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掲載日:2025年5月27日

臨床工学部

臨床工学技士は医療の高度化と医療職種の専門分化を背景に1988年に施行された国家資格で、「医師の指示の下に生命維持装置の操作及び保守点検を行うこと」を業務としています。

当センターは小児専門病院として新生児から学童までの児に対応するため、保育器や人工呼吸器をはじめ、数多くの医療機器を取り扱っています。臨床工学部では、それらの機器の操作・点検・管理を行うほか、集中治療業務、人工心肺関連業務、在宅関連業務など幅広い分野に携わり、すべての業務をローテーションで行っています。平日日中だけでなく、夜間や休日も当直者を置き、緊急時にも常に対応できる体制を整えています。

臨床工学部STAFF2025

 

 

 

業務内容

集中治療業務

PICU・NICUを中心とし、ECMO(補助循環装置)、人工呼吸器、血液浄化関連をはじめ生命維持管理装置と呼ばれるすべての医療機器の操作・管理を行います。

集中治療業務

 ECMOとは?

重症心不全患者または重症呼吸不全患者に対して行われる生命維持方法です。
一定期間「心臓」や「肺」の役割を補助することを目的とします。
心臓のはたらきとして重要な拍動の代わりに、ポンプを用いることで全身に血液を送り出す補助ができます。また、人工肺を用いて肺の呼吸と同じように血液から二酸化炭素を排出し、酸素化することができます。一時的に機能を代行することで、心臓や肺を休ませることができます。

手術室業務

生体肝移植や整形外科の手術(側弯や骨切り術)で自己血回収装置の導入や管理を行います。

人工心肺関連業務

人工心肺装置の操作や、心臓を止めるための心筋保護液を注入する装置、血液濾過装置、自己血回収装置などを操作し、全身の循環管理を行います。

人工心肺関連業務

 人工心肺とは?

心臓血管外科手術において一時的に「心臓」と「肺」の代行をする医療機器です。
心臓のはたらきとして重要な拍動の代わりに、ポンプを用いることで全身に血液を送り出すことができます。また、人工肺を用いて肺の呼吸と同じように血液から二酸化炭素を排出し、酸素化することができます。このポンプと人工肺が合わさって構成された回路を用いた装置を人工心肺装置といいます。

人工呼吸器関連業務

人工呼吸器、ネーザルハイフロー(HFNC)、マスク式陽圧換気(NPPV)、一酸化窒素吸入療法、低酸素療法、在宅人工呼吸器や陽陰圧体外式人工呼吸器(RTX)、IPVなどの排痰補助療法装置の回路組み立て、導入、巡回、点検などを行います。

人工呼吸器関連業務

血液浄化・アフェレーシス関連業務

持続緩徐式血液ろ過療法(CRRT)、血液透析療法(HD)、血漿交換療法(PE)、顆粒球除去療法(G-CAP)、末梢血幹細胞採取、CAR-T細胞療法、リンパ球採取、骨髄濃縮、腹水濃濾過縮再静注法(CART)など幅広い治療に携わっています。

在宅医療関連業務

在宅人工呼吸療法で用いる在宅人工呼吸器や在宅ネーザルハイフロー(HFNC)、経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)の導入、指導、回路交換練習や移動シミュレーションを行います。また、在宅酸素療法(HOT)、吸引器や吸入器など在宅に向けて必要となる医療機器全般の導入や指導を行います。

在宅医療関連業務

 在宅人工呼吸療法への関り

在宅人工呼吸療法は、慢性呼吸不全や睡眠時無呼吸症候群など自宅で人工呼吸を行う必要がある方に行う治療法のことです。気管切開やマスク、鼻カニューレなど病態により使用するデバイスや機器が異なります。臨床工学部では機器の導入から使用方法の説明、回路交換練習やバギー・車への移動シミュレーションなどを多職種と連携しながら行っています。
また、人工呼吸器だけでなく在宅酸素療法(HOT)やモニタ、吸引器など在宅医療に関するすべての医療機器に関しても同様に説明等を実施しています。

ペースメーカー関連業務

ペースメーカー植え込み術の立会いや、外来でペースメーカーチェックの立会いを行います。

医療機器管理業務

当センターでは輸液・シリンジポンプなどを中央管理化し日常点検や定期点検を実施しています。また、院内に数多くある人工呼吸器や保育器など生命維持管理装置を中心に日常点検やメーカーの定期点検、修理対応などの点検・管理を行います。

医療機器管理業務

院内研修会

たくさんの医療機器を扱っているため、集中治療部門をはじめ定期的に院内向けの研修を実施しています。また、新規導入機器などについても臨床工学部を中心に研修会を実施しています。

その他

RST(Respiratory care Support Team)、MACT(Monitor Alarm Control Team)など院内の各種委員会やチームへ参加し、多職種と連携しながら業務を進めたり改善したりしています。

業務実績

    令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度
臨床業務 人工心肺件数(件) 148 154 145 140
補助循環件数 18日/4名 21日/6名 43日/10名 39日/8名
呼吸療法関連  
人工呼吸器組立・導入
1,101 1,313 1,067 1,065
NO吸入療法組立・導入
33 68 73 140
HFNC組立・導入
200 252 482 587
人工呼吸器・呼吸療法巡回業務
11,965 12,347 13,285 15,280
血液浄化・アフェレーシス  
CRRT
52日/5名 119日/13名 58日/13名 74日/13名
血漿交換
24件/5名 17件/4名 21件/5名

46件/10名

末梢血幹細胞採取・CAR-T療法等
21 17 10 17
ペースメーカーチェック 6 0 10

30

機器管理 日常点検 6,598 7,501 10,095 12,728
点検・修理・検収(ME) 1,538 1,376 2,556 1,760
定期点検(ME) 600 766 596 686
定期点検(メーカー) 372 323 274 316
検討・調査 227 159 77 142
指導・コンサルタント 39 23 13 25
勉強会 196 195 140 199
在宅医療 院内指導・コンサルト・教育 294 218 331 379
検討調査(在宅導入に向けてetc) 633 554 567 679
院内点検 127 86 92 8
メーカー点検・定期点検 134 76 86 269
在宅人工呼吸器データ整理 45 20 9 0
自宅訪問(退院前・退院後) 9 0 0 0

臨床工学部紹介

部長 古山 義明 臨床工学技士

体外循環技術認定士

3学会合同呼吸療法認定士
日本DMAT隊員

埼玉DMAT隊員

日本体外循環技術医学会代議員

スタッフ11名

  • 副技師長 1名
  • 主任 4名
  • 技師 5名

取得資格・代議員等

  • 体外循環技術認定士 7名
  • 3学会合同呼吸療法認定士 6名
  • 臨床ME専門認定士 1名
  • 認定集中治療臨床工学技士 1名
  • 埼玉県臨床工学技士会代議員 3名

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立小児医療センター  

郵便番号330-8777 埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2

ファックス:048-601-2201

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