32 | 0 | 64.95 | |
K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | 17 | 1.06 | 14.35 | 0 | 75.65 |
取り扱う症例数が最も多い表在性の膀胱癌に対する手術が最も多くなっています。経尿道的切除が主体となり、2020年は132件、平均在院日数は7日弱となっています。限局性前立腺癌の手術は現在ほとんどがロボット支援手術となっています。コロナによる診療制限の影響で2019年の105件から79件と減少しています。術後の回復は良好で11日弱の在院日数となっています。2018年からは腹腔鏡下小切開手術の施設基準を満たし、腎悪性腫瘍手術と膀胱悪性腫瘍手術の一部を腹腔鏡下小切開手術行なっている他、最近では腎悪性腫瘍手術、腎盂・尿管悪性腫瘍手術のほとんどを腹腔鏡下手術で行っており、鏡視下の手術が大幅に増えています。また腎悪性腫瘍手術における腎臓部分切除、膀胱悪性腫瘍手術における膀胱全摘手術の大半をロボット支援手術で行っており、術後の合併症が少なく、回復も良好で在院日数も短縮傾向にあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 194 | 2.87 | 10.02 | 0 | 58.85 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 77 | 1.00 | 1.00 | 0 | 38.17 | |
K879-2 | 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 | 27 | 2.78 | 4.96 | 0 | 58.41 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 23 | 2.26 | 5.17 | 0 | 50.61 | |
K877 | 子宮全摘術 | 22 | 2.86 | 7.36 | 0 | 59.73 |
婦人科主要手術別患者数で最多であったのは子宮頚癌および子宮体がん、及び子宮付属器の悪性腫瘍に対する開腹手術を施行された患者である(手術コード抽出のため疾患内訳は未分類)。疾患および病期に応じてリンパ節切除を含む広汎子宮全摘および準広汎子宮全摘、単純子宮全摘などの適切な術式が施行されている。難易度および専門性の高い子宮頚癌に対する広汎子宮全摘の手術を含め、女性骨盤部内性器悪性腫瘍に対する開腹手術数は増加傾向にある。第2位は子宮頚部上皮内病変~初期浸潤病変に対する診断および治療を目的とした子宮頚部円錐切除術、第3位は主に子宮体部悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術である。当院では子宮腫瘍に対する多数例の治療経験を元に適応を吟味して鏡視下低侵襲手術を施行しており、腹腔鏡下手術例数が増加している。第4位はその他非悪性腫瘍に対する腹腔鏡下腟式子宮摘出術であった。第5位はその他の腫瘍性疾患に対する開腹子宮摘出術で、悪性腫瘍が疑われた子宮腫瘍(子宮肉腫が疑われたが病理診断で子宮筋腫であった腫瘍)などが該当する。他科診療時に認められて手術適応となった症例も含まれている。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 42 | 2.21 | 3.24 | 0 | 66.24 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術(肩甲骨,上腕,大腿) | - | - | - | - | - | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(肩,股) | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 14 | 2.57 | 5.79 | 0 | 55.14 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | - | - | - | - | - | |
K474-31 | 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(マンモグラフィー又は超音波装置によるもの)(一連につき) | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術(肩甲骨,上腕,大腿) | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 42 | 3.98 | 21.38 | 0 | 70.62 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K147 | 穿頭術(トレパナチオン) | - | - | - | - | - | |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術(肩甲骨,上腕,大腿) | - | - | - | - | - |
血液内科で行う手術で最も多いのは造血幹細胞移植とそのための骨髄採取術ですが、DPCの対象外のため、この統計には表されていません。化学療法を行う際に血管確保が困難な患者さんには、安全のため放射線科に依頼して中心静脈埋め込み型カテーテルを挿入していただいて行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 189 | 2.69 | 8.47 | 0 | 64.88 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 106 | 2.42 | 9.42 | 0 | 67.11 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 82 | 1.00 | 4.07 | 0 | 74.28 | |
K526-22 | 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) | 69 | 1.00 | 4.17 | 0 | 70.04 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 30 | 1.77 | 5.90 | 0 | 65.30 |
消化器内科では、食道・胃・大腸・肝胆膵の悪性腫瘍の治療を行います。各検査後、切除不能と診断された場合は化学療法等を行います。
抗癌剤の局所持続注入又は疼痛の制御を目的として抗悪性腫瘍剤の静脈持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)が189症例と多くなっています。
その次に多いのは肝胆膵で内視鏡的胆道ステント留置術の106例でした。
内視鏡的に切除可能と判断した症例に対しては、内視鏡治療を行います。内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)が82症例ありました。
食道の内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術)は、69症例となります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 94 | 5.38 | 8.55 | 0 | 68.50 | |
K740-22 | 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) | 67 | 4.52 | 13.03 | 0 | 63.82 | |
K655-22 | 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) | 57 | 3.04 | 10.77 | 0 | 69.02 | |
K529-21 | 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術(頸部、胸部、腹部の操作) | 43 | 4.58 | 29.98 | 0 | 67.19 | |
K7032 | 膵頭部腫瘍切除術(リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合又は十二指腸温存膵頭切除術の場合) | 30 | 3.97 | 24.73 | 0 | 70.13 |
手術は腹腔鏡、胸腔鏡を用いた低侵襲手術が上位4つを占めております。当院では現在、食道癌の94%、胃癌の68%、大腸癌の87%、肝臓切除の46%、膵臓切除の17%が低侵襲手術になっております。表記されている腹腔鏡または胸腔鏡手術の他に、手術支援ロボットを用いた手術も行っており、胃癌で27例、大腸癌で35例行われました。肝胆膵の癌はまだ開腹手術が多く、また術式が多岐にわたるため、Kコード分類では分散してしまい上位5位に入りません。肝切除は93例、膵切除が64例あったことを付け加えさせていただきます。是非ホームページの診療科(消化器外科)をご参照下さい。
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