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掲載日:2020年1月7日

2010年レジデントの言葉

がん治療専門病院である埼玉県立がんセンターで、後期臨床研修を行うと何が違うのか。3人のレジデントの皆さんに、他の病院では得られないいくつかのメリットについて存分に語っていただきました。

レジデントの皆さん

「かなり症例数をこなしたという実感があります」と語るレジデントの皆さん。

泉里先生 6年目 レジデント2年目 消化器外科

山浦先生 6年目 レジデント1年目 消化器外科

沼田先生 6年目 レジデント1年目 婦人科

「共にやっていく医療」の経験を積む

泉里 埼玉県立がんセンターで研修する一番のメリットは、やはりなんと言っても手術数・症例数が他よりも多くて、手術経験を積めることに尽きるでしょうね。

山浦 私は都立病院から、がんセンターに来て半年になりますが、手術は30件くらいやらせていただきました。助手を含めると、週3回か4回は手術室に入っています。症例数はかなり多いと思います。

沼田 私の場合は、1週間のうち3日くらいオペがありますが、そのうち多いときは2つくらい担当させていただけます。前の病院よりもかなり症例数をこなしたという実感がありますね。いろいろなタイプの症例に携わることができてとても勉強になりました。

泉里 私の場合、大学病院からこちらに来て1年半になります。今はローテーションで手術から離れていますが、その間に10例ほど経験しています。

山浦 がん専門のドクターというのはそんなに需要があるものではありませんが、ひとつのステップとして、とてもよい経験をさせてもらっていると思いますね。

沼田 ここはベテランの先生が多いし、上の先生の面倒見がとてもよくて、臨床面でも迷った症例についてはみんなで話し合って方針を決めていくというスタイルですから、トップの声が強い大学病院とはかなり違います。この点でも勉強になることが多かったです。

泉里 看護師さんやパラメディカルの人たちの雰囲気や協力体制も、前にいた大学病院よりはかなりいいと思いますし。

山浦 包交車1台に看護師さんが3人ついてくれますね。それが2台ついて6人体制で回診を行っています。

沼田 特に看護師さんが、患者さん個人のプライマリーを決めて対応してくださっているので、患者さんの背景や、進行度による治療プランを看護師さんと相談して、共にやっていく医療だなと思いました。忙しい中、腹膜透析の機械を一生懸命運んできてくださったり、看護師さんたちにはとても感謝しています。

進行がん手術、名医のワザに学ぶ!

泉里 それとこの病院は、本館が建てられたのは30年前と古いのですが、とにかく広いし、患者さんについても医者についても、人を大切に考えて作られているように思います。レジデント室もかなりゆったりしてますもんね。

山浦 外科は忙しいとはいえ、ここは救急患者をとらないので、自分が勉強するためのそれなりの時間の余裕があってありがたいです。

泉里 上の先生がいろいろ考えてくれて、休みが取れるようにとりはからってくれているみたいですね。

レジデント室の写真
レジデント室

山浦 学会活動についてはどうですか。まだ来て間がないので、この間の学会も前の病院のデータを使ったのですが(笑)。

泉里 ここの病院はデータがしっかりしてるのでいいですよ。外科だと病院開設以来すべてのデータがそろっています。大学病院だと予後調査も結構尻切れトンボのことがあるのですが、ここは漏らさずやっています。臓器もすべて保存していますから、臨床研究がやりやすいですよ。

山浦 専門医や学位をとるためには、症例数は重要なのでありがたいです。学会発表に関するデータも十分あります。

沼田 指導医の先生方には、かなり力のある有名な先生がそろってらっしゃいます。外科医は、先輩の技術を見ながら、自分たちの独自の技術を磨いていくものなのですが。

山浦 食道の手術は内視鏡で行う特殊な手術ですけど、とてもきれいな手術をされるので、すごく勉強になります。
他の比較的難易度が低い手術については私もやらせていただいていますが、なかなかあのような食道がんの手術をできるようになるかというと難しいところもあると思うんですけれど、見学の機会があるのはありがたいことです。

沼田 がんセンターの中には、早期がんばかり手掛けているところもあるみたいですが、境界領域である進行がんがどれだけ治せるかが、医師として興味のあるところですけど。

泉里 ここは伝統的に進行がんに積極的に取り組んでいるようです。進行がんの手術をするためには、それなりのポリシーと技術がなければ難しいのですよね。
例えば大腸がんで、ある程度難しくなっている転移層まで切除したり、肝臓がんの拡大切除を行ったりとか、これはなかなか市中病院では見る機会がないものだと思います。

山浦 肝臓がんの拡大切除ができない場合の部分切除をきれいに行うとか、かなり症例数が多いですし、術中損傷したときの対処の仕方を学べるなど、がん専門医にならなかったとしても将来生かせる知識を学び取ることができてますね。

チーム医療だからこそできること

泉里 それからこの病院は、がん専門病院として積極的に食道を含めた内視鏡手術を取り入れています。これからの手術の主体ですよね。

山浦 大腸がんの内視鏡手術は、今後もかなり増える方向なので、非常にいい経験になります。埼玉県内でも1、2番の手術数だそうです。

泉里 当院では、いろんな部門の人たちが集まって意見を交換しながら治療を行うチーム医療を積極的に行っています。これは部門同士の仲がよくないと難しくて、そういう意味ではなかなか大学では難しいかと(笑)。
ここの病院の特徴のひとつであるチーム医療についてはどう思いますか。

沼田 大学病院は、婦人科は婦人科、外科は外科、泌尿器科は泌尿器科とそれぞれ違う分野で専門にやっているので、外科の先生と一緒に手術室に入るということはほとんどありません。
だから婦人科で診ていた腫瘍が再発した場合になかなか手術に踏み切れなくて、治療に支障をきたすということもありますが、ここのように他科の先生が同じ手術に積極的に入っていただけるチーム医療をやっていると、その心配がありません。この病院にきて素晴らしいなと思いました。

山浦 他科との連携やすみわけはうまくいってますね。
普通の市中病院では抗がん剤を外科の医師が扱いますが、その点は楽させてもらってます。これは患者さんにとっても、専門家が外来抗がん剤治療をやっているわけですからとてもプラスだと思いますよ。

泉里 当院の外来抗がん剤治療は、日本でも有数の施設になっています。それもチーム医療があってこそですよ。

山浦 僕たちは日中は手術室に入っているので、患者さんのことは見ていませんから、ADL(日常生活動作)については、看護師さんから患者さんの状況を聞いてやっています。たいへん助かってます。

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沼田 それと、大学病院ではないにもかかわらず、図書館がものすごく充実しているのに驚きました。例えば症例を調べるときとか、学会発表に関連した調べものをするのに、外国の本でもたいていのものはそろっていますから。それに遅い時間でも開いているので、自分の自由になる時間に合わせて使うことができます。

泉里 われわれは、医療情報をアップデートしていかなければなりませんから。他の病院には図書館がないところも多いですからね。

図書館内の写真
図書館

山浦 本を取り寄せる手間がいらないのはありがたいです。暗証番号を使って、24時間図書館に入れますし。

沼田 私たちの場合、面倒見のよい先生が指導していただけないと、まだまだ外に発表するだけの研究をするのはたいへんなのですが、ここの病院では上の先生が医療面だけではなくて学術面でも積極的にご指導していただけます。
症例数が多いことを考え合わせると、とても恵まれた環境です。

山浦 忙しいのはある程度仕方ないですよ。手術時間が長くて、手術記事を書く時間もとられますから。しかし手術をするために研修しに来ているわけですから、そういった意味ではかなり充実しているといえます。

泉里 原則として新規の救急患者さんに対応する必要がないので、夜の時間には余裕があると思いますよ。レジデントの前半は当直がありませんし。

沼田 婦人科もそうです。それからここにきて、当直がなくなった分、ひとりの患者さんにかかわる時間が増えました。
これまでは患者さんとお話ししていても、当直で緊急対応のために呼ばれると、話が途切れてしまうということが多かったんです。そういうこともあって、長いお話なると、看護婦さんにお任せしなければなりませんでした。でも今は急に呼び出されることがほとんどなくなったので、複数の患者さんのベッドサイドに行って座ってお話をする時間がとれるようになりました。これは私にとってはとても大きなことだと思います。

山浦 まあ、埼玉県立がんセンターは、はっきり言いますと、若手が少ない病院なので、手術をするチャンスがたくさんあるというのが一番いいところです。
頑張って手術をやりたいという方にとっては、最高の病院だと言えるでしょう。大学病院では、こんなに手術はできないですよ。

沼田 ここでは、患者さんの治療方針や手術について、上の先生のサポートを仰ぎながら、主体的に取り組むことができます。必ず相談すればサポートしてくれる体制なので、「医者なんだからひとりで全部やりなさい」と放ったらかしにされるようなところ(笑)とは違って非常によいと思います。
私は今年専門医の試験を受けたのですが、専門医を受けるだけの産科と婦人科の症例数を経験していて、婦人科のがんを専攻したいという人にとっては、とてもメリットのあるいい病院だと思います。

お問い合わせ

地方独立行政法人埼玉県立病院機構 埼玉県立がんセンター  

郵便番号362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室780番地 埼玉県立がんセンター

ファックス:048-722-1129

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