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埼玉県立 小児医療センター > センターのご紹介 > 診療実績・経営状況ほか > 論文掲載等 > 情報提供:小児の重症潰瘍性大腸炎の臨床経過と予後の解明

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掲載日:2023年6月2日

情報提供:小児の重症潰瘍性大腸炎の臨床経過と予後の解明

小児の重症潰瘍性大腸炎の臨床経過と予後の解明~日本小児炎症性腸疾患レジストリ研究より

埼玉県立小児医療センターが参加した、日本小児炎症性腸疾患レジストリ (JPIBD-R)より解析された「重症小児潰瘍性大腸炎の臨床経過と予後の解明」の結果が、科学誌である「Journal of Gastroenterology」に受理され、5月号に掲載されました。本研究により、生物学的製剤が登場した現代における小児の重症潰瘍性大腸炎の本邦の自然歴が明らかになりました。本邦ではカルシニューリン阻害薬が多く使用されていることで、欧米と比較して生物学的製剤の導入が回避できている可能性が示されました。本研究では埼玉県立小児医療センターは患者登録数が第一位であり、消化器・肝臓科の南部 隆亮 医長が重要な役割を果たし、本解析および執筆を担いました。同科の岩間達 科長兼副部長も重要な役割を果たし、同論文の共同著者となっています。

本研究成果のポイント

  • 21施設が参加した多施設前向き観察研究により、小児の重症潰瘍性大腸炎が大腸切除に至る割合は診断後1年で11%、2年で21%と、軽症~中等症型と比較して有意に高かった(軽症~中等症型は1年で3.5%、2年で7.6%でした)。
  • 欧米の小児の重症型の潰瘍性大腸炎成績と比較して、大腸切除率は同等であったが、生物学的製剤の使用頻度が低かった。
  • 欧米よりも日本はカルシニューリン阻害薬が多く使用されており、カルシニューリン阻害薬を使用することで生物学的製剤の導入を回避できている可能性が示唆された。

 

 

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地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

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