循環器・呼吸器病センター > 診療科及び各部門の紹介 > 緩和ケア内科 > 知っておくと安心。緩和ケアについてよくある質問
ここから本文です。
掲載日:2022年3月16日
【お知らせ】
受入病床確保のため、当面の間、緩和ケア病棟を閉鎖しています。
緩和ケア病棟は何をする病棟ですか?
緩和ケアでは手術や抗がん剤治療で治すことが難しいと判断されたがん患者様の苦痛を積極的に和らげ、より良く生きるためのお手伝いをさせていただきます。苦痛症状の緩和を専門的に行う医師と看護師が担当します。
緩和ケアに移ることが決まったらずっと入院ですか?
いいえ。緩和ケア病棟は入ったらずっと入院という誤解があるようです。緩和ケア内科には外来と入院の両方があり、入退院は患者様の希望が尊重されます。痛みや症状がつらくなって入院したいと思ったら、そのタイミングで入院します。また、症状が落ち着けば退院の相談をさせていただきます。長期療養を目的とした入院はできません。退院後は2~4週間ごとの定期的な外来通院となりますが、再び症状がつらくなって入院を希望されれば、再入院することもできます。
緩和ケア病棟では治療はしないのですか?
いいえ。緩和ケア病棟は何も医療行為を行わない病棟という誤解もあるようですが、手術や抗がん剤といった治癒を目的とした治療は行わないだけで、痛みや食欲不振、吐き気、不眠、息苦しさ、だるさなどのつらい症状に対しては積極的に治療します。
緩和ケア内科の初診では難しい病状でもすべて伝わるのですか?
いいえ。緩和ケア内科の初診では、まずは現在の主治医からどのように今の病状を伝えられ、緩和ケア内科をすすめられたのかを患者様とご家族にお訪ねします。私どもは、初対面ですから、病状について詳しくは把握しておりません。いきなり病状を伝えたりすることはありません。緩和ケア内科に移った後は、相談の上、患者様ご自身の希望に合わせて病状をご自分で詳しく知っていたい方には正直にお伝えしていくようにします。
緩和ケア内科に転科したら生きる希望を諦めなければならないのですか?
いいえ。現在緩和ケア内科の外来に通院している患者様、緩和ケア病棟に入院している患者様は難しいことはわかっていても、その中で生きる希望をもって頑張っている方が多いように思います。私共はそんな生き方を応援したいと考えています。
緩和ケア内科では点滴は一切しませんか?
いいえ。食事がとれないときに、水分や栄養が体に入らないことは不安な事と思います。また、点滴も患者様による好き嫌いがあるようです。緩和ケア内科では、食事がとれないとき、まずは食事がとれる方法がないかどうかを考えます。それでも食事がとれない場合は、身体の水分量を考えて、適切な点滴の量を検討して点滴を行っていきます。点滴をすることでかえって具合が悪くなることもあります。
緩和ケア内科では放射線治療はしていますか?
はい。痛みや症状を緩和する目的での放射線治療は患者様とよく相談した上で行っています。その場合もわざわざ放射線科に転科せず、緩和ケア内科の患者様として治療を受けていただきます。
緩和ケア内科では外来で薬を出しますか?
はい。緩和ケア内科では症状を緩和するために必要と思われる薬は、患者様と相談の上積極的に相談します。薬についても詳しく説明します。
緩和ケア内科では検査をしますか?
はい。緩和ケア内科では検査は患者様の希望により、相談の上、行っています。主に、症状や全身状態を把握するために必要な検査(採血)X線検査(レントゲン)など苦痛の少ない検査を行います。骨や脳を検査するためにはMRIや骨シンチを行うこともあります。
代替療法(リンパ球療法、アガリスク、メシマコブ、ワクチンなど)を行っていると緩和ケア内科には移れませんか?
いいえ。外来通院中はほかの病院での抗がん剤、放射線治療以外の他の治療を患者様自らの希望で行うことは一切構いません。しかし、緩和ケア病棟に入院中は医療者による点滴や注射といった医療行為を必要とする代替え療法に関しては、私共が協力することはできません。患者様自らが準備して内服する代替療法は入院中でも可能です。過去に、他の病院から抗がん剤とは知らされずに、副作用のある抗がん剤を処方されていたケースがありましたので、行っている代替療法については私共にお知らせいただくと助かります。
緩和ケア病棟への入院では入院保険の診断書は書きますか?
はい。職場への診断書、生命保険会社の診断書、介護保険の意見書等は書いていますので、遠慮なくご相談ください。
外来通院中に痛みや食事がとれないなどで入院を希望したとき、緩和ケア病棟にすぐに入院できますか?
はい。外来通院中に具合が悪くなって入院したい希望はいつでも入院できる体制で努力しています。過去に患者様、ご家族が入院を希望された時に断ったことはありません。緩和ケア病棟のベッドが満員の場合には、当センターの一般病棟へ一時的に入院していただく場合があります。
緩和ケア内科では在宅療養のサポートをしますか?
はい。緩和ケア内科ではできるだけ在宅で過ごしたいと希望される患者様、ご家族のために在宅療養を支援しています。往診を希望される場合は、私どもは往診は行っておりませんので、往診可能な開業医の先生が近くにいらっしゃるかどうか検討します。訪問看護を希望される場合は私共と地域の訪問看護ステーションが連携をとっていきます。
在宅療養中に具合が悪くなったときにすぐに診てもらえますか?
はい。緩和ケア内科の外来(再診)は週1回ですが、それ以外でも具合が悪くなった時はいつでも臨時で受診できます。平日の日中であれば、緩和ケア内科主治医が対応しますので、直接、当センターに電話主治医を呼び出してください。受診以外でも、相談がある時には対応しますので、主治医に直接お電話ください。症状はぎりぎりまで我慢すると治すのが難しくなりますので、遠慮なく早めにご連絡くだされば助かります。夜間、土曜日・日曜日、祝祭日は当センターの看護師が電話にて対応し、受診される場合は内科の当直医師が対応します。
緩和ケア内科で喫煙できますか?
いいえ。当センターは敷地内禁煙です。緩和ケア病棟でも喫煙はできません。
緩和ケア病棟はお金がかかりますか?
緩和ケア病棟はお金がかかる病棟と誤解されることが多いのですが、緩和ケア病棟の入院費は定額制ですので、薬が増えても、検査が加わっても費用は変わりません。また、入院費用の一部は高額医療費の対象になりますので、手続をすることで自己負担限度額を超えた分は戻ります。このほかに食事代が一食460円(上位所得者・一般所得者の場合)かかります。お持ちの健康保険の種類によって請求額が異なりますので、ご不安がありましたら、ソーシャルワーカーまでお尋ねください。
個室代はかかりますか?
緩和ケア病棟は全部で24床あります。緩和ケア病棟は全室個室です。個室代のかかる個室とかからない個室があります。なお個室の料金は高額医療費の対象になりません。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください