埼玉県立がんセンター > 当施設について > 病院指標 > 令和元年病院指標 > 令和元年度 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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掲載日:2024年5月7日
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) | 129 | 2.60 | 9.50 | 0 | 70.35 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 74 | 2.49 | 8.08 | 0 | 68.32 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) | 43 | 2.84 | 8.93 | 0 | 71.81 | |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術(その他) | 33 | 2.30 | 7.82 | 0 | 64.21 | |
K488-4 | 胸腔鏡下試験切除術 | 12 | 2.67 | 7.17 | 0 | 66.33 |
肺癌に対する胸腔鏡下肺葉切除が最も多く、129例、次いで、転移性肺腫瘍や肺癌に対する縮小手術として部分切除術が74例、そして3番目には区域切除が43例に施行されていました。4番目には術前に肺癌や転移性肺腫瘍と鑑別ができなかった良性肺結節に対する胸腔鏡下肺切除(その他)が33例に行われました。5番目に多かったのは、診断の目的による試験切除や術前予測ができなかった胸膜播種などによる根治手術不能例であり、試験切除で終了した症例群であり、12例でした。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 203 | 1.68 | 3.04 | 0 | 59.04 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 172 | 1.82 | 5.70 | 0 | 62.18 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | 59 | 2.07 | 7.02 | 0 | 58.68 | |
K4764 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) | 32 | 1.88 | 6.63 | 0 | 54.19 | |
K4741 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) | 26 | 0.54 | 1.35 | 0 | 54.50 |
令和元年度も当科の主要手術別患者数のほとんどは乳腺悪性腫瘍手術であり、必要な手術が行われ、適応外患者を対象としていない結果と考えられた。最多であったのは、乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術 腋窩部郭清を伴わない群であった。乳房温存率はおよそ50%であり、乳癌治療の現状を考慮し適正と思われる結果であった。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹) | 81 | 1.11 | 2.69 | 0 | 51.51 | |
K0311 | 四肢・躯幹軟部悪性腫瘍手術(肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹) | 19 | 2.37 | 14.16 | 0 | 62.26 | |
K0523 | 骨腫瘍切除術(鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足)その他) | 18 | 1.00 | 1.89 | 0 | 34.56 | |
K0521 | 骨腫瘍切除術(肩甲骨、上腕、大腿) | 14 | 1.00 | 4.64 | 0 | 21.07 | |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) | 12 | 1.33 | 1.25 | 0 | 52.92 |
当科で行う骨軟部腫瘍の手術のうち、およそ3分の2は良性骨軟部腫瘍である。したがって、主要手術別患者数の上位5位までに、良性骨あるいは軟部腫瘍手術の4項目が含まれている。悪性腫瘍手術では、軟部悪性腫瘍手術が2位となっている。実手術数は希少がんであるがゆえに少ないが、当院は全国で有数の軟部悪性腫瘍手術数を誇っており、平成30年DPCデータでは全国11位の実績がある。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0171 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(乳房再建術) | 27 | 1.78 | 11.89 | 0 | 51.22 | |
K476-4 | ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) | 11 | 1.00 | 5.45 | 0 | 55.55 | |
K476-2 | 陥没乳頭形成術、再建乳房乳頭形成術 | - | - | - | - | - | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | - | - | - | - | - | |
K628 | リンパ管吻合術 | - | - | - | - | - |
一般形成外科では皮膚軟部腫瘍や外傷などが主要となるが、がんセンターでは大きく異なる。がんセンターでは悪性腫瘍切除後の再建手術がほとんどを占める。そのうち頭頸部再建、乳房再建が全体の8割以上を占める。
令和元年度、乳房再建の内訳は自家組織によるものが38件、組織拡張器によるものが8件、ゲル充填人工乳房によるものが7件、乳頭乳輪再建が3件でした。
乳房再建以外の形成手術として、瘢痕、瘢痕拘縮手術が11件、リンパ管吻合術が5件でした。
他科応援手術として、頭頸部再建が100件、整形外科再建が30件、消化器外科再建が5件でした。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 31 | 5.10 | 31.32 | 3.23 | 65.87 | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | - | - | - | - | - | |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K145 | 穿頭脳室ドレナージ術 | - | - | - | - | - |
2000年から2019年までの年間手術件数は平均57.9例で、最も多いものは、頭蓋内腫瘍摘出術40.1例(そのうち転移性脳腫瘍が25.7例(64.0%))です。原発性脳腫瘍では、悪性神経膠腫が最も多く、次いで髄膜腫となります。転移性脳腫瘍の原発巣は、肺癌、乳癌、消化器がんの頻度順です。私たちは、手術後の神経機能の温存を最優先に考えて、手術顕微鏡、手術ナビゲーションシステム、電気生理学的モニタリング、術中蛍光診断、超音波診断法などを駆使して、安全で確実な手術を行っています。
その他の手術は、慢性硬膜下血腫や水頭症に対する手術などがあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) | 47 | 1.34 | 5.60 | 0 | 61.13 | |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | 42 | 0.38 | 2.57 | 0 | 70.50 | |
K020 | 自家遊離複合組織移植術(顕微鏡下血管柄付き) | 34 | 9.06 | 38.76 | 0 | 65.88 | |
K0172 | 遊離皮弁術(顕微鏡下血管柄付き)(その他) | 26 | 4.38 | 33.15 | 0 | 66.81 | |
K4691 | 頸部郭清術(片) | 23 | 1.48 | 13.17 | 0 | 67.09 |
2019年度、当科の主要手術別患者数で最多であったのは、甲状腺癌の手術治療群であった。甲状腺は頻度的に頭頸部悪性腫瘍の中で最多なためと思われる。第2位は、頸部腫瘤や悪性リンパ腫に対して確定診断目的で、あるいは頭頸部以外の悪性腫瘍の頸部転移が疑われる際に、以後の治療投与薬物を決定するための遺伝子検査を提出する必要性から頸部リンパ節の生検を行った患者群である。第3位や4位の患者群は口腔、咽頭癌をはじめとする患者に手術を行った術式で、拡大切除後の欠損部に対して組織移植などを移植する手術を行った患者群であった。第5位はいわゆる頸部郭清術であり、頭頸部悪性腫瘍の頸部リンパ節転移に対して頸部制御を目的に行われた。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) | 18 | 1.28 | 3.83 | 0 | 71.11 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | - | - | - | - | - | |
K6262 | リンパ節摘出術(長径3cm以上) | - | - | - | - | - | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K0153 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(100cm2以上) | - | - | - | - | - |
多くの皮膚がんでは手術が第一選択となります。疾患別に切除範囲を設定し皮膚悪性腫瘍切除術を行います。切除部の再建には全層及び分層植皮術を行ったり、局所皮弁による再建を行ったりします。また、リンパ節転移の有無を調べるセンチネルリンパ節生検や転移を起こした場合のリンパ節郭清術、他科から依頼されるリンパ節摘出術などを行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 123 | 1.37 | 3.93 | 0.81 | 72.54 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) | 105 | 2.18 | 8.65 | 0 | 67.90 | |
K775 | 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 | 13 | 1.46 | 16.00 | 0 | 74.08 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 11 | 2.09 | 8.45 | 0 | 65.27 | |
K803-22 | 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術(全摘(回腸又は結腸導管を利用して尿路変更を行うもの)) | 11 | 4.64 | 21.82 | 0 | 69.09 |
取り扱う症例数が最も多い表在性の膀胱癌に対する手術が最も多くなっています。経尿道的切除が主体となり、平均在院日数は7日弱となっています。限局性前立腺癌の手術は現在ほとんどがロボット支援手術となっており2019年は105件と高い水準を保っています。術後の回復も良好で11日弱の在院日数となっています。2018年からは腹腔鏡下小切開手術の施設基準を満たし、腎悪性腫瘍手術と膀胱悪性腫瘍手術の一部を腹腔鏡下小切開手術行なっている他、最近では腎悪性腫瘍手術、腎盂・尿管悪性腫瘍手術のほとんどを腹腔鏡下手術で行っており、鏡視下の手術が大幅に増えています。また腎悪性腫瘍手術における腎臓部分切除、膀胱悪性腫瘍手術における膀胱全摘手術の大半をロボット支援手術で行っており、術後の合併症が少なく、回復も良好で在院日数も短縮傾向にあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | 205 | 2.76 | 10.12 | 0 | 57.60 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 101 | 1.00 | 0.99 | 0 | 38.56 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 | 40 | 2.10 | 5.15 | 0 | 50.53 | |
K877 | 子宮全摘術 | 38 | 2.68 | 8.66 | 2.63 | 59.79 | |
K879-2 | 腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術 | 23 | 2.26 | 5.04 | 0 | 56.35 |
婦人科主要手術別患者数で最多であったのは、子宮頚癌および子宮体がんに対する開腹手術を施行された患者である。疾患および病期に応じて、リンパ節切除を含む広汎子宮全摘および準広汎子宮全摘、単純子宮全摘などの適切な術式が選択、施行されている。特に難易度および専門性の高い子宮頚癌に対する広汎子宮全摘の手術数は増加傾向にある。第2位は子宮頚部上皮内病変に対する診断および治療を目的とした子宮頚部円錐切除術であった。第3位は子宮頚部異形成を含む良性子宮腫瘍に対して、第5位は早期子宮体がんに対して、腹腔鏡下子宮摘出手術である。当院では子宮腫瘍に対する多数例の治療経験を元に、適応を吟味して腹腔鏡やロボットなどを用いた鏡視下低侵襲手術を施行してきており、治療例数が増加している。第4位はその他子宮および子宮付属器腫瘍性疾患に対する開腹手術としての子宮全摘手術であり、悪性腫瘍が疑われた子宮腫瘍(子宮肉腫が疑われたが病理診断で子宮筋腫であった腫瘍)などが該当する。他科診療時に認められて手術適応となった症例も含まれている。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 33 | 5.79 | 7.24 | 0 | 64.15 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 10 | 17.50 | 14.20 | 0 | 66.90 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K488-4 | 胸腔鏡下試験切除術 | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術(肩甲骨、上腕、大腿) | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | - | - | - | - | - | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | - | - | - | - | - | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K147 | 穿頭術(トレパナチオン) | - | - | - | - | - | |
K474-31 | 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(マンモグラフィー又は超音波装置によるもの)(一連につき) | - | - | - | - | - |
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 42 | 6.95 | 23.33 | 4.76 | 67.55 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K6261 | リンパ節摘出術(長径3cm未満) | - | - | - | - | - | |
K0531 | 骨悪性腫瘍手術(肩甲骨、上腕、大腿) | - | - | - | - | - | |
K0052 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) | - | - | - | - | - |
血液内科で行う手術で最も多いのは造血幹細胞移植とそのための骨髄採取術ですが、DPCの対象外のため、この統計には表されていません。
化学療法を行う際に血管確保が困難な患者さんには、安全のため放射線科に依頼して中心静脈埋め込み型カテーテルを挿入していただいて行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 184 | 3.29 | 10.42 | 1.09 | 64.18 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 99 | 1.00 | 4.10 | 0 | 72.35 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 93 | 1.75 | 8.83 | 0 | 65.91 | |
K526-22 | 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) | 76 | 0.99 | 4.41 | 0 | 69.72 | |
K6152 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) | 28 | 1.00 | 8.50 | 0 | 76.61 |
消化器内科では、食道・胃・大腸・肝胆膵の悪性腫瘍の治療を行います。各検査後、切除不能と診断された場合は化学療法等を行います。
抗癌剤の局所持続注入又は疼痛の制御を目的として抗悪性腫瘍剤の静脈持続注入用埋込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)が184症例と多くなっています。
内視鏡的に切除可能と判断した症例に対しては、内視鏡治療を行います。内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)が99症例ありました。その次に多いのは肝胆膵で内視鏡的胆道ステント留置術の93例でした。
食道の内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術)は、76症例となります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 113 | 4.19 | 9.02 | 0 | 70.82 | |
K655-22 | 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) | 85 | 3.09 | 10.28 | 1.18 | 69.02 | |
K529-21 | 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術(頸部、胸部、腹部の操作) | 49 | 3.98 | 30.51 | 0 | 69.94 | |
K740-22 | 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) | 48 | 5.65 | 13.52 | 0 | 65.85 | |
K6572 | 胃全摘術(悪性腫瘍手術) | 22 | 3.77 | 21.14 | 0 | 70.36 |
手術内容は腹腔鏡、胸腔鏡を用いた低侵襲手術が上位4つを占めており、開腹手術件数が少なくなっている時代を反映するデータである。1位結腸、4位直腸を合わせたいわゆる大腸癌が161件、次いで2位と5位の胃癌が107件、次いで食道49件となっている。なお、診断群分類で肝胆膵癌は術式が多岐にわたるため、術式別には上位5位に入っていないが、診断群分類から見ればそれなりに手術件数がある事が推定される。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | - | - | - | - | - | |
K386 | 気管切開術 | - | - | - | - | - | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | - | - | - | - | - | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - |
中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)、抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合)は放射線科と、気管切開術は頭頸部外科と、胸水・腹水濾過濃縮再静注法は緩和ケア科で、内視鏡的胆道ステント留置術は放射線科と連携を取って施行している。
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